キャンプ!×キャンプ!

土日月の3連休の日曜日に今治でキャンプをするという企画が立ったので、それならばと土曜日出発でもう1泊して勝手に2泊3日のイベントにすることにしました。

朝の広島、宇品港。いつもならここから松山へ出発するところですが、今回は初日に宮島に泊まってみたいというゲストをお迎えにやってきました。

湿度も低い爽やかな好天だったので、ロープウェイで獅子岩展望台まで。弥山まで登る時間はなかったのですが、まだ歩いたことのない登山道があったりして、いつもと違う視点から宮島を囲む島々を見ることができました。

1人で宮島へ泊まるときは泊地へ直行だし自宅近いので入浴を済ませてくるため、僕は宮島の島内で入浴したことがありません。今回登山で汗もかいたこともあって、島内の「リブマックスリゾート安芸宮島」というホテルのお風呂にビジター入浴してみました。タオルなし1200円、タオル持ち込みだと1000円。入浴にしては高いように感じますが、宮島野宿は宿泊費がタダですからトータルで考えたら気持ちも楽‥とか考えていたら‥なんか、屋外の離れにある展望露天風呂がアプローチも含めて凄く良い雰囲気なんですよ。

ヒノキの展望風呂。まだ日が高いので昼ビール並みに贅沢な時間に感じる。

宮島大鳥居ビューでその背景に夕焼けもばっちり見えるポジション。これなら日の入りの時間を狙ってこのためだけに来ても良いと思えるところです。このほかにも普通に本館内の大浴場も使わせてもらえます。

普段は酒も食材も島に渡る前に買って持ち込むのですが、ホテルの近くに食材屋と酒屋も見つけました。そこで‥島に渡ったら島の奥で宿泊環境を設営して、こちらに戻ってきて夕焼けを楽しんだ後、食材と酒を買って泊地に戻る‥という流れもアリです。ビールも冷えたまま持って帰れますし。

というわけで泊地。ちょうど陽が沈む時間ですが、西の空は島反対側なので、夕焼けは楽しめないところ。

いつも泊まる広場はファミリーキャンパーに陣取られていたので、少し離れた砂浜にテントを設営です。ハンモックだといつもの広場以外吊ることができる木がないので、今回はテント泊で助かりました。朝露で砂がまとわりつくのを除けば、砂浜キャンプも悪くないです。

自分と違うスタイルのキャンプ道具を見るのは楽しい。

翌朝、いつもよりのんびりスタートの出発。今治に向かいます。

広島からバイクで四国へ上陸する主な手段は「フェリーで松山」「しまなみ海道で今治」というのが主なルートですが、今回はとびしま海道の先の岡村島からフェリーで今治へ向かうルートを選んでみました。便数は限られていますが、乗船時間は1時間、原付なら1150円(+安芸灘大橋が50円)で渡ることができます。セローだと1290円(+安芸灘大橋が560円)。広島〜松山のフェリーの料金よりはるかに安く、尾道まわりでしまなみ海道を渡るよりかなり手軽。ちょっと面白いルートなんじゃないかと思います。

せっかくとびしま海道を走るわけですから、ただ海沿いを走るのではなくて山の中の展望台へご案内‥と思ったら、倒木やら土砂崩れがあちこちで見られて、今回も持参した俺のノコギリが火を吹きました。

ガレて凸凹の段差のひどいところは、石を組み替えて走りやすい道をつくります。最近これ、よくやってる。

荷物満載のGROMでアタック!写真で見る以上にガレてて、こうして傍から見ると結構すごいことしてる。

古い町並みの残る御手洗地区などを軽く観光しながら、橋を繋いで岡村島まで。写真に見える橋までが広島県で、次の橋の真ん中から愛媛県。

フェリー乗り場、結構バイクの需要があるんですね。驚きました。

この島、愛媛県今治市なので、郵便物の回収と配達をする車が乗り降りしていましたよ。本州とは陸続きだというのに行政区分のおかげでタイヘンですね‥。

今治の朝倉ダムにある無料のキャンプ場で他の皆さんと合流です。とても綺麗に整備された広い芝のテントサイト。豪華装備で楽しんでいらっしゃるファミリーキャンパーもたくさんいて、三連休、家族放置で好き勝手している身としては肩身が狭い思いです。

テントの色がそれぞれ違って賑やかな感じ。

パパさんの用意した焚き火台、結構太い薪にも火が回ります。

日中、やけに高くタープを張っているなぁ‥と思って見ていたファミリーキャンパーは、なんとプロジェクターで映画を観始めました。

その後もマリオカートとか。

感心したのはこれだけたくさんの人が泊まっている中で周囲には迷惑のかからない程度の盛り上がりで楽しんでいたこと。子供さんもまだ小学生になるかならないかくらいで、これからまだまだ長くグランピング風のキャンプを楽しめますね。

翌朝、曇り空でしたが空はうっすらと桃色に染まって、西の空には虹まで出ていました。

ささっとパッキング。トップケース・サイドバッグ2個・テント。僕のフル装備。

一足早く皆さんとお別れして、午後から雨ということなので帰路につきます。8時半のフェリーに乗る前に、今治のトラディショナルキャッシュを4つほど巡ってきました。

さようなら、四国。来島海峡大橋の下をくぐれるなんて感無量ですよ。

再び岡村島へ上陸です。

とびしま海道の7つの島のうち、岡村島が一番未開拓だったので、島の内陸へ向かう道を選んで出発しました。岡村港と、対岸の今治、左手奥には来島海峡大橋が見えます。

とびしま海道でひとつだけ取りこぼしていた空海展望台のキャッシュが再設置されていたので立ち寄ってみました。とびしま海道のキャッシュ、これでコンプリートです。

この日も山の中をうろうろしましたが、乗り越えられない規模の土砂崩れに至る所で遭遇しました。みかん畑とは関係のない道路では全く手のついていない状態で、また人が利用しないような道はどんどん道が荒れて廃道に近づいて行っています。折角島中ワインディング天国だというのに、通り抜けられない道が唐突に現れたりするとそれも興ざめです(ノコギリが出動するような道だと逆に興奮‥)。でも、生活に関係ないところはなんともしようがないんでしょうね。

安芸灘大橋を渡って雨雲から逃げます。

全く何があるのか知らなかったのですが、呉の二級峡にアースキャッシュが設置されていたので立ち寄ってみました。

このキャッシュの課題は河原の甌穴(岩に丸く開いた穴)を観察して、穴の生成について回答すること。

ところが、吊り橋が崩落してしまっていて、課題の甌穴の観察ポイントまで進むことができませんでした。

結構派手にいってしまっています。こちらの復旧もなかなか期待できなさそう。

二級峡は国道375号線の旧道沿いにありますが、旧道のトンネルはこれでもかというくらい厳重に封鎖されていました。人の歴史が終わるまでこのままな感じ。

九州の2泊3日だと妙に構えてしまいますが、近県の2泊3日は妙にお気楽でした。ただ、長いことソロ野宿を通してきたせいか、人と集まってワイワイやるペース配分というかパワー配分がよく分からないという残念な生き物になってしまっていたことが大変よく分かりました。人と走って泊まりたいと思うのに、なかなかカンタンじゃない‥。

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