GROM 桜を見る会2021 第2部

1週間前、しまなみ海道から外れたゆめしま海道(に組み込まれる予定)の岩城島の積善山の桜を見に行こうと生口島まで渡ったものの、積善山の桜はまだ早そうだったので岩城島へは渡りませんでした。”三千本桜”と呼ばれる程の積善山のハイシーズンがどれほどのものか是非訪れてみたいと思い続けて幾年月、今回仕事のお休みを取りはしましたが、さすがに2週続けてしまなみ海道というのもなぁ‥とやや食傷気味になっていたところを「行ってきたら?」後押ししてくれたのは妻でした。

というわけで、先週朝イチのフェリーの時間にギリギリだった反省からちょっと早めに家を出たら、今回は出港1時間前に到着してしまいました。チケット売り場もまだ空いてない。

昨日・今日・明日とこの3日間は尋常じゃないくらい黄砂で空が霞むでしょう、とニュースになるくらいの特異な天候で、遠景はどっちを向いてもトレシングペーパー越しのような景色になっています。

忠野海港はうさぎの島として有名な大久野島の玄関、ということでうさぎやら可愛らしさやらで盛り過ぎて、正直ちょっと浮いていると思います。

時間があるので港の近隣の散策。無風で、水溜りがあったので前々から撮りたかったリフレクト写真を撮ってみました。

大久野島も霞の向こう。大三島はもっとその向こう。

大三島へ渡って、まず岩城島を目指します。
大三島から見る多々羅大橋。俺の青い空と青い海はどこへ行った‥。

でもこれは「晴れているけれど、曇りみたい」な特別な天気を堪能する滅多にないチャンスとして楽しむしかないです。

生口島から見る岩城島。いつも大型船を造っている造船所が見えます。
この二つの島は1時間に3便、20分間隔で片道6分ほどのカーフェリーが往来しているので、岩城島へ渡るのはそれほど敷居の高い話ではありません。

原付は片道450円のところ、往復でチケットを買うと890円と、10円もお得!往復の購入はナンバーを控えられて、帰りはこのチケットを見せるだけというシステム。

岩城島から見る生口島。GROMを買う前は島を横切る高速道路を右に左に走るだけの島でした。GROMのおかげでずいぶん楽しまさせてもらっています。

岩城島の積善山へ。登山道路沿いに桜が植えられて、今の時期は桜の花が山腹に白い帯をつくっています。

こんな感じですが、山のひだが深いからか霞のせいか、遠くから桜の帯が綺麗に見えるわけではありませんでした。桜のハイシーズンは山越の道が北側から南側へ一方通行になります。

山頂近くの駐車場。ここから正面に見える最後は心臓破りの坂を歩いて登ります。

事前に調べてきた情報によると積善山は山頂も満開ということでしたが、実際は8分か9分咲きといったところでしょうか。桜特有のモコモコ感が最大になるまでもうあと一息。

坂道を登り続けると山頂の構造物が見えてきます。

円形の展望台からは360度の絶景!
実際岩城島は他の島に囲まれているのでどちらをみても海と島という、僕がこれまで見た中でもかなり上位に付ける展望が楽しめるところなのですが‥この日は霞が酷過ぎてちょっと残念。

積善山(369m)。

三角点、ヨシ!

桜越しの生口島‥かろうじて見える。

この山が三千本桜と呼ばれるのは山頂に至る道中の桜の木々の数だけでなく、尾根付近は天女の羽衣に見立てられるように見事な桜の帯が見られる、その桜の密度と充実っぷりからということもあるかと思います。

エンジン音が空中から聞こえると思ったら、モーターパラがブンブン飛んでいました。何度も展望台ギリギリを滑空していましたが、おそらく天女の羽衣沿いにアプローチしていたのだと思います。

僕はキャッシュを仕掛ける場所を探して展望台の下に潜り込んだりしていました。久々に蟻地獄の巣を見たよ。

また飛んできた。

積善山は中腹にパラグライダーの滑空場があるそうです。

西側に夕日の見える展望台があるというので立ち寄ってみました。

ここに常設の双眼鏡、回転方向には動かず、双眼鏡の前には桜の枝が伸びています。ピントは遠景の生口島にあわせてあるので、覗いても視界のほとんどが桜に邪魔をされて何も見えません。今日の珍しい天気のように、これもそいういう珍しい望遠鏡だと思って楽しむしかないようです。

他にも積善山には空中階段遊歩道という気になるスポットがあるのですが、こちらは災害通行止めということでした。とても残念。

積善山の山頂への道を走っている途中で岩にへばりついているような建物が見えたので、帰り道でその入り口らしいところにバイクを停めて歩いてみました。

おお、これだ。ほんとに岩に差し込まれたようになってる。建物の上に被さるようになっている岩を回り込んで登って上に立てるようになっています。割とタマヒュン。

建物の中は岩でできた凹みに小さなお社があります。なるほど、そういうことか。

建物を通り抜けたところに由来がありました。岩の中のお社を見て分かりましたが、岩そのものが信仰の対象になっているんですね。古代人の巨石崇拝から受け継がれる場所だそうです。

岩城島は生名島と2022年に橋で繋がります。これが完成すると3つの橋で4つの島をつなぐ、ゆめしま海道が全線開通ということになります。しまなみ海道と橋で繋がるわけではないのでしまなみ海道からは船でいずれかの島へ渡る必要がありますが、どちらにしてもまた新しい人の流れができますね。

生口島の路上、Googleマップに「ガングロ飛び出しくん」という表示が現れたので立ち寄ってみました。昔全国行脚ツーリングしていた頃、地域ごとに特徴のある飛び出し坊やの写真を撮って収集しようかと思ったことがありましたが、敬愛するみうらじゅんさんがすでにその面白さに気がついてやられていたようです。それにしてもこの柄は初めてだなぁ。

