別府家族旅行

半年くらい前の、まだムスメが幼稚園児だったころのこと。「こっちゃん、ホテルに泊まりたいな。お部屋でご飯食べられるところ」と突然言われました。うち、家族旅行といえば車中泊で、一家そろってホテル泊は冠婚葬祭以外したことがありませんでした。

というわけで、前々から気になっていた別府の杉乃井ホテルのバスツアーに申し込んで、家族でお出かけすることにしました。

広島から別府まで316km、休憩は3回。朝の9時に広島駅を出発しても途中で昼食を食べることもあって片道5時間半かかります。

山口県のサービスエリアにあったトリックアートで写真を撮ってみたり。

到着は14時半。家族全員、「運転しなくても目的地に到着する」ということに多少の違和感をもちながら、ホテルの施設で遊ぶ気満々でチェックイン。

用意されていたお部屋は思った以上に広いお部屋で、ツインの洋室の中に内座敷で10畳くらいある和室もあるお部屋。

今時っぽい、4ポートのUSB充電器も完備。

浴衣が新鮮なようで、マニュアルを見ながら浴衣を着まくる子供たち。

杉乃井ホテルといえば「ホテルから出なくても遊び倒せるアミューズメント施設群」「朝夕の豪華バイキング」あたりの評判が高く、今回もそれを期待してやってきました。

早速水着を持ってやってきたのは屋内ビーチのアクアビート。波の出るアクアビーチ、4種類のウォータースライダー、ジャングルや洞窟を巡る流れるプール、人間がビー玉みたいにグルグルと転がるスーパールーレット、キッズプール、屋外のウォータージャングルジム、ジャグジー、アウトドアスパ‥とにかくすべて巡るだけでも大変な施設。うちは滅多にこういうところに来ないので、子供たち大興奮でした。屋内プールはお湯ではなくて寒くならない程度のぬる湯。

長さ1.2mまでの浮き輪や浮きイルカは持ち込み可。コンプレッサーが用意してあるので息の吹き込み過ぎでクラクラしなくても済みます。

今回動画ばかり撮っていたので写真は少なめ。というか一人旅じゃないときの写真の撮るタイミングがつかみにくいというか。子供たちがうまいこと写ってくれないというか。

ここはエレベータホール前のラウンジで海側が見渡せます。このホテルは斜面に建て増し建て増しで施設を増やしていったようで、連絡通路のある本館5階から通路を進んだ先の建物では1階になっていたりします。
うちではこのラウンジがちょっと気に入りまして。「裁判所」という名前をつけて、他にお客さんが居るにも関わらずエレベータで各階ボタンを押しまくったムスメの罪を問う裁判などを行いました。

カメラを忘れてしまって夕食の豪華バイキング会場の写真はなし。食事はパキスタンの方など海外の従業員の方がたくさんいらっしゃいましたが、このホテル、とにかく従業員の方が多くて、その分目配り気配りができています。食事の会場もテキバキと後片付けや案内をされていて、とても好感がもてました。ロシアの5人組のが各テーブル前で生演奏するサービスなどもあって、「フードコートで作業的に食事を摂る」のとはちょっと違います。ハーゲンダッツのアイスクリームが食べ放題、ということにウキウキしていた子供たちでしたが、デザートを別腹にする余裕がなくなるくらい他の料理を美味しくしっかりといただきました。

食後、ザ アクアガーデンという水着で入れる温泉施設へ。こちらは水着を着て楽しめる温泉施設で、露天のプールのような大浴場で噴水や湯気にレーザー光を当てた光のショーがとても華やかで想像以上に楽しめました。こちらもカメラを持って入って良いのを知らなかったので写真なし。

杉乃井といえば‥というものはたくさんありますが、僕が楽しみにしていたのは棚湯です。階段状に露天風呂が連なっていて、浸かればお風呂の縁の向こうは別府の夜景‥というのを期待していました‥が、それほどのものではありませんでした。

アクアビートの施設の壁いっぱいに投影されるプロジェクションマッピングの映像を楽しんで、ホテルの建物を通らずに道路に設置されたイルミネーションを楽しみながら本館へ向かいます。途中、セブンイレブンがあるのもありがたい。とにかく到着してから8時間くらい、遊び倒し食べまくりでした。

翌朝。いつも通り日の出前に目が覚めたので海側が見渡せる「裁判所」へ行ってみました。転落防止で窓が15㎝ほどしか開きませんでしたが、外から入る風は硫黄の臭い。さすが別府。

桃色に染まる空が別府湾に反射する朝焼け。気が付いたら外から入る風は金木犀の匂いにかわっていました。

朝食バイキング。和も洋も中華も、選び放題です。何回かに分けてそれぞれの料理を巡ってみました。

オムレツは調理をパフォーマンスとして見せながらその場で焼いてくれます。僕は晩御飯よりも朝食の方が満足度が高かったなぁ。

1日目に遊び倒してしまったので、わざわざ水着に着替えるのも面倒くさく2日目はすることがなくなってしまって、ゲーセンで時間をつぶしているところ。

2日とも雨予報だったので、予想外に天気が良くて逆にソワソワ。出歩くための自分の足があれば町を一巡するだけでも随分と楽しめるところなのに。いろいろ時間指定されているというのが馴染みません。

棚湯が早朝から入れるのを知らず、気が付いた時点で出発の1時間ほど前。結局最期はお風呂でのんびり。前夜、それほどでも‥と思った棚湯がこの天気だと、青空の映るお風呂の縁の向こう側に広がる青い海と空というのがなんともいえず爽快で、非常に贅沢な時間を過ごさせてもらいました。これが一人旅だとサクサクと次の行程へ移ってしまうのですが、バスの出発時間までたっぷり時間があるので、本当にのんびりゆっくりと風呂を堪能させていただきました。

帰り道。航空自衛隊築城基地の進入路の真下を高速道路が走っています。F2支援戦闘機の離発着を間近に見ることができました。

季節柄、彼岸花が各地で満開で、宇部のあたりでは畔にびっしり咲いたヒガンバナが赤い網の目のような模様を作っていて、これは高所から見たらとても綺麗だろうな、と思ったところ。

帰路も5時間半かけて広島駅に18時半に到着。いろいろ「初」だらけだった家族旅行は、みんな楽しめたようで目的地も含めてとても良い選択でした。次はマイカーで現地まで行ってホテル泊というのもしてみたいね。

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