九州GWの旅 4日目

自転車の車載事情 その2。

昨日以上に朝の降水確率が高かったので、自転車は相変わらず夜間も車内に納めておきたかったのですが、昨日の運転席に置く仕様では少なからず自転車の重量で座面にインパクトを与えてしまいます。

そこで吊り下げてみることにしました。

2列目天井部のハンドルから相合傘を一筆書きする流れでタイダウンベルトをかけて、ハンドル真下のシート固定用のフレームにフックしてあります。この状態でラチェットを締めると、吊った自転車が上へ上がって行きます。10kgの重量にハンドルが耐えられるかが問題ですが、長さの調整できる棒状のものを2本ほど用意して自転車と床面の間に支柱として突っ込めば、夜吊るしておく分には問題ないでしょう。3列目シートを外せば、3列目天井のハンドルも使って重量を分散することもできます。
調理用具や着替えなどのケースは昨日同様運転席と助手席の背もたれをフラットにした状態の上に置けば、荷室は完全に開き空間になるので、広い床面を確保できます。

ちなみに今回移動中の固定方法もいろいろ試してみましたが、結局跳ね上げた左右の3列目のシートにタイダウンで「押し付ける」状態で固定する方法が一番手堅い収納方法のようです。
折りたたんだ状態で荷室に固定もしてみましたが、ノアのように天井高のある車の場合は折りたたむとかえって床面を無駄に使ってしまい、収納空間が狭くなってしまいます。
自転車の出し入れを頻繁にするのではなければ、1列目シートのすぐ後ろに横向きに2台並べて積載すると荷室を矩形に稼げるので、荷物の積載の勝手を優先で考えるならこれもアリです。

当面の課題は、ただタイダウンで固定するだけだと車内・自転車側ともに擦り傷ができてしまうので、双方の接点にプロテクタを設けることにあります。自転車はオートバイほどの重量があるわけではないのでわざわざラチェットで固定するまでもないので、将来的にはカンタンなクランプなどの固定具を予め車内側に装備しておくと良いかと思います。

朝は60%の降水確率だったにもかかわらず、明け方薄日の差す天気でした。急いで片づけを済ませて青の洞門近くの道の駅「耶馬トピア」に車で移動して、川をさかのぼる方向に自転車で出発しました。

耶馬溪サイクリングロードは鉄道跡を利用しているため勾配はものすごく緩やかですが、やはり上りは上り。ペダリングし続けないと前へは進みません。それでもこの数日自転車を漕ぐことに慣れたのか、Ryocoも思った以上に良いペースで進んでいきます。すれ違う人との挨拶がきもちいい。

トンネルもあります。長いトンネルは蛍光灯が点いているので安心です。

駅舎がの待合所が休憩所になっています(笑)。トイレもあって便利です。

大雑把に切り分けすれば

 [中津]-14km-[青の洞門]-10.5km-[サイクリングターミナル]-11.5km-[コア山国]

という拠点間距離となっていて、今回は青の洞門からサイクリングターミナルまでの往復をしました。中津から青の洞門までは国道と隣接して並走している部分が多く、はっきり言ってただの「歩道」状態なので、青の洞門よりも川上側の方が「電車道」らしくてお勧めです。

全体としては、何かが強烈にスゴイ!というものではなく、田舎を満喫できるのんびりとした自転車道だと思います。夏や秋にくるとまた景観が違ってよいのかもしれません。

締めは青の洞門です。写真の岩窟の先に禅海和尚がノミ1本で彫ったという洞門があります。最初、自然の造詣かと思っていたのですが、岩山を彫りぬこうと決意した和尚の熱意が人々を動かしたという教えを留めた洞門なのだそうです。

青の洞門の近くにある「からあげ」の看板が気になってむらかみ食堂のからあげを購入してみました。骨付きでしっかりと味の沁みたおいしいから揚げでした。お勧め。
帰りの道すがらやけにから揚げ屋の多い土地だなぁ‥と思っていたのですが、うちに帰って調べてみると、どうもこの地域はから揚げ屋の多い地域で、その中でもこのむらかみ食堂は「元祖」と呼ばれるお店のようです。

カルストの広がる平尾台を経由して小倉へ入ると断続的に雨が降ってきたので、そのまま門司から高速で帰ってきました。4日間で1,000km少々の旅でした。

バイクのツーリングは移動自体が楽しいので、ただ走って帰ってくるだけでも充実度が高く感じるのですが、今回の車の旅は欲張ってあちこち訪れたためか、それぞれの土地での密度が薄く感じました。移動自体がバイクほど楽しいわけではない車の旅の場合、拠点の移動を少なめにして、その分その土地を自転車で密度濃く楽しむという楽しみ方が良いのかもしれませんね。

→九州GWの旅 写真集

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