九州GWの旅 3日目

自転車の車載事情その１。

初日の夜は自転車を車外に置いていましたが、雨が降るかもしれないという予報だったので自転車は車内に置きたい、でも普通に車内に置くと寝るスペースがなくなる、というわけでこうなりました（笑）。

一番前まで寄せた助手席に折りたたんだ自転車を2台並べておいてあります。運転席も含めればもう1台くらいは置けそうな勢い。
運転席と助手席の背もたれをフラットにして、その上にその他荷物を置いているので、床面はリアゲートから1列目シート後端まで確保できて、寝ても足元はのびのび広々。ちなみに2列目シートは予め外してあります。3列目シートはサイドに跳ね上げ。

もともと夜間に雨が降ったら自転車は用意しておいたテントに収納しておこうと考えていたのですが、、雨の日に完全に車内だけで荷物の収納が賄えるのはなんとも心強いです。

明け方、雲はどんよりとしているもののまだ高いところにあったので、そのまま雲仙に上りました。

温泉街には噴気に包まれる歩道が整備されていますが、以前訪れたときに比べると整備が進んで別世界感をより生々しく感じられるようになっていました。ここにきて雨が降り始めたので、急いで普賢岳に近づける仁田峠循環道路へ向かいます。

晴れていれば眼下に島原の町が広がって、島原湾をはさんだ対岸に熊本が見えるところなのですが、残念ながら霞がひどくて、普賢岳から流れた土石の跡がかろうじて見える程度でした。それでも噴火のスケールの大きさは十分伝わります。仁田峠に到着したあたりで本格的な雨。標高が高いため気温も低く、風も強まってきたため早々に退散しました。

島原の道の駅には土石流に飲み込まれた家屋も10棟ほど、当時の姿のまま保存されていました。

フェリーで熊本へ渡りましたが、雨で自転車に乗るわけにもいかず、何の気なしに阿蘇方面へ足が向いてしまいます。で、雨だというのに阿蘇は外輪山を越えたあたりから大渋滞。皆さん阿蘇山上を目指しているようで、山上道路へ向かって長い渋滞の列。この雨じゃ山上まで行っても霧の中だと思われるのに‥。
というわけで、自分たちは大学構内やダートまで駆使して渋滞を避けて阿蘇ライダーハウスのある内牧温泉を目指しました。

阿蘇ライダーハウスは2007年3月に町のより中心に近いところに移転したようで、宿泊するわけでもないのに早速訪れてみました。

以前より若干広くなった談話室に、予想通り（？）雨で出不精になってる連泊組が数名DVDの鑑賞会。移転で前のライダーハウスの雰囲気がかわってしまったらもったいないと思っていましたが、広くなった壁面を存分に活かして、写真やらランキング表やらを張り出してさらに談話室がグレードアップ。管理人のヨシザワさんは風呂へでかけたということで残念ながらお会いできませんでしたが、今年もまたお世話になると思います。
ライダー写真館（宿泊者の写真集）をパラパラとめくってみると、知り合いを数名発見（笑）。

内牧に来た理由はこれだけではなく、

1)昨夏食べられなかった永富食品センターのから揚げを食べる
2)味幸（みゆき）のケーキを食べる
3)岡本酒店でご当地焼酎「芋ぐるま」を購入する

と、かなり明確な目的がありました。
まず昨夏食べられなかったから揚げは、昼ごはんがわりにいただきました。メジャーなファーストフード店の進出はこの先10年たっても望めないような土地ですが、冷めてもおいしいというパン粉をまぶしたこのから揚げがあればケンタッキーフライドチキンは必要ないんじゃないでしょうか。価格は130円/100g。

そんな土地に似合わない都会的な外観の店舗の味幸は、今のところハズレなしの洋菓子屋です。今回はチーズケーキとオレンジのムースをいただきました。フリーサービスのコーヒーと一緒に店内で食べることもできます。

岡本酒店で扱っている「芋ぐるま」は、飲んだあと口の奥に甘いさつま芋の香りが残る焼酎で、うちではお客様用として扱っていました。今回一升瓶で芋ぐるまを購入して、さらに度数39.1度の原酒も手に入れました。原酒はガツーンときたあとに芋の甘さの広がるお酒です。お試しになりたい方は是非遊びに来てください。
ほかにも全部で10種類近くのお酒を試飲させてもらいました。雨でお店もお客が少ないのと、自分たちはほかにすることがないのでついつい長居をしてお話してしまいました。

さてさて、今回の旅の本当の目的は、日本一のサイクリングロードとして名を馳せたこともある「耶馬溪サイクリングロード」を走ることにありました。、山国川河口の中津から温泉施設のあるコア山国まで耶馬溪鉄道跡を整備してつくられた全長36kmのコースです。
諦めムードで阿蘇から山国へ向かってみると、なんと雨も上がって路面も乾いてきました。温泉から出てきたら日暮れを向かえてその日は終了。翌日の降水確率は朝から60%。