GB250 目的地のないツーリング

青空も見えるのに雲がそれなりに厚くて、ピンクと黄色の混ざったような不思議な色の朝。

さらに不思議だったのは海面の波紋がみたこともないノイズがのったような模様。なんなんでしょうね。大型船のエンジンの振動かと思いましたが、近くにその原因になるようなものは見当たりませんでした。

さて、この日は広島市街のスタジアムへ部活の大会があるムスコを送り届けたところからツーリングのスタートです。夕方また迎えにくる時間までの勝負で、特に目的地もなし。東西南北どちらへ行こうかと考えて、日本海へ向かおうとしましたが、お暇かと連絡をとってみたあやのすけさんが呉の新しいキャッシュの話を持ち出してきたので東へ向かうことにしました。

ちなみに、広島県総合グラウンドかと思っていたら、ここ、総合「グランド」というのが正式名称のようです。「Grand(壮大な)」と「Ground(運動場)」って意味違うのに、広島の人って混同している感がある。

広島市街から出発して驚いたのは‥全然進めない。自分の家のある廿日市はバイクで5分も走ると信号のない山の中へ入れますが、市街スタートだと信号停止ばかりで嫌になります。

南区をウロウロしていると、表通りから被曝建物が見えました。1本中へはいってみると、延々続くレンガ作りの建物。

訪れてみよう、と思うほどの遠さや珍しさでもないので今まで訪れなかったところですが、いざ来てみると道路を隔てた現代的な民家とは全く別次元の止まった時間がそこにありました。

呉の新作キャッシュは3個です。急ぎじゃないので寄り道しながら、呉の灰ヶ峰に北からアプローチする交通量の少なくて薄暗い荒れた林間の道を走っていると‥山から流れてきた湧水の滴るところだけに陽が射していて、ドキっとしました。なんとも幻想的なのです。

まだ8時台の朝と呼べる時間の灰ヶ峰は雲よりも高い。灰ヶ峰は呉方面のツーリングの帰りに立ち寄ることが多いので、夜の湿度の抜けきらない朝の暮れの街を見下ろすのは初めてです。

山を降っている途中にみつけたもの。レンガづくりの煙突のようなものと、無数の換気ダクトのようのあものが地中から出ています。戦中の遺構?

結構な急傾斜の山肌にびっしりと宅地が並んでいるのが呉の街の特徴です。地形に合わせて生活道路ができているので、迷い込んだら迷路のよう。以前GROMで巡ってみたことがありますが、「家・寺・家・寺・寺‥」といった尾道とはまた違ったどこまで行っても「家・家・家・家・家‥」という面白さがあります。

道が真っ直ぐじゃないから見通しが悪い。だから、急に遠景がひらけたり、造船所の大きなクレーンが見えたりして、ちょっとワクワクします。

僕のGoogleマップにはまだ訪れたことのない戦争時代の遺構がマークしてあるのですが、その中のひとつ、旧帝国海軍呉海軍工廠監視壕。駐車場の脇の草むらの中にコンクリートの塊が無造作に置いてある感じで全く管理されている感じはありません。風化していくことが存在意義になっているような雰囲気があります。

監視官が今でも厳しい目を光らせていました。

多分、入り口。土が堆積して狭くなっています。

覗き窓から中をみると思ったほど荒れてはない様子。奥に自然光が差し込んでいるので、おそらく裏側の入り口らしきところとつながっているのではないかと思います。

こちらは潜水艦がプカプカ浮いているアレイからすこじま公園から少し山へ入った崖の上にある旧帝国海軍呉海軍港湾監視壕。先ほどのものよりもひとまわり大きいサイズ。どちらも気をつけて見れば見逃すことはないのですが、そうは言ってもこれまで気がつかずに通り過ぎていたので、両方ともキャッシュを設置させていただきました。

どうもFTF(First to Find:新作で手付かずのキャッシュを最初に発見すること)の貴公子あやのすけさんが、FTF奪取記録の更新にかかり始めた様子だったので、僕も動き始めました。呉市街から一番近いものをひとつ片付けて広の街のキャッシュにどちらが先にリーチするか‥という感じだったのですが、いただきました!

グリーンヒル郷原。初めてきました。こちらのキャッシュは先を越されました‥。爽やかな丘の上の公園。キャッシュがなかったら全く知らないし、来ないところですねぇ。

その後、近くの白糸の滝で待ち合わせて合流しました。僕の全然知らないエリアなので、こういう素敵なところを教えてもらえるのがありがたいです。

野呂山へ裏から入れるルートに近いところだったので、灰ヶ峰につづいてこちらも北側の裏ルートからのアプローチ。途中豪快に道が落ちているところがありましたが、よくみると路面の舗装が新しい。せっかく補修したところがあっという間にくずれてしまったようです。

むちゃくちゃ暑いわけでもない晴れの日なのに、バイク全然居ないのね。

あやのすけさん、ペース速いのは分かっていましたし、多分本人のアベレージスピードで走っていたのだと思うのですが、セローのくせに速い速い。あんな中低速に全振りみたいなバイクで、僕のGB高回転まで引っ張りきらないと同じペースで走れない。GB、かなり速いマシンに仕上がったと思っていたのに、思い込みでした。かなり速く感じるマシンに仕上がっていただけでした。

