NUDA900R カウル補修・塗装

転倒で割れてしまったカウルの補修と塗装について、ちょっと詳しく書きます。

鹿と激突して転倒、右シュラウドが割れに割れまくったのですが、現地で散らばっていた破片はひととおり回収して帰ってきました。

養生テープも使って元の状態に組み立てなおしてみます。一部欠損がありました。

裏側からFRPで補修をするために、グラスファイバーを貼り込みます。予め食いつきをよくするために、割れ目の周囲をはんだごてで荒らしてあります。

樹脂を流し込み。

欠損があったところはちょっと厚めにFRPを盛っておきます。

とりあえずくっつきました。とりあえず。

別アングルから。

ポリパテ盛り1回目。直線的に見えながら微妙に曲線なので、傷のない面からの曲面のつながりを意識して盛ります。

エッジ部はとりあえず角を出しておいて、後でエッジを丸めていく方向で。

割れの影響で傷がない部分も膨らんだりしているので、ペーパーをかけると面が削れてしまいます。ポリパテは6回くらい盛っては削り‥を繰り返しました。

今回使用した耐水ペーパーは240番、320番、400番、600番、1000番、1200番。

このパーツ、黒い部分は未塗装の樹脂むき出しのところなので、塗装に向けてマスキングテープでマスクして、それ以外は脱脂と塗料の食いつきをよくするために全面ペーパーをかけます。

夜な夜なサフェーサーを吹きます。缶スプレーです。赤色の発色をよくするために、グレーのサフェーサーではなく、ホワイトのサフェーサーです。

サフェーサーを吹いた段階で車体に取り付けてみました。ものすごく新鮮。印象が変わる!

白バイに採用されたら、こうなるんでしょうね。NUDAの白バイ、軽くていいんじゃないでしょうか。

もともと900㏄には見えない車両ですが、より軽快に見えますね。

左側も予備のカウルがあるので、そのまま両方とも白で塗装してやろうかとも思いましたが、とりあえず赤にしてみます。

以前の補修ではマツダ車用の赤い塗料を使いましたが、これは純正色より少し暗い赤でした。今回はトヨタ車用の赤。こちらは純正色よりも若干明るい赤ですが、いずれも並べて比較しても言わなきゃわからないレベルだと思います。

急がないので垂れないように薄く何層か塗り重ねて、地が透けない程度には塗膜を重ねました。

クリア塗装。缶スプレーだとどうしても吹き付けた周囲が梨地になってしまいます。それでもテラテラした発色にはなるので、気にしなければこれで良いのでしょうが、反対側のカウルといかにも感じが違ってしまうので、手間ですが梨地を落とすことにします。

部分的に試してみたところ。上の方は梨地が見えますが、真ん中から下はツルツルになっています。

梨地を消す方法‥地味に細かい目地のペーパーをかけて梨地をならして、コンパウンドでひたすら磨きまくるだけです。

この瞬間が‥すべての苦労が報われる瞬間。

ペリペリ~。

できました。新品パーツの入荷には3か月かかるというのでとりあえず補修しましたが、もうこれで十分なんじゃないかと思うくらい綺麗に仕上がりました。補修品です、と言わないとわからないレベルだと思います。

転倒から3週間、外を走り回っても恥ずかしくない状態にまでは直りました!

最近めっきり自分のマシン以外、外でもNUDAを見ることがなくなりましたし、多分国内で100台も走っていない希少車なんだと思います。大事に乗ってやらなくちゃいけませんね、ホント。

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