SuperCub ムスメと初ツーリング

ムスメ、スーパーカブのタンデムシートに乗るのが妙に気に入っているようです。

先日テレビ番組のしまなみ海道特集で紹介されていた今治のかき氷屋さんを見て「スーパーカブでかき氷屋さんへ行きたい」と言い始めたので、その熱の冷めないうちに‥いや暑くなり過ぎないうちに行ってみよう!ということで、小学4年生のムスメとしまなみ海道タンデムツーリングスタート!

尾道と向島を結ぶ渡船、大人100円・小人50円でバイクはなんと一律10円。

短い航路でもいきなりの船旅は気分があがる!

生活感の丸出しの俺のカブのバスケット。

SFの宇宙船の射出口気分に浸れる因島大橋。

僕の携帯でテザリングしているので、WiFi専用の携帯で写真を撮っては家族へ送っています。意外とマメ。意外と操作が早い。

隣が歩道だということを知って「走る!」と言い始めました。なるほど、発想と展開と行動が自由でいいな。先に行っていいよと言うから、

先行して点にしてやった。

お賽銭担当。大抵しまなみ海道ツーリングで困るのは事前の小銭の用意です。今回、キャッシュレス時代を迎えて家の小銭入れに溜まりまくっていた小銭をごっそり持ってきたのがここで火を噴きました。

ムスメ、今回の3大楽しかったことのひとつが、いろんな橋で投げ入れるこのお賽銭だったようです。

2001km しまなみ海道の旅(オドメーター2000kmを見逃した)。

誰も立ち止まらないと思うのですが、僕の定番スポット、多々羅大橋の下の大きな「V」。橋脚のVは高さ、橋のVは奥行き。

多々羅大橋へのアプローチはレモン谷の激坂を抜けるとショートカットできます。後半の激坂、ドライブスプロケット1丁ロングにしてあるカブが登り切るのかヒヤヒヤしましたが、タンデムでも1速ならエンジン唸るけどグイグイ登ります。

娘がガチャに捕まってしまいました。ここでも持参した大量の小銭が火を噴きました。

ご当地缶バッチげと。

対岸は愛媛県だ。

多々羅大橋の橋脚で柏手を打ついつもの儀式。バイクのホーンも面白いように響きますが、高速道路を通行する自動車がびっくりするのでタイミングをよく見測る必要があります。

大三島。愛媛県上陸。

橋と、僕と、ムスメ。

サイクリストの聖地。

全部真似してみた。

伯方島へ入ったところで今治方面からやってきたパパさんと遭遇。談笑していたら目の前を走っていったグロムが橋へのアプローチ路へはいったところでグアシャ!っと転ぶ音がしました。駆けつけてみると濡れた落ち葉を踏んでしまわれたようです。エンジンはかかりますが、左側が結構壊れていました。2022年時点の現行モデルもウインカーは逝ってしまうんですね‥一応走れる程度に無事だったようですが、出先で転ぶとタイヘン。

今日の目的地、かき氷で有名な登泉堂さんへ到着。ところが‥

開店は確かに10時なのですが、10時はかき氷以外のテイクアウト販売の始まる時間で、イートインとかき氷は11時から。何人ものお客さんがそれを知らずに10時過ぎに訪れては帰って行きました。

僕一人なら1時間もここで待ったりはしないのですが、ムスメが折角来たんだから食べていこうよと言うので、しまなみ海道というテーマパークのアトラクションだと思って1時間ほど外で待ちました。

開店時間と提供時間に差を持たせるのは、かき氷を美味しく思わせるための作戦か?と思いましたが、他のお客さんは冷房の効いた車で待っていたからそんなことないか。僕らは多分他のお客さんより美味しくいただいたと思います。

ムスメ、大満足。そもそもの目的だったので、これも今回の3大楽しかったことのひとつ。

予定外の長時間滞在となってしまった今治の、市役所前の巨大スクリューにさようなら。

往路はかき氷屋さんの開店にあわせてしまなみ海道をほとんど素通りで今治へ行ったので、帰りはあちこち立ち寄りながら走って面倒臭くなってきたら一気に尾道へ帰ろう作戦。

バイクごと乗れる馬島へ降りるエレベーターも楽しみにしていたようです。僕もこの取り合わせでエレベーターに乗るのは楽しみでしたよ。

ゴ・キ・ゲ・ン。

初めての長距離タンデムツーリングがどうなるのかが全く予想つかなかったのですが、スーパーカブ110は想像以上に快適でよく走ります。疲労感もとても少ないです。

灯台へ行くのに馬島神社を通るので、鳥居をくぐる前に拝んでいました。偉いね。被りもの脱いでないけどね。

神社の左脇に、まだ島の奥へ行ける道が続いていたので入ってみると、島の宿泊施設の利用者だけ使えるプライベートビーチとお洒落遊具がありました。地団駄を踏みながらあれで遊びたいから泊まりに来よう!と言うムスメ。調べてみたら親子二人で来ても1泊4万円近くなる。しまなみ海道ツーリングが4回できるよ。

