GB250 山口県ツーリング

土曜日の日の出前。朝のうちに走りに出ました。かすみ気味だったので海ではなく山へ。明け方は真夏でも肌寒くて気持ちが良いです。

いつも走っているダム湖でエンジンを止めてみると、まだ鳥の声もせず波打ち際のチャプチャプいう音と、ひぐらしがカナカナ鳴く声しか聞こえてきません。とても良い時間。

早朝おじさん天国のスパ羅漢へあがってみましたが‥夏の週末のドライの朝だというのにガランガラン。僕がここへ寄り始めたのはNUDAを購入して以来ですから7年くらい前からですが、その間に僕も含めてみなさん年を重ねられて「走りに集まる」が「話しに集まる」にかわって‥朝、人がいないような状況に‥。でも、速い遅い・勝った負けたで語らない、純粋にバイクを走らせるのが好きな人の集まる良い出会いの場でした。

うちへ帰ると、ムスメ、妻と一緒に出かけるとか言っています。ムスコは部活。僕は‥走りに行くか。というわけで、山口県の笠戸島。笠戸島に何があるというわけじゃないんですが、橋でつながっているにもかかわらず渡ったことのない島だったので。

だいたいこういう島って、島に渡ると島内観光ガイドみたいな看板が立っているじゃないですか。それに載っているものと、島の各方面に伸びる道の果てを目指して走ります。これははなぐり海岸海上プロムナード。海の上に遊歩道が作られていて一見オシャレですが、真夏にバイク装備で歩くのはちょっと‥釣り人の足場としては最高な施設でした。

親水公園的なものも設けられていました。この時満潮で、おそらくこの親水プールには外の海水が潮位差でジャバジャバ流れ込んできているのだと思います。車椅子用のスロープも設けられていたので、車椅子でも水辺まで寄ることができます。

知らない土地、特に田舎は海でも山でも、市井の人の生活とそれに伴ってできる狙って作られたわけでもない文化を穿くるが面白いんですよね。別に美術館やら博物館へ行って体系的にまとめられた物を見なくても、島全体をウロウロしていたら人々の創意工夫やら思想に出会えるじゃないですか。手作り看板なんか、最高。何この「曲がり角」って。広島界隈では特にあちこちの田舎でみることができるこのキリスト教系の看板も、分布とか興味があります。

ちょっと意味ありげな車。

BSアンテナとかついていますが、おそらく中も外も昭和を引きずる社員寮。

街角の魅力的な屋号の商店。

お金飲み込まれそうな自販機が並んでいます。

自販機の右上に「免許証年齢確認装置」というものが取り付けられていました。下に免許を差し込むスリットがあります。これ、稼働してるんでしょうか。

検索してみるとこの装置、結構現存しているようですがここまで年季の入ったやつはそうそうお目にかかれないでしょう。ああ、お金飲み込まれても良いから1本買ってみればよかった。

畑の中のダートの真ん中にシートを2枚並べて道を塞いでお弁当を食べているおばあちゃんに避けてもらいながら、この先まだ行けますか?と尋ねたら「コーンが置かれている先は道が崩れて通れないけど‥良いバイク出しお兄ちゃん腕がいいからいけるかもしれんね!」と世渡り上手なお返事。この先、乗り物で走れる道は広場で行き止まり。

軽自動車1台がギリギリな路地で、向かい側から軽自動車が来たので、家と家の隙間の路地に左折したら、最後はGBでもしんどい幅に‥。足バックするのも面倒なのでミラー縦向きにしてギリギリ通過。

小さなだんだん畑。

島の大きな産業は、造船です。切り身になった船のパーツが大量に積んであって、ここで組み立てているようです。

笠戸島家族旅行村から見える風景は、先の海上プロムナードが見えたりしてちょっとリゾート感あります。

ひらめひらめと幟が立っていたので、食事でもできるのかと立ち寄ってみた栽培漁業センター。食事はできませんでしたが、ヒラメの養殖をみることができます。

ヒラメの生簀、結構衝撃的でした。

ウジャウジャウジャウジャ。養殖、ということは優雅さとか全然なくてこういうことなんですね。

施設内、衆目監視の中子供が魚と遊べるプールが設けられています。大人は屋根下でリゾートソファーにゆったり座ってのんびりできます。綺麗な魚が結構な数泳いでいて、みんなとても楽しそう。これ海水だろう?と注水口の水を舐めてみたら、海水でした。子供達、服のまま浸かっちゃって、大変だなぁ、と思ったら、

シャワーも完備でした。小学校低学年の子供までなら思い切り楽しめると思います。

周南の親戚の家に数年ぶりに立ち寄ってみました。何も言わずに昼ごはんが出てきました。皆さんお元気そうで、ごちそうさまでした。

ここから帰るか、秋吉台まで行ってしまうか微妙な時間‥。とりあえず周南で取りこぼしていたキャッシュをゲット。

周南から山口は意外と近く、山口まで来てしまえば秋吉台はすぐ目の前なので、一気に来てみました。昔のツーリングってこうやって目的地を決めてそこまでひたすら走るというタイプでしたが、最近はその辺の脇道とか枝道に入りまくってその土地をみっちりと攻略していくツーリングともなんとも言えないようなことばかりしてるな、とか考えながら走っていました。GBで、ちょっと遠目な目的地を設定して、脇道枝道へ入らないツーリングをするのも結構楽しいじゃない?って思いもしましたが、こういうのって慣れちゃうとまた別のタイプが楽しくなるヤツですね。

秋吉台へ来てみてショックだったのは、

久々に秋吉台に来たのですが、いつのまにか阿蘇フィルターができあがってしまっていて、秋吉台の風景をみても心が踊らないんですよ‥。

関東から越してきた頃、広島からだと大山か秋吉台まで行かないとちょっとした別世界感は味わえないな‥って思っていましたが、九州のスケールを知ってしまうとちょっと物足りない感じがしてしまいます。なんだろう、その地域や地形の中に潜り込んでいく感が弱いというか、なんというか。秋吉台についてはカルストロード1本のリバース、というところが物足りなさの原因だと思います。

大正洞の駐車場。ここから折り返し。

下道で帰ろうと思いましたが、道中雨雲が不規則な形で点在していて、たとえ雨に降られなくても路面が期待できそうになかったので防府まで南下して山陽道で帰ることにしました。このツーリングはGBのキャブの整備の結果を確かめるという意味もあったので、走りのバリエーションが豊富な方が良いですし。

襲撃!途中岩国インターで高速を降りて、小瀬川でキャンプしている二人を襲いに行きました。「ビールありますよ!」と焼肉をうまそうに食べる笑顔に返り討ちにされました。

つい先日水鏡だった田んぼ、もう稲穂がみえてもふもふの畑になっています。

悔しかったので肉買って帰りました。ムスコに半分食べられました。

GB、とてもよく走る。実際速いわけじゃないんでしょうが、走っていてとても楽しいです。バキュームピストンのコーティングも完璧といって良いようで、ピストンの固着は全く起こりませんでした。久しぶりに400kmとか走りましたが、尻も痛くなりませんし、疲労感がまたとても少ないのです。23年も前のモデルとは思えない、とても良く仕上がったバイクです!

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