Autowit Super Cap2

GROMで雪山へ登るにあたって、もしものバッテリー上がりのためにこの冬もリチウムイオン電池のジャンプスターターを携帯しておこうかと取り出してみると、本体が膨らんでいました。事故が起きる前に使うのをやめて新しいものを購入しようとアマゾンを眺めていると、Autowit Super Cap2ジャンプスターターというものを見つけました。妙にデカいこれ、本体にリチウムイオン電池を持つものではなく、スーパーキャパシタ(コンデンサの一種)を内蔵して、その場で死にそうなバッテリーから電力を搾り取って一気に放電するジャンプスターターです。うん、デカい。
「Autowit Super Cap2」と「Autowit Super Cap2 Lite」というモデルがありますが、Liteは容量と本体サイズがやや小さく、収納ケースも付属しないものです。うちの用途では小さい方で十分だと思ったで、今回はLiteを購入しました

仕組みは理解できても実際にどのように動くのか、特にGROMのような容量の小さなバッテリーでも対応するのかがやや不安だったので、GROMを寒空の下で2日ほど屋外放置して、程よく電圧の下がった状態にして使用してみることにしました。
何度かエンジン始動させてはOFF、を繰り返して、セルのクランキングがもう怪しくなるところまで落とした電圧が12.3V。

使い方。Autowit Super Cap2(以下ASC2)をワニ口でバッテリーのプラスとマイナスに接続します。すると「ピ」と音がしてチャージが始まり、本体の液晶にチャージ率が%表示されます。今回100%になるまで3分ほどかかりました。

チャージが100%になると再び「ピ」と鳴ります。この状態で本体横の赤いスイッチを押すと10からスタートして10秒間のカウントダウンが始まります。車で使う場合はこの間に運転席へ移動する時間のようです。

カウントが0になると表示が「Discharging(放電)」になって「ピーーーー」と音が鳴ります。この間にセルを回すわけです。

GROMのセルはびっくりするくらい元気に回りました。一発始動です。

放電中の電圧を測定すると、14V以上でています。死にそうなバッテリーからチューチュー吸い出した電気を一気に吐き出しているのが分かります。

「ピーーーー」音が止まって放電が終わったところ。コンデンサ内の残量90%。GROMでは1回でフルチャージから10%放出したようです。

この後もう1回放電してみましたが、その後は84%。2回目は1回エンジン回っているので仕事量が少なかったということですかね。

無負荷でどのくらいの放電圧があるのか測定してみようかと思いましたが、ワニ口にテスターの端子を噛ませて放電させようとしても、表示は「Low Battery」で動作しません。安全対策で、電圧が1V以下のバッテリーに対しては動作しないと書いてありました。テスター相手では動かないようです。

事前に本体に充電の必要がありませんから安全性も高い。リチウムイオン電池はすぐ劣化しますが、これは10年はもつそうです。電源はバッテリーから現場で急速チャージという方法以外にも、マイクロUSBとシガソケットからのチャージができるようケーブルも付属しています。大きさ以外は特にネガな印象もありません。

それにしても想像以上に使えるヤツでした。無茶苦茶頼もしい。だからってこれに頼らず、バッテリー早く交換しなさい、ってことですけれど。

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