NSR ミッションカバー開け閉め

2年前の冬にミッションカバーを開ける整備をしたあと、ワッシャーがひとつ残ってしまいました。ウォーターポンプのギアとエンジン本体の間に入るスラストワッシャーです。何かのついでにミッションカバーの蓋を開けたら付けようと思っていましたが、プライマリギアも交換したし、クランク交換くらいのついでがないともう開けない箇所なので、ガスケットのストックもあることだし整備することにしました。

まずミッションオイルの排出。2年くらい使っていますけど、2ストのミッションオイルは綺麗なもんです。まだ透明感があります。

ケース外にむき出しの乾式クラッチのスプリング。雨の日は数回しか乗っていませんが、1本だけ腐食していました。クラッチスプリングを止めているボルトは緩めようとするとクラッチプレッシャープレートごと供回りして緩みませんが、エアツールなどで一気に回してやると簡単に外れます。

クラッチセンターのロックナットはカシメがはいっているので、ここもエアインパクなどで一気に回してやらないと外れません。うちのは過去に外して以来、カシメてはありません。

先週交換したばかりだから、というよりは廃棄するのが心苦しいのでクーラントは再利用です。

ミッションケース、こんにちは。前回蓋を閉じるときにガスケットにオイルを塗布しておいたので、ガスケットは簡単に剥がれました。

4サイクルのように排気が混合しないのでミッションオイル自体は綺麗でしたが、ケースの底にはスラッジなどの混ざったオイルが溜まっていました。

白いプラスチックのギアの軸についているワッシャーが前回取り付け忘れたスラストワッシャーです。ワッシャーなしで2年使いましたが周囲に摩耗があるわけでもなく、とりあえず無事でした。

ミッションケースカバーのドレンボルト付近に一応オイルフィルタがあります。思いのほか、ゴミが堆積していました。

ここで事故発生。ガレージ内でパーツクリーナーを使っていたのですが、ストーブから「ボボッ‥ボ」と音がし始めたので、これは危ないとガレージのシャッターを開けた瞬間、NSRの腹下においていたパーツトレーに溜まっていた洗浄液に「ボンっ」と引火して爆発。結構な勢いで炎がのぼりました。「バイクが焼けるー」とパーツトレーを引き寄せた勢いで、洗浄液が床にこぼれて、手にもかかり、床にも手にも火がつきました。パーツトレーの炎は屋外に引き出して自然鎮火するまで放置して、床と手の火は叩いて消して‥時間にして10~20秒程度の火災。

落ち着いてみると、髪の毛の燃える異様な焦げ臭さ。火の勢いが結構強かったので、近づいた時に頭髪が燃えてしまったようです。大事にはいたりませんでしたが、大事な髪が燃えました。

ミッションカバーを洗浄するために多量にパーツクリーナーを使っている時の事故だったので、ミッションカバーにも火がつきました。ゴムやプラスチックのパーツが付いたままだったので、変形していないか心配しましたが、無事な様子だったので作業続行。今回はスラストワッシャーを忘れずに組み込みます。

クラッチセンターのロックナットの締め付け。クラッチセンターホルダという特殊工具がないと規定トルクで締めるのは難しい箇所。持っていても数回しか使わないけど、ないと困るんだよなぁ。

先ほど抜いた冷却水の再利用。抜いた分そのまま戻すだけだから、量もピッタリ。

フレームに引っ掛けられるオイル漏斗、両手が使えるのでとても便利です。
ミッションオイルには先日ノアのオイル交換時に余ったスーパーゾイルを10%混合しておきました。2ストのミッションオイルに混ぜてもあまり意味があるとは思いませんが、余ってても意味のない量だったし。
これで足回り以外の気になっていたところは整備完了です。

4 Comments

てけてけ

大事に至らずよかったですね オイラも 火事おこしてから消火器置いてますよw 

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つがたく

>カントク
みんなやるって…ワッシャーの入れ忘れ?爆発?どっちもやった人が監督の上に書き込みされてますけどww

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