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森村泰昌:なにものかへのレクイエム展

  • 2010-12-27 (月) 17:28
  • 美術

週末、町へ出たついでにサクっと広島市現代美術館に寄って、開催中の森村泰昌:なにものかへのレクイエム展を見てきました。広島市現代美術館は1月10日まで(その後兵庫県立美術館に巡回)。
森村泰昌さんは現代美術の作家さんの中では作品の露出の多い方なので、名前は知らなくても作品は見たことがある人が多いのではないでしょうか。自分が名画の登場人物に扮した「セルフポートレート」と称する作品を数多くつくられてる方です。‥と紹介してしまうくらいセルフポートレートの印象が強く、つい紹介するにも「セルフポートレートの‥」と言ってしまいますし、今回の展示もセルフポートレートだと思っていました。
ところが、今回は名画に扮するのではなく近代の歴史上の人物に扮した上に、いくつかは映像作品として名演されていました。三島事件の再現をした作品は横浜の展覧会で見たことがありましたが、同じ内容のはずなのにその作品を取り囲む作品や展覧会のテーマそのものが違っていることもあってか、以前見たときと印象の違う感じがしました。「静聴せよ、静聴。静聴せい!」ずいぶん感銘を受けました。内容は自衛隊の決起を促す演説じゃなくて、日本の文化を守る芸術の決起を訴えるものですけどね。
左右にスクリーンを2つ並べて両方のスクリーンで独裁者の本音と本音(<建て前と本音じゃなくて、本音と本音)を語る作品は、訴える内容だけでなく表現手法もヤラレタ感の強いものでした。
と、文章で書いてもサッパリ伝わらないような事を書いていますが、「森村泰昌=セルフポートレート」という表現手法の表層にとらわれすぎて、幅広い活動の本質を理解できていなかった自分への自戒の日記です。

お薦め度は大変高いのですが、なにぶん元ネタのあるパロディなので、例えばテレビのモノマネ番組を見ても元ネタが分からなければ笑いようがないのと同じように、森村さんの作品を楽しむにはある程度歴史や美術に精通していないと楽しめないところはあります。今回、レーニンの演説映像はサッパリ見所がわかりませんでしたもの。

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