SEROW 阿蘇1泊2日ツーリングの1日目

今回は「白米が美味い」という店で日曜日にご飯を食べるということを目的として、土日で阿蘇へ行って帰るというツーリングです。普段は折角海を渡って行くのだから、と数泊するのが常なので、1泊2日で阿蘇というのは初めてではないでしょうか。

平日コツコツとツーリング向けの整備を進めました。

自走&フェリーで大分へ渡るか、いつもどおりトランポに車載で行くか悩みましたが、辛抱たまらず金曜日の夜にハイエースにセローを積んで出発。最初に休憩したSAに、軽自動車のストリートビューカーが居ましたよ。

早朝に走り出すことを考えたら22時には就寝したいので、関門海峡まで来てこの日はオシマイ。広島で金曜日の仕事終わってから準備して出発となると、この辺が限界です。

車中泊なのですが、エンジンを運転席下に抱え込んだハイエースは到着直後に寝ようにもこの季節は車内に熱がこもっていて結構暑いのです。寝苦しいのでリアゲートを少し開けるのにゲート固定用のツールをAmazonのお気に入りに入れっぱなしで買ってないので、車内にあったこんなもので代用。念のためパーキングエリアの駐車スペースの真ん中付近に停めたので、朝まで蚊に悩まされることもありませんでした。

翌朝、トワイライト関門海峡。もちろんベストの朝焼けを橋上から見るために、時間を狙っての起床です。

朝早くから大きな船がひっきりなしに橋を潜っています。

今回、寝床は雑に‥車内に常備のマットを敷いただけ。

午前6時ごろ、るぅさん宅に到着。ハイエースを置かせていただきます。なんちゅーか、早朝にもかかわらず時間とか関係なくお邪魔させていただけるというのがありがたいというか頼もしい。

この季節のツーリングは、夜明けから午前8時までが勝負だと思うのです。走ると涼しいくらいの風。低いところから射す太陽の光もとても綺麗。

青の洞門を北側から入ってみました。片側交互通行の信号が死んでいたけれど、この時間だから?

中津と阿蘇をつなぐのに、時間と距離を稼ぐためにいつも一気に駆け抜けるのが深耶馬渓。今年のGWにも走りましたが、その時は雨の中ハイエースだったので、全く持って新鮮です。

それにしても耶馬渓って裏耶馬渓とか本耶馬渓とか深耶馬渓とかいろいろありすぎ。

ここは大抵帰り道に使うことが多くて、くたびれて早く帰りたいから気持ちが焦ってることが多い道です。いつかゆっくりと紹介がてら写真を撮りながら走りたいな、と思っていたのですが、今日がその時。

いわゆる奇岩奇形がぞろぞろと連なる気持ちの良い道です。景観を高めるために、岩肌に這う木々を取り除いた景観改修前後の写真が掲示されているのですが、今現在は木々が成長したのか、どちらかというと改修前に近いように思います。

コーナーを抜けた瞬間、目に飛び込んでくる光の筋。この季節、8時頃までに見届けないと消えてしまう風景。

特別にすることもないので、杖立温泉の元湯に入りに来てみました。河川敷のこの道、軽自動車が走っていたので、結構手前の駐車場にバイクを置いて歩きましたが温泉の近くまで走っていっても良いのかも。

河川敷の脇にある無料の露天風呂、元湯。張り紙がしてあります。

がーん‥

お湯は止められていて溜まっているのは水。いろいろと浮遊物も。

増水で水が入ってしまったので、入れないとのことでした。んー、残念‥また来よう。

というわけで、脱ぎ足りない思いを充たすために満願寺温泉へ来てみました。こちらも川のほとり、というか川と同じ高さにある露天風呂。増水するとこちらも没してしまうようで、前週ごろにMAVさんが来た時は水没していたようです。

入湯料200円。

湯面に映える夏空!何も我慢せずに入れる、気持ちいい温度です。

朝食を摂るには中途半端な時間になってしまったので、リピートしている蕎麦屋さんが開店するまでの暇つぶし。大草原の山に今回は逆回りで上がってみようといつもの出口側から入ってみると、ゲートができていました。知らずにいつも通りのルートで入ったらグルっとここまできて折り返しする羽目になるところだった。

第二展望台と書かれた大展望の丘の上でコーヒーでも‥と思ったのですが、春には下生えちょろちょろで寝そべることができるような展望所が、胸の高さまで草ボーボー。

どこから崖になっているのかもわからないので、バイクを道端に停めてお湯を沸かします。

ここ数年、霞がかかっていることが多いのですが、朝焼けが綺麗だったこの日は九重からも五岳がしっかりと望めます。感謝感謝。

雲は多いのですが、おかげで常に日にさらされることもありません。気温もそこそこで夏なのに快適。これ以上の贅沢はいえません。

白川そば隠庵さん。ほぼ毎年寄っています。

この日は一番目のお客でした。飾り気のないお店ですが、それがかえって贅沢に見えます。

いつも気に入って座っている席からの眺め。

お店の方が「沢側の席が気持ち良いですよ」と言われたので、今日は角の席に言ってみました。ざわざわと川を流れる水の音がします。

昼過ぎてくると売り切れになっていることがある「隠れ庵」をお願いしました。開店直後でお時間かかりますよ、と言われましたが座っているだけでも気持ちが良いので、待たせていただきました。

