NUDA900R 青空と日本海と今福線

8月の夏真盛りですが、タイムラインに綺麗な青空が並んでいます。夏だから、暑いから、とか言っているうちにあっという間に次の季節を迎えて、あの時走っておけば‥と後悔してしまうのも嫌なので、僕も青空の写真を撮りに出かけることにしました。とりあえず日本海を目指して、途中の深入山。

霧ヶ谷湿原。空を求めて走るというのも面白いですね。ここは湿原ですから平坦で、周囲の山も高くないので空がとても広く見えます。結構気に入っていてここ最近良く来るなぁ。真夏にはおそらく始めてきましたが、さすがに草ボーボーな感じ否めません。

この湿原近くの蕎麦を狙って来たのに、麺売り切れ。

併設されている芸北高原の自然館に初めて入りました。ツキノワグマと、

その骨格。こういうのこれまでは何気なくみていましたが、他の展示物も含めて維持管理ってそれなりに大変でしょうね。

蕎麦が食べたい口になってしまったので、近隣の蕎麦を扱っている店をめがけて一直線。道の駅サンエイト美都の驛そばという店くらいしか営業時間内に間に合いそうもなかったので立ち寄りました。うん、僕が食べたかったのはこういう噛まないといけないようなやつじゃなくて、薄くて透明感があってツルッと飲み込む蕎麦だったんだけどね。この界隈の蕎麦屋さんって15時くらいには閉店してしまうので贅沢言えませんでした。

保水ベストに給水。ベスト全体で凹みをつくってそこに水をかけるとみるみる吸い込まれていきます。

県道をクネクネ抜けた先で出会った山陰本線三保三隅駅。子供の頃に住んでいた町の駅に似たスケール感の駅舎で、僕にはとても懐かしい雰囲気。

駅前の電柱、暑すぎて曲がってません?

日本海に到着。ビーチは海水浴の人がたくさんいました。他にすることないのかな、大人も子供も今日が初回じゃないだろうというくらいみんな真っ黒に日焼けしています。

別にメジャーな観光地じゃなくていいのよ。こういう偶然出会った風景で。

今日のテーマを忘れてた。青空。それと蒼海。

こういう風景みると、電車で移動もしてみたくなりますね。あ、架線がないから汽車の旅だ。

これ、道の駅で見た地図なのですが、何が良いって道の太さや走りにくさに応じて5段階で色分けされているのです!超良い!ヘンテコな道探すのにギャンブルしなくても良いじゃないですか。

日が長いので16時をすぎてもまだまだ明るいですが、日本海側から帰るとなると結構時間もかかるので、浜田から県道5号で山陽側へ向かいました。
この県道5号というのが僕の中ではなかなかのベスト県道で、ひたすら良い感じの中速ワインディングが続く道なのです。楽しいんだけど、並走している国道186号の何倍も時間がかかるので、途中からもう高速に乗ろうと地図を見ていると‥「未成線広浜鉄道今福線 橋脚群展望台」という文字が見えました。ああ、アレ、この辺だったのか!

今福線は広島と浜田を結ぶ広浜鉄道の島根県側のルートとして昭和8年、旧国鉄山陰本線の下府駅から石見今福駅までが着工されました。しかし、工事がほぼ完成した昭和15年、太平洋戦争のため中断されました。

戦後、今福線旧線とは別に浜田駅を起点とする今福線新線として工事が再開されましたが、昭和55年、国鉄の慢性的赤字経営の影響により、工事が中止されました。その後、工事を引き継ぐ事業者も現れず未成線として終わり「幻の広浜鉄道」と呼ばれるようになりました。

現在、下府駅から旭町駅跡地間にはトンネル、橋梁、橋脚等の遺構が残っています。一部の鉄道敷地は道路に転用され使われています。また、平成20年には、「今福線コンクリートアーチ橋群」が公益社団法人土木学会から選奨土木遺産の認定を受けました。

https://www.city.hamada.shimane.jp/www/contents/1441781919538/index_k.html

と、浜田市のホームページにあります。前々から訪れてみようと思っていた今福線の遺構、思わぬところで出会えました。

単線の幅の橋の向こうにはトンネル。トンネル内には車両は入るなという意思表示がありますが、徒歩では抜けても良いような雰囲気があります。トンネルの向こうにもアーチ橋があるそうです。

先ほどの橋の反対側にもトンネル。涼しい。

目玉はこれでしょうね。川を跨ぐ橋脚で、陸の部分は足が四角く、川にかかる部分は足が丸い変わり種。

上からも展望できるように階段が設置されています。

あー、これはいかん、ヤラレルわ‥。

それぞれの遺構に案内プレートが設置されているのでありがたいです。

スケール的にはこのくらい。これ、背景を知らなかったら何だかさっぱりわからなくてビックリでしょうね。普通になんでも無い山の中ですもの。

上を県道が通っていますが、もともとはコンクリート製のアーチ橋。

その延長線上にはまたトンネル。真夏でも冷気が流れ出ていて気持ちの悪い気持ち良さを堪能できる場所です。

バイクの不思議なコトは、暑さ寒さやトラブルで辛かったことしんどかったこともあとで思い返すとネガティブな思い出じゃなくてそれらもポジティブな思い出になってしまうというのが挙げられます。暑かろうがなんだろうが、とりあえず走りに出る。それが後日振り返ったときに良い経験・良い思い出として自分の厚みを増すことにつながるのではないでしょうか。

今回、NUDAのトラブルがいくつか発生。以前転倒して以来ラジエータの固定が応急的だったのですが、走行中にラジエータがステーから外れてブラブラになってしまいました。で、下部がエキパイに当たってプラスチック部分が溶けました。現場修理で自走できる程度の破損だったのですが、これは完全に直すか補修で乗るか微妙な感じ。自分が乗り続けるなら簡易補修で乗れる範囲ですが、売るとなると直しておきたい。
あと暑さで熱ダレ。水温が100度を超えると極端に吹け上がりが悪くなります。もともとそういう傾向ありましたが、今日はアイドリング中にエンジン止まるくらいだったので、ラジエータバラすついでに冷却系見直ししておく必要があるようです。

NUDA、大きなトラブルなく乗れていたバイクですが、ここにきてもう一回丁寧にメンテナンスし直す必要がありそうです。

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