GROM 裏山雪山

広島県廿日市市は世界遺産があって海水浴場からスキー場まであるヘンテコな自治体です。妻が広島県内のどこに転勤になるかわからない仕事なので、高速もJRも広島電鉄も利用しやすく、広島市街への通勤もできる場所として廿日市に居を構えて14年になります。
住んでみると程よく田舎で程よく都会で、近所に超大型のショッピングモールもできたりして、とても便利に生活しています。
で、実はこれも住んでから気がついたのですが、狭い平地の市街地から北西部はすぐ山になっていて、この季節は峠を越えるとびっくりするくらいいきなり雪の世界になるのです。

前夜、平野部に雪がぱらつく日でしたが山にはしっかり雪が降ったようで、家を出てから10分ほど走るともうすっかりノーマルタイヤでは走れないような道になっていました。車の踏みしめた轍が凍ってその上に雪が積もると結構走りにくい道になるところを、一度しっかり雪の解けた道に雪が積もったのでとても走りやすい!

宮島の見える高台。平野部は何事もなかったような普通に晴れた冬の日なのに、家を出て10分でタイヤが埋もれるような道になっています。

12月のドカ雪の時はここから先へ進めなかった分岐。今日はまだまだ先へ進めます。

海側の峠を越えるとアスファルト路面は完全に雪に覆われた道になりました。地形のせいかこの先の山間部よりもここはいつも着雪量が多いところです。うちから15分。

轍に落ちる影が路面の凹凸をわかりやすく浮き立たせてくれています。この手の轍が凍るとフロントタイヤがとられて速攻で転びますが、この日の轍はふかふか。

雪に堀跡をつけながら進む。グイグイ登る。

あの山を超えた先は全く雪のない平和な世界、というのが信じられないくらいの雪景色です。

日差しのある青空の雪道を走るのは本当になんとも言えない気持ち良さです。週に数回の休日にこういう機会には恵まれるというのは本当に幸せ。

大冒険はせずにうちからひと山越えたあたりでウロウロしました。ここは極楽寺山へ登る道のヘアピン。右奥の坂道が日陰になっていて雪が深く、毎年この先へ進めない‥。

雪道は直線路もワインディングも楽しいです。リアタイヤが空転した状態で重心から荷重する位置を少しずらすとリアがツツツーと流れはじめます。また、グリップ走行中に重心から左右に少し荷重を外した状態でアクセルを開けていくとあるところからリアがツツツーと流れはじめます。オフ車で走るよりも速度域の低いところで楽しめるので、慣れてくると面白い。
バイクの正しい使い方かどうかはわからないんですけれど、うちの近所でこれだけ楽しめるというのは大変お得感があります。

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