まず、漬物とそば茶が出てきます。

続いて大皿にお料理がチョンチョンと載ってきます。どれも沢山食べるようなものではない個性的な味なので、このくらいがちょうど良い。それと冷奴とおかゆ。

サクサクの天麩羅と平打ちのお蕎麦。

恥ずかしながら、この日初めて喉に流し込む蕎麦の美味さ、というか楽しさを知りました。蕎麦をズルズルと口に入れて、雑に噛んで喉に流し込むその喉越しがなんともいえず楽しい。味わって栄養を摂るための食事、ではなくて食感を楽しむための食事。楽しいというか気持ち良いというか‥たくさん噛んでしまうと喉を通る際のひっかかりが減るので、雑に噛むのが良い。

本当は小さなお酒がつくそうなのですが、バイクなのでアイスが出てきました。クリスピーなつぶつぶはそば茶を潰したものだそうです。最後までとても楽しくいただきました。

表通りから外れた道をのんびりとすすんで南へ。夏空と草原と、ワンポイントで木立。

峠の向こうは五叉路になっていて、どちらへ行こうか迷うのもこういう走り方の楽しみ。

ふと、休憩中にまだ拾っていないジオキャッシュを見つけたので、足を伸ばしてみることにしました。

うおー、この坂、良くYou Tubeなんかで見る「登ってみたけど登り切る直前でバイクがバク転して坂下へ真っ逆さま」な遊びにチャレンジしたくなる絶妙な角度!

GZに到着してびっくり。地図や周辺になんの案内もないところなのに、コレはスゴイ‥昨年末に設置された「タイムトンネル」というアースキャッシュ、確かに時間の厚みを感じざるを得ないトンネルです‥。

左側壁。

右側壁。山の上なので浸食ということもなさそうです。ここを掘ろうと決めた問のワクワクとも罪悪感ともつかない疼きに生唾をのみこむ思いです。

相当な年月が露出している。一体何年分なんだろう。流紋岩だそうで、当然阿蘇の噴火の歴史も閉じ込められているものと思います。

もう一つ取りこぼしていたキャッシュに寄り道。きれいな円形分水です。

青空と白い雲が映える。

円形分水って分水のところだけがピックアップされて、水の供給がどうなっているのか謎だったのですが、ここは導水が一旦地下へ潜って分水の中央から吹き出しているのがよくわかりました。

分水で満足しちゃって、一旦出発してしまいました。危うくキャッシュにサインするの忘れるところでした。

円形分水が何なのかについては、後ろサインボードの伝説というところを読むとよく分かります。

荻岳ってところがいいよ、ということで 立ち寄ってみました。

昔来たことあるはずなのですが、あらためてあやふやな記憶の上書き。記憶に残った思い出よりもかなり良いところです。阿蘇の五岳の形がひとかたまりになってしまって、カッコよい形状に見えないのがちょっと残念。

いいかげんくたびれたので内牧で温泉でも‥とミルクロードを流して蛇の道の展望所。

日常と違う世界。たまに来るから良いんでしょうね。あんまり見慣れすぎないようにした方が幸せに違いない。

蛇の道は看板が立てられて入れなくなった、と噂で聞いたので入り口にも寄ってみると、草に埋もれながらも「私有地」という文字を認めることができました。あっちもこっちも慎ましく楽しまないと、どんどん楽しくないことになってしまいますね。

阿蘇ライダーハウス。

到着の10分前くらいから豪雨に降られました。

僕がなんか悪いことしたんかい?

雨の日でも楽しめるレジャーを用意しておくと、せっかく来たのに‥とボヤかなくてすみます。

内牧に来たなら、ミユキのケーキはマスト。残念ながら毎年楽しみにしている桃のタルトは午前で売り切れ。

温泉へ向かってると‥むむむ、ホテルの入り口に知ってるバイクを発見。オーナーの彦衛門さんに連絡してみると、なんと!内牧泊だとか。

夕方から飲みに行く約束をしました。

酔って宿に戻って戻っても平気なように、風呂から帰ってきて寝床だけつくっておきました。

まさかのカンパーイ!

溶岩焼き。これが結構なボリュームで、他にも肉サカナと頼んでいたのに食傷気味に。

味にも食材にも結構こだわっているそうで、酒房筍ん子さん、また来ます。

>>2日目へつづく

4 Comments

タロスケ

来月阿蘇行く予定なので立ち寄り地の参考にさせてもらいま~す
それにしても・・入浴シーン・・何かがおかしい

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くに

はじめまして
面白いところばかり行かれてますね〜
私も同じ色のセローに乗ってますので、なにかと参考にさせていただきましす(^^)

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tsugataku

>くにさん
中国地方に居ながら阿蘇に通う歴28年とかになりますから、もう普通に走るところは行き尽くした感があって、重箱の隅を突くような事ばかりしていますが、これがとても面白くて飽きません。どうぞよろしくお願いいたします。

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