多々羅大橋の真下。橋脚のV字型の穴と橋の奥行きからできるパースの角度があともうちょいでピッタリという惜しい感じ。視点変えれば揃えられそうな気がしないでもないです。

この光景を目に焼き付けてから出発すると、橋のはるか上の方にまでスックと伸びる巨大な橋柱とそこからハープの弦のように伸びる幾多のワイヤにドキがムネっとします。

出戻りした広島県から、また愛媛県へ。

伯方島へ向かいます。このアングルからの大三島橋は初めて。

大三島橋へ戻る途中のなんでもない坂道。しまなみ海道の島、というか大三島の坂道ってこのなんでもない坂道がちょっと演出されていて、見える果てまで道がグナグナと曲がっているのです。

これは帰りに立ち寄った「宗方海岸イナズマロード」と名前のついている大三島南西部の海岸へ降る道。こうして比べてみると、明らかに似たようなテイストを感じますね。「そういう視線」でみると、ハっとしてグっとくる道で、ただの下り坂がとても楽しい。

伯方島へ渡って、まだ未踏の道を選ぶからやっぱり今回もこうなる。しまなみ海道のこの手の道は、割と死んでいなくて抜けられる道が多いので踏み込み甲斐があって楽しいです。

前週、自分は枝を見にきたのか!というくらい咲いていなかった伯方島の開山公園。今回はこれでもか!というくらいの桜桜桜‥。積善山が道沿い・尾根沿いに桜が植えられて「伸びている」という状態なのに対して、開山は山の山頂部が桜に「包まれている」という感じで、向こう側が見えないくらいの密度で桜が重なり合っています。今回感じた限りではどっちの桜が良いですかと言われればこっちの方がすごいな。さすが愛媛県2位の人気花見スポット。

展望台からはどっちを向いても桜の海。

海を向いても桜の海。ハイシーズンの桜に囲まれたい、という思いは十分満たされました。

フェリーまでの時間があるので大島の亀老山まで行ってみようと、見近島のキャンプ場を見下ろすポイントを通過しました。平日だろうが冬場だろうが、ここにテントが張られていないのを見たことがないよ。この季節、花見キャンプができるんですね。最高ですね。

上からだと花がまだこれからなのかもう終わりごろなのかがわからなかったので降りてみました。数本、今が盛り。ほとんどの木はまだこれからなので、界隈の桜の咲く時期に合わせて泊まりにくれば花見キャンプが楽しめそうです。ベストシーズンは3月の終わりから4月の頭にかけての1週間くらい、でしょうね。

亀老山から来島海峡大橋を望む‥遠過ぎて、霞がひどい。三本架かるうちの一番奥なんか、霞の中に突っ込んでいって、今治の市街地はうっすらシルエットで見える程度です。晴れてるのに。

山頂の駐車場の売店で売られている藻塩ジェラート。塩辛くて甘い。写真撮っているとジェラートが溶けるような気温ではありました。

大島って島の大きさの割にはしまなみ海道の他の島に比べて見どころが少ないように思っていましたが、またまた走りながら目の端にとまった「島内で特に大きい前方後円墳」という看板と畑で仕事をしていたおじいさんの話を頼りに走って藤崎古墳という古墳へ辿り着きました。「島内で特に大きい」というのがどんなもんなのか気になるじゃないですか。畑とお墓と民家に囲まれたこんもりした丘全体が古墳のようです。

多分、玄室の入り口、ここ。結構狭い。

由緒。麓の看板には前方後円墳って書いてあったのに、円墳になってる。実際、円墳だと思います。

石垣って、文化よね。大島の石垣は大岩の間に砕石をつめこんであるのが特徴で、最初いたずらとか個人の趣味かと思っていましたが、距離を置いて島全体で石垣を観察してみてもこういうパターンなのでおそらくそういう文化なのだと思います。今度各所の石垣コレクション始めてみようかしら。

対岸に見える鵜島とそれを囲む島の間は海流がものすごく激しく、海面が轟々と白波を立てながら川のように流れています。手漕ぎボートなんかじゃ逆らえない。
横に長い瀬戸内海の真ん中あたりで東西を堰き止めるように島が並ぶしまなみ海道は、瀬戸内海の東西の潮位差をモロに受けて狭い水路では激しく海水が流れます。昔の人はそれを心得て、潮流を利用して瀬戸内海を西へ東へ往来していた、と何かで読んだことがあります。

朝、水墨画のような風景になっていた多々羅大橋のビュースポットで、同じアングルから写真を撮ってみました。朝に比べると色が挿されていますが、晴れているのに空はグレー、海面も曇天のそれのようです。

本州へ帰ります。船賃、原付込みで630円。忠野海〜大三島の便はとてもお気楽にしまなみ海道の土手っ腹へ突っ込んでいける、とても良いルートです。

お天気はいまいちアレでしたが、長いこと患っていた桜のハイシーズンにしまなみ海道巡り、というのがついに実現してとても嬉しい1日でした。ちょっと島に渡って、桜の名所を2カ所巡って‥というつもりだったのに、気がついたらものすごくたくさんの写真を撮る1日になっていました。

さすがに2週続けて来ることになるとは思わなかったけれど、この1週間の島の景色の変化はとても大きかったです。ただ、こう何度も訪れるとしまなみ海道が当たり前になってきちゃって、ちょっと嫌だな。僕の中でサイクリストとミニバイクの聖地であり続けてほしい。次は絶対に青い空・青い海の日に。

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