それを考えれば、セローって本当によくできているマシンだなぁ、と思います。で、GBがダメかというとそういうことではなくて、GBは飛ばさなくてもとても楽しいバイクです。トコトコ走らせるのがとても楽しい。いや、トコトコ走るだけなら以前親父からハーレーをもらったけれど、ああいうんじゃなくて、気持ちの良い足回りでお手軽にそれなりのペースで走れるマシン。やっとそういうバイクを手に入れた感じがする。

いきりすぎ、馬。

先日とびしま海道を走ったのでそれを見下ろそうと、カブト岩展望台までバイクで移動しました。野呂山からはちょうど真下に安芸灘大橋、それに続くとびしま海道の島々が全て見渡すことができます。この日は雲は多いもののそれなりに遠くまで見渡せて、四国の海岸線まで見えました。石鎚山の上に雲が載っているのも見えました。

カブト岩展望台から東側をみると、森の上に展望台がちょこんと見えます。あれ何でしょうね?と調べてみると「星降る展望台」と書いてあります。行ってみましょう。

星降る展望台。結構オシャレで立派な展望台なのに、少し外れたところにあるので人が全然来ないのか、もう管理されてないような荒れ具合。でもここはカブト岩展望台よりも東方面が開けていて、景観でいうならこちらの方が良いと思います。屋根も大きいし、ボーッとするならこちらの方が良いと思う。良いとこ見つけたぞ。

日本で一番短いトンネルがある、というのをどこかで聞きつけて、確かこの辺だと思ったので調べてみたら、なんことはない、野呂山から国道へ下る道のJRの線路を超えるところがソレでした。現地に行ってみると、あまりにトンネルらしくない様相から通り過ぎてUターンしてしまったくらい。全長8mちょっと。これまで日本一のトンネルがあった路線が廃線になってしまったことで、こちらのトンネルが格上げになったそうです。

誰もが思うと思います。トンネルというより、橋だろう。

場所はJR安芸川尻駅の三原側。駅のホームからでも見える距離です。

ここまででやっと午前の部終了。距離は走っていませんが、短い中にいろいろ詰め込んでむちゃくちゃギューギューに充実した午前中でした。昔みたいに半日かけて目的地まで走って半日かけて帰ってくるようなツーリングよりも、こういうイベントだらけのツーリングの方が楽しいな。

お昼はあやのすけさんに紹介していただいた「とうてつ庵」という蕎麦屋さんで。

蕎麦の麺の種類が二八・田舎・生粉と選べて、僕は生粉を、あやのすけさんは田舎を。生粉は細麺で噛まずに飲み込む系。のどごしが、とても美味しい!あやのすけさんに田舎を数本摘ませてもらいました。こちらは平日だと5食限定だそうで、殻ごと練り込んだ噛み応えのある太麺。同じ蕎麦でも全く違う食べ物な感じです。

あやのすけさんとはここでお別れ。面白いですね、終始ベタベタじゃなくてどちらも相手に合わせないスタイル。その日の接点が持てるところだけ一緒に行動するアッサリ感。用が済んだらさっさと女を捨てるタイプですね。

さて、倉橋島で取りこぼしているあやのすけさんの仕掛けたキャッシュを拾いに南へ向かいます。

この日、高台からチラリと見えた橋が良さげな雰囲気だったので走ってみたら、ゆったりとS字カーブになっている本当に気持ちの良い橋で、思わずUターンして1往復半してしまいました。阿賀マリノ大橋だそうです。以前広島を紹介する動画でみたことのある橋でしたが、どこに架かっているのか知りませんでした。夏の海風を受けて走る。あっという間ですが超気持ち良い橋です。

倉橋島へはグルグル回って渡る第一音戸大橋と、スルスルスルーで渡る第二音戸大橋とが選べます。原付だったら渡船もアリ。今回は往路は手前の第一音戸大橋で。

何でもないところなのですが、琴線に触れる風景ってありますよね。この、夏空の下で浜に漁船が適当に係留してある風景全体にヤラレました。いいなぁ‥のんびりを絵に描いたような風景。多分一生思い出に残るな。何でもないところなんだけどなぁ。

GSのおばちゃん、ガソリン入れながらいろいろ話しかけてくれる人で、レシートと一緒に飴ちゃんくれた。いちごみるくとパイン飴。間違いないやつ。

キャッシュまでのアプローチ。見ての通り、数メートル進んだら自分の目線や身長よりも高いところまで登るような急階段が続いています。何だよ誰だよこんなところにキャッシュ仕掛けたのは!

目的地は岩山の頂上で林を抜けて頂上に出た途端‥フワっと風が抜けて目の前に広がる絶景‥!疲れが吹き飛ぶとはこのことです!四国の山々まで一望!

キャッシュも無事ゲット。素敵な場所を紹介していただいてありがとうございます。

白い粉の島。工業用の塩だそうです。雨が降ったら目減りしないのか、この辺の海だけ塩分濃度激濃じゃないのか、いろいろ心配になります。

ここで家から電話。「お迎えの時間1時間間違えてたって‥」

余裕をもって広島市街のスタジアムへ到着しようとは思っていましたが、流石に1時間は余裕みてなかった‥おかげで、かつてなかったような勢いで潜水艦も横目でチラリと眺めるだけで呉を素通り。高速道路を心置きなく使いまくってあっという間にスタジアム到着です。

いやー、前後の縛りはあったものの、楽しい時間でした。おお、何か忘れていたと思ったら‥キャッシュの公開申請しなくちゃな。

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