SEROW 洞窟探検ツーリング

年に1回以上、近所の会わない友達よりはよっぽど会ってる大阪のMAVさんは土日お休みの仕事ではないので、月曜休みになる秋の連休最終日がチャンスと「蒜山を黄色いCBで」を実現するために出掛けることになりました。単に蒜山まで行って帰ってくるのももったいないので、前日から庄原の親戚の敷地を泊地として使わせていただく2日間のスタート。高速道路の深夜帯を狙って朝3時半出発です。

庄原に到着したのがちょうど日の出の時間‥ですから5時50分くらい。この日も太陽の光を無駄にせず、たっぷりと行動できそうです。

今日の泊地は農具をしまっておく倉庫です。僕のGBを置かせて頂いています。

手持ちのニーハン大集合。方向性バラバラで、どれも大事なバイクだなぁ。

朝7時の開店に合わせてガソリンスタンドへ到着したら、店員さんが遅刻されて慌てた様子で機械の電源を入れていました。おかげで起動画面が見られたのですが、これ、Windows10で動いてるんですね‥。

GB、2ヶ月くらいぶりにエンジンかけました。CBとは違った乗り味で、これはこれでとても面白いバイクです。

あやのすけさんと合流。この日は最近見つけた帝釈峡近くの「鬼の岩屋」という洞窟を目的地にはしましたが、二人ともセローなので気軽にその辺をウロウロするところからはじめます。彼岸花が盛りの週末でした。この週を逃すともう色が抜けてシナシナになってしまっていたでしょう。

夏に訪れた溜池が並ぶ林道へ行ってみました。朝はとても爽やか。風がないと溜池の水鏡はとても綺麗。

三次の街の近くだとは思えないような景色が広がっています。

セローに乗って良かった‥走っているだけで気持ちが良いフラットダートが続く林道です。

帝釈峡へ向かう途中、田んぼの畦が真っ赤な帯になっていたので立ち寄ってみました。彼岸花の生え方からすると作為的に植えたようですが、ここに見えている量の2倍以上続く見事な赤いベルト!

帝釈峡あたりの林道。キャッシュを探しに立ち寄りました。

このあたり、なにも気にしなければただの森。その中に石灰岩の路頭がゴロゴロと‥カルスト地形なのです。

それっぽいところを見づけて一発ツモ。さすがFTFの貴公子。

特に時間の制約はないですからね、いろいろ開拓中。

あやのすけさん、僕が躊躇するような道でも迷いなくガンガン入っていく。ホント、遠慮がない。

あんまり人が来なさそうなところに、良い風景が広がっています。セロー、楽しいな、セロー。

昼飯時、東城まで抜けて食べ物屋を探すのですが、営業自粛されている店ばかりでなかなかお店が見つけられません。通りすがりにあった風龍というラーメン屋さんに入ってみました。レンゲの色が変色しているようなお店ですが‥妙に美味い。気取らない感じがとても良い。
「ニンニクラーメンと、博多ニンニクラーメン、何が違うの?」とあとから入ってきたお客さんが尋ねたところ、店員さん「味が違います」と真理を述べていました。気取らない感じがとても良い。

やってきました、本日のメインイベント会場。

鬼の岩屋。道路脇の駐車場から120mと看板は出ていますが‥

特に道があるわけではないのです。しかもこの傾斜。木立の隙間に白い絶壁が見えます。

登るしかないんです。

到着してみたら‥口アングリ‥石灰質の絶壁が割れるように裂けて暗い穴が続いています。

ここ、入洞の制限はしていないのですが観光目的に整備がされているわけではなく、中に照明もないので自前のライトがないと入り口から10mも歩けません。一応内部の段差には階段状のものがつくってありますが、入り口の階段は洞内から流れてくる水の流路になっているし、内部の地面も特別に整備されているわけではないので、ここはカジュアルに訪問しようと思っても入り口で追い返されてしまいます‥というか、ここの入り口まで登ってくるだけでも結構大変。

大人になりきれなかった冒険少年には最高の環境です。

内部は枝道がいくつもあって、果たして最深部がどこかもよくわからないのですが、とりあえず行き着ける奥まで行ってみたら、なんだか地面がフカフカ‥壁と天井には大量のコウモリがビッシリ!なぜか洞窟の奥なのにヘッドライトの前に虫が飛び始めたなぁ‥と思っていると、餌が舞い始めたのに気付いてコウモリも時間差で狂喜乱舞しはじめて‥やー、こういうの嫌いな人には地獄絵図ですよ。自分のヘッドライトに向かってくる虫に向かってコウモリが突っ込んでくるのです!

地面のフカフカは大量のコウモリの糞のようでした。だんだん下り傾斜になってヌルヌルする糞で滑ると取り返しがつかないことになりそうなので引き返しました。僕より先へ行っていたあやのすけさんによると「長靴と、地面に手をついても大丈夫な手袋が必要です」と言われていました。

携帯で撮ったものを携帯で編集したので雑編集ですが、コウモリだらけの洞窟の雰囲気でも伝われば。洞を抜けて帰り道の森の傾斜を降っていると、マムシが這っていました。洞窟・コウモリ・毒ヘビ‥川口浩。

道後山(写真の山はその手前の岩樋山)。スキー場の最上部のリフトの発着場まで道が続いているので車で上がってこられます。お手軽に爽やか体験できてとても良いところです。僕は広島の北東部はほとんど開拓していないので、庄原起点でこういうところを巡れるというのは楽しいなぁ。

昼前にラーメン食べたのに昼過ぎに蕎麦が食べたくなって奥出雲へ行くボケ老人。目的のお店は人がいっぱいだったので神社の境内にある「姫のそば ゆかり庵」というお蕎麦屋さんへ。

歯応えしっかりのお蕎麦。僕はもう少し細麺で5噛みくらいしたら喉のに流し込めるお蕎麦が好きですけれど、これはとても美味しかった。湯呑みに入った蕎麦湯がトロトロ。

さすが、日本の伝統を引き継ぐお方。借景に負けていません。

会話の中でコーラの話になったので、二人ともコーラが飲みたくなって自販機を探しました。久々にペットボトルの500とか買ったわ。

おろちループを使えば素直に庄原まで帰ってこられるのに、わざわざ山道を走って吾妻山、元県民の森へ。日が陰るともう寒い季節ですね。お日様がとてもありがたいです。

倉庫へ戻ってきてコットを組み立てて寝転がってみたら、もう速攻で根が生えそうでした‥この日、軽く食事をして20時過ぎには就寝しました。ほとんど屋外泊みたいなものですが、テントを持ち運ぶ必要がなく屋根があるだけでもとてもありがたいです。コットにシュラフで朝まで快眠。

翌朝、4時起きスタート。あやのすけさんは朝お仕事だそうでそのまま広島へ。僕はバイクをCBにスイッチして、2日目の蒜山ツーリングが始まります。

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