CB250R ABS撤去

2020年末現在、CB250Rの選択肢は

 2018年式(ABSなし)
 2018年式(ABSあり)
 2019年式(ABSあり)

があります。車両の購入前はABSなし一択だと思っていたのですが、2019年式になってステップが接地しにくくなったのと、スプリングレートが低くなったということで今回は2019年式を購入しました。2019年式=ABSありになりますが、先日回転の練習をしてみたらリアブレーキのABSが介入してまともに回転さえできないということがわかったので、早々にABSを撤去することにしました。加えて、全く使い物にならないフロントブレーキをどうにかするためにマスターシリンダーをピストン径9.5mmのYZのものに交換します。

【今回購入したもの】
5XC-W2587-00 ヤマハ YZ用マスターシリンダー
D40-11-608 DRC YZマスター用ブレーキレバー
35340-GFC-890 ホンダ マスタースイッチ(YZマスター用)
45156-K94-T00 Fブレーキホースステー
45155-K94-T00 Fブレーキホースステー
43156-K94-T00 Rブレーキホースステー
43310-K0A-A01 Rブレーキホース(2018年ABSなしの純正品)
フロントブレーキメッシュホース・ストレートバンジョー2個

フロントのメッシュホースは上下のバンジョー間が900mm。今回はナップスで885mmのホースとバンジョーを購入。純正バンジョーはキャリパー側が微妙に外向きになっているタイプですが、妙に価格が高いので今回はストレートタイプを使いました。マスター側は使用するマスターのタイプに合わせて購入します。今回はYZマスターに交換するので上もストレートタイプ。

ブレーキラインを辿ってABSユニットがどこにあるのか探してみました。なんと、ミッションケース背面、エアクリーナーボックスの下‥超面倒くさそうな場所にあります。
パーツリストは持っているものの、サービスマニュアルがありません。パーツの配置からどうやって外すか作業工程を考えます‥。

タンクはフレームと繋がっているボルトを外し、タンク右下後方からキャニスターへ伸びているホースを2本外したら左へオフセットして作業スペースは確保できました。
ラジエータはフロントブレーキマスター・キャリパーからABSユニットへ向かうパイプの撤去のためにマウントから外して下側へずらしています。

エアクリーナーボックス取り外し。固定している箇所は後方のタイヤハウスパネルと一緒に止められているボルトと、前方のスロットルボディのインシュレータバンド。これらにホースが4本刺さっているので外してゴネゴネと前方に動かすと外せます。

この先の作業で気が重いのは、いろんなところにホースの接続箇所があるので、それらを緩めたらフルードがボタボタ漏れてくるんじゃないか、ということが容易に想像できる点です。ブレーキオイルは前後とも、リザーバータンクの補充せずにエア抜きの要領で抜けるだけフルードを先に抜いておいて、末端側から接続を外していきます。ブレーキホースとホイールの回転センサーからのケーブルをまとめて留めるタイプのステーは、ホースのみを固定する2018年ABSなしモデルのステーと取り替えるのでできるだけ取り外しておきます。

ABSユニット。前後ブレーキから鋼管のホースが繋がっています。1本だけ12mmのバンジョーボルトで止まっていますが、残りの3本はちょっと回しにくい10mmナット。ホース内のオイルは先に可能な限り抜いていたので、ここでバンジョーや接続を緩めても、周りを布で覆っておけば吸わせることができる程度の漏れでした。

ここで役に立つのがフレアナットソケット。中心から上に向かってホースが出ているようなボルトでも、これがあれば緩められます。

この時点で、Fマスターを交換して、ホースはメッシュホースに。取り回しはABSなしのノーマルホースと同じように配して全長900mmだとわずかに長かったかな、という感じ。

Rブレーキのホースは2018年式ABSなしモデルの純正ホースに交換。

エア抜き。リアブレーキのペダルとキャリパーの位置関係、これが正解だよなぁ。車体左側に回り込まないとエアブリーダー緩められない構造のバイクって、間違ってると思う。

外したホースが床に転がっています。ここで午前0時。ABSユニットをどうやって車体から外すかいろいろ取り組んでみたけれど結局外せず、はやぶさ2のカプセルが地球に帰還するまで起きて作業しようと思っていましたが‥この日オンライン飲み会もあったので、ちょっと無理だった‥。

作業2日目。前夜からABSユニットを限られた隙間から取り外す良いアイディアが浮かばない。ユニットの左側についているカプラもどういう構造で外すのかが分からなくて、余計に外せない。このカプラが外れれば自由度が増すのに‥。

急がば回れでスロットルボディを外して作業空間を広げることにしました。

ブレーキラインのパイプがついているとユニットを抜けないので、パイプも抜き取ります。できるだけパーツの破損はしないように心がけましたが、鋼管のブレーキラインを外すのが難しいという判断でフロント側2本切断して取り外し。

出てきた!今回一番難儀した作業。

なかなか感慨深い。

これがユニットに刺さっていた大型カプラ。上の凹凸のあるパーツがレバーになっていて、ガチャリと親指側へ倒すことでロックが外れて抜けるようになる構造(あ、もしかしたら逆かも‥どちらにしてもこのレバーを動かす構造)でした。こんなのあの空間で外から覗いても分かるわけない!

配線の色を確認するために、カプラ背面の蓋を外します。

18番まであるカプラ。

10番と13番を短絡させることで、ABSユニットが接続されていない状態でもメーターのABS警告灯を消すことができる、ということでリード線で短絡します。

水に浸けても大丈夫なくらい、ブチルテープとハーネステープでカプラをシーリング。前後輪のセンサーも外すので、それが繋がるカプラもシール。

後半の一番の難儀ポイントは、エアクリーナーボックスの取り付け。外すのも少々ややこしかったけれど、何が引っかかっているのかどうしてもスロットルボディに刺さらない。あんまり取り付けられないので昼食を摂って戻ってきて作業再会したら、あっさりハマった‥。スロットルボディあたりで上から押し付けることでうまくいきました。

センサーの取り外しのためにフロントタイヤ取り外し。

同じくリアも。

取り外した部品の重さを測ってみました。今回フロントマスターを交換するのにノーマルマスターを外しましたが、それはYZのマスターと重量的に相殺ということで計量に加えていません。外すパーツの重さ、1.7kg。

YZマスターシリンダ。マスターに後付けしたブレーキスイッチを純正カプラに接続するための加工が必要。ミラーのマウントもマスター側にないので、別途用意しました。

フロントまわり。スッキリ!

リア側もマスターからキャリパーまでダイレクトに接続。

試走。ブレーキ、普通に効く。というか、握り込むとグググググっとさらに効く。自分にとって適正な位置にしようと思ったらレバー付け根とスイッチボックスが干渉するので、少しレバー側を削る必要があります。
YZのマスターだとピストンが小径のためレバーストロークが深いので、握り込むと指を挟んでしまいそうになりますが、取り付けたのはショートレバーなので2本掛けすれば薬指と小指はレバーに挟まれない。なのでしっかりと握り込むことができます。

街乗りするならこれでもう完成といっても良いと思います。癖になるくらいの乗りやすさです。ジムカーナで使うためには、ここからさらにバンパーを取り付けて、リアサス・タイヤを交換してセッティングを出して、それではじめてスタートラインに立てる、という状態です。

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