オビ=ワン・ケノービ

スターウォーズサーガの中でも渋め寄りの最たるポジションにいるのが、ルークがタトゥイーンのオーウェン家で成長する様子を付かず離れず見守り続けたオビ=ワン・ケノービ‥だと旧三部作では思っていました。が、新三部作でユアン・マクレガーが演じたオビ=ワンはどちらかというと脇役であるにも関わらず表舞台に出過ぎていたように思います。当時ユアンも20代後半から30代前半くらいでしたから、若さが表に立ちすぎたといった印象でした。ああ、そうは言いながら僕はユアン・マクレガーが大好きです。長男に「ゆあん」という名前をつけようかと提案したくらい好き。

Long Way Round(地球一周バイク旅)のユアン・マクレガー

マンダロリアンやボバ・フェットといったスピンオフ作品に続いてオビ=ワン・ケノービが、しかもユアン・マクレガー本人ご登場で制作されるという話を聞いた時の僕の静かな興奮といったらもう‥というわけで待ちに待った「オビ=ワン・ケノービ」を3話までみたところでの雑感など。

Ep.3で赤ちゃんだったルークとレイアが10歳になった時のお話です。Ep.3から20年経って役者ユアン・マクレガーも51歳になりましたが、設定上は10年後というお話です。もともと気持ちが若い人だから年齢的なくたびれ感は人物的には感じませんが、ベン=ケノービを名乗って10年という設定上のオビ=ワンはすっかりフィジカルもメンタルも衰えて、かつてアナキンを(アニメ・クローンウォーズで)コキ使っていたケノービ将軍の力強さはすっかり霧散しています。‥という雰囲気をユアンがうまい具合に表現しています。おそらく設定上の年齢よりも実際の年齢が高いユアンの少し老けた様子が、そのくたびれ感につながっているということもあるのでしょうが、ユアンが制作側の意を汲んで実にうまく表現しているのもあるだろうと感心しながら観ています。

調べてみたらEp.3の時点で38歳という設定だったようなので、この作品では48歳という設定になります。おお、実年齢とそう違わなかった。

オビ=ワンというとEp.3のラストでアナキンと死闘を見せ、「強い」という印象がありますが、よくよく考えてみたらEp.4でアレックス・ギネスが演じたオビ=ワンがバリバリにライトセイバーを振り回して強かったか、と言われるとそんなシーンは一度もなく、この作品「オビ=ワン・ケノービ」でも3話の時点ではすっかり衰えてジェダイだったにも関わらずブラスターをバンバン撃ってます。ジェダイはブラスターなんて無粋なものは使わないんじゃなかったっけ。


サー・アレックス・ギネス(Wikipediaの写真にリンク)

このスピンオフ作品の先にはアレックス・ギネスのオビ=ワンというものが控えていることになるので、今後も超人的にパワーが復活ということもなく「人間的でくたびれたジェダイ」を好演し続けてくれるのではないかと期待します。

まぁ、この9年後にユアンがアレックス・ギネスになっちゃうのかと思うと違和感はありますけれど‥。

スター・ウォーズの登場人物の生年と年齢を時系列でまとめたサイトがありましのたで、貼っておきます。非常に興味深くみさせていただきました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です