AppleTV

前々から便利だ便利だと聞いていたAppleTVを購入してみました。AppleTVとは、大画面テレビとHDMIケーブルで接続するだけで、インターネット経由の音楽や映像を視聴したり、同じネットワーク内のMacやiPadやiPhoneのコンテンツを再生する事できる便利な「箱」です。

今頃になって購入した理由は3つ。
ひとつはほとんど定価売りのApple製品にしてはめずらしくアマゾンで10%オフしていたこと。もうひとつは、Appleが液晶付きのAppleTV(という表現も変ですが‥)を発売するかも、というウワサが流れたこと。三つ目はiPad、iPhoneのOSがiOS5になって、AppleTVとの連携が強まったということ。ちなみにこれまで購入しなかった理由は、うちには液晶テレビがリビングと寝室にあるのですが、どちらにも新旧のMacminiが接続されていて、AppleTVの出番がないと思われたからです。それもあってこれまであんまり真剣にAppleTVで「できること」について確認しなかったので食指も動かなかったというのが正直なところ。

購入にあたっていろんなレビューを読んでみましたが、イマイチつかみどころがありませんでした。結局なにができるのかということがはっきりしなかったのです。というわけで、まずはできる事の確認。

■準備
パッケージには本体・リモコン・電源ケーブルが入っています。HDMIケーブルは付属していません。
本体背面にはHDMI・電源・光デジタルオーディオ出力・LANコネクタがあります(マイクロUSB端子は何のためについているのかと思ったら、メンテナンス用とのこと)。この4つのコネクタの幅で本体のサイズが決まったのではないかと思えるくらいギッチリと並んでいます。
TVとHDMIケーブルで接続して電源を投入。有線LANケーブルを接続していればDHCPでIPを拾ってきますので、ネットワークの設定は即完了です。有線LANコネクタは100base-Tですが、ほぼストリーミング再生専用なのでこれで十分ということなのでしょう。有線LANを接続していない場合は自動的にWiFiが選択されるようです。
ネットワーク設定が終わったらAppleIDの登録。これによって、AppleTV本体からAppleストアへアクセスしてビデオレンタル等が可能になります。
他にもYouTube・Vimeo・Flicker・MobileMeのアカウントを登録すれば直接インターネット上のコンテンツへアクセスが可能です。海外のスポーツ番組もあらかじめ登録されていますが(<しかも非表示にできない)すべて英語のコンテンツなので利用する事はほとんどないと思います(加えてログインが必要なものもあるので、有償コンテンツも含まれているのかもしれません)。HDMI経由のテレビのスピーカーに不満がある場合は光デジタルオーディオ出力で音響側はなんとでもできる点も気が利いています。もちろんドルビーデジタル5.1チャンネルサラウンド対応。

■できること
メインのメニューは「ムービー」「インータネット」「コンピュータ」「設定」の4つです。

□ムービー‥iTunesストアの映画レンタルコンテンツと現在公開中の映画のトレーラーがHDで楽しめます‥といってもAppleTV本体の仕様が720pですから、フルHDじゃありません。
□インターネット‥インターネット経由でストリーミング再生するコンテンツ。「NHL(アイスホッケー)」「WSJ Live(ウォールストリートジャーナル<ニュース番組)」「MLB.TV(メジャーリーグ))」「YouTube」「Vimeo」「Podcast」「フォトストリーム」「MoblieMe」「Flickr」「ラジオ」が順番の並び替えも非表示もできない状態で並んでいます。Podcast、ラジオはiTunesのものと同じだと思われます。
□コンピュータ‥パソコンのiTunesでホームシェアリングされたコンテンツを再生するための項目。DLNAクライアントというわけではないので、バッファロー製NASの「iTunesサーバー機能」などでネットワーク内共有されているメディアにアクセスする事はできません。家庭内のどこかでiTunesの起動したパソコンを動かしておく必要があります。
□設定‥「一般」「スクリーンセーバ」「オーディオとビデオ」「AirPlay」「コンピュータ」「今すぐスリープ」が並んでいます。
「一般」は本体の基本設定。「スクリーンセーバ」用の写真データはあらかじめ動物や植物がいくつか登録されていますが、ネットワーク上のPCやFlickrからも取り寄せができます。「オーディオとビデオ」は本体のAV出力の設定。「AirPlay」は後述。「コンピュータ」はホームシェアリングを受け付けるかどうかの設定。「今すぐスリープ」は強制スリープしたいときに使う項目。

Macminiをテレビに接続しているにもかかわらずAppleTVを購入する理由は、iPad2やiPhone4と連携が強化されたAirPlayにあります。これがWeb上のレビューを読むだけでは今ひとつ便利さがつかめずにいたので、今回やっと実感することができました。なお、AirPlayするには対応するOSやハードの制限があるので注意が必要です。
今回設定する上で今ひとつ悩んだのは、iPad2やiPhone4側でのAirPlayをオンにするスイッチの場所なのです。自分だけだけでなく、結構多くの人が躓いているようです。手順としては、まずAppleTV側でAirPlayをオンにしておきます。そして、iPad2の場合はホームボタンを2回押しして画面下に出るリストを「右」にスライドして出るiTunesのコントロール画面内、iPhone4の場合はホームボタンを2回押して画面下に出るリストを「右」に「2回」スライドして出るボリュームコントロール画面内にAirPlayの設定ボタンがあります。
iPadの画面が大きな液晶テレビ画面にミラーリング表示されるのはそれなりの驚きがありますが、画質やレスポンスについては今ひとつ。動きの激しいゲームはテレビ側で表示がついてきませんし、動画の再生についてもiPad2やiPhone4からストリーミングしているものなので、即座には再生されません(ナロー回線のYouTubeのように、はじめに待ち時間があります)。iPadと液晶テレビの解像度の差については、テレビ側の両端に黒い帯を表示することで補っていますが、写真や動画を再生するとテレビの画面全面で表示されるようになっています。

実はこの1年、iPadやMacBookAirを使い始めることで、デスクトップPCとしてのMacminiの電源を入れる事が本当になくなってしまいました。AppleTVは「パソコンを使ってます」という使う気の重さもなく、テレビとの親和性を深めて気軽にインターネット上や自前のコンテンツを楽しむ事ができます。うちの場合は寝室の液晶テレビが5年前のAQUOSで、今となっては珍しい720pの製品なのでこれがまたAppleTVにピッタリなんです。僕は今のところ寝室でテレビを見るという習慣がありませんが、寝室でインターネットのコンテンツを気軽に楽しめるとなると、新しい習慣ができそうに思います。

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