うちの近所では味わえない、大雑把でシンプルな風景をしっかりと楽しみました。

来島海峡大橋は長いけれど、高い橋から見える海景も雄大で全然飽きない。

大島の亀老山。望遠鏡って設置してあったっけ?100円投入するタイプですが、今は3機ともお金を入れなくてもそのまま覗けるようになっていました。先日知ったのですが、望遠鏡製造元のCOVAC社が会社を畳んだそうで、無料なのはメンテナンスができなくなるからとか?

馬島の神社と灯台が中央付近に見えています。今治やらエレベーターやら、自分が走ってみたルートを望遠鏡で追いかけられるのが面白いです。

ほとんどの家族やカップルが展望台の一番高いところの角で自撮りしていますが、亀老山展望台で一番かっこよく撮れるのは一段下がったここからだと思う。

歩行者とチャリダーと原付ライダーだけのパラダイス。今回は建物の屋根下にハンモックが吊りっぱなしになっていました。主がいるようです。

伯方島で伯方の塩ソフト。かき氷に十分満足して冷たい食べ物に期待をしていなかったそうなのですが、ムスメ、ひと口食べて顔色が変わりました。ここのソフトクリームは濃厚で美味しいのよね。

イルカのふれあい体験ができるということでプログラムに参加。

最初にビーチに建てられた壁のない東屋のようなところで10分ほどレクチャーがあります。イルカって体重が300kgもあるんだって。

10分少々のふれあいタイム。触ったり芸を披露してもらったりキスをされたり。こんなに間近でみることはまずないので、強烈な思い出になりますね。今回の3大楽しかったことのひとつ。

目に止まったものに行ってみようというスタイル。この橋も渡ったところで何があるわけじゃないんだけど渡ってみました。

これも目に止まったので立ち寄ってみました。五重塔かと思ったら三重塔でした。

生口島のドルチェさんでジェラート。ここを出たあたりから「大好きハグ」みたいな乗車姿勢になってきてお父さん冥利に尽きるようなツーリングスタイルになってきたのですが、ムスメもくたびれて上体を支えるのが辛くなってきたんだと思います。休みやすみ走っているつもりでも家を4時過ぎに出て朝6時半スタートの結構な長時間ツーリングになったので、ここから先のイベントはすっ飛ばして帰ることにしました。

向島のアプローチ路に掲げてある送り仮名の足りない看板。あんまりしつこく大量に掲げているので爆笑して目が覚めました。

向島の船着場のすぐ近くにある後藤飲料水工業所さんでさらに目の覚める怪獣サイダー(レモンサイダー)をいただきました。冷たいものばかり口にするツーリングになりましたが、薄陽がさす6月、じわじわと暑さが身に堪える1日だったので、あちらこちらでこういったものを口にできるのはとても助かります。

どうだった?楽しかった?と尋ねると「これを、楽しくないと言える人は、オカシイ」というまずまずのお返事。

3大楽しかったことを挙げてはもらったけれど、実は船・大きな橋・賽銭・道・ガチャ・柏手・しあわせの鐘・越境・パパさん・わらび餅・かき氷・プロペラ・エレベータ・くらげ・灯台・ビーチ・展望台・望遠鏡・無人島キャンプ場・塩ソフト・イルカ・街巡り・ジェラート・看板・サイダー‥どれも楽し過ぎて優劣つけ難く、あまりにも充実したので午前中の出来事が昨日のことのよう、と言っていました。僕のツーリングは全力で詰め込むからねぇ‥かき氷の待ち時間とイルカイベントで2時間半くらい移動のない時間ができてしまいましたが、普段のしまなみ海道ツーリングならその時間もうろうろするものね。

暑さで体力を削がれないギリギリの時期での島めぐりでした。僕としてはムスメと丸1日、インカムでワイワイ話をしながらお出かけという新しい遊び方がこんなに楽しいものかと、おなじみのしまなみ海道の王道ルートだというのにとても新鮮で嬉しかったです。出かけるきっかけとなった、スーパーカブを譲ってくれた職場の同僚と、かき氷屋さんを紹介してくれたテレビ番組に感謝。あとイルカを教えてくれたパパさんにも感謝。

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