おきなわ 観光編

この度は、32年ぶりの沖縄訪問でした。前回訪れたのは小学生のときで、子どもながらに強い印象を受けていたのでかなりの部分を覚えていましたが、30年以上も前の記憶は輪郭が非常に曖昧な感じになっていました。今回はそれを上書きする沖縄訪問となりました。

ご当地メニューといえば沖縄そば。いたるところに沖縄そばの看板が立っていて、それぞれ麺の質やスープの味が違うようです。基本的に具材は肉とネギ、しかも肉は濃い味付けをした豚肉のスペアリブ(ソーキ)か三枚肉というのが定番のようです。麺が太く存在感が強くて、飲んだ後のラーメンというにはちょっと重たいかと思いますが、食事として食べるには食べ応えがあって良い感じ。3回食べましたがそれぞれ味は違っていても、どれもおいしかったです。

美ら海水族館。沖縄本島北部の左に丸く突き出した半島の西端にあります。巨大な水槽が巨大スクリーン状になっている展示は葛西臨海公園などでも見られますが、ここではその中に大きなじんべいざめやマンタがウヨウヨと泳いでいるのが見どころです。また、水中カメラを持ったダイバーが水槽の中から魚の様子を至近距離で撮影して、それを水槽左にあるスクリーンに映し出しながら解説のお姉さんと連携して魚の紹介をするという展示方法が新鮮でした。

美ら海水族館は傾斜地に建っていて、斜面を下りきるとビーチです。サンゴ礁の海をはさんで向かいには白い風車の回る島があったりして、とても出来すぎな南国風景が広がっています。

沖縄の建物はみんな瓦屋根にシーザーが載っているのかと思ったら、意外と瓦屋根率は低く、ブロックを積んで作ったような箱状の家が多いことで宅地でも異国情緒のある風景をつくっていました。積水ハウスやへーベルハウスだと思われる家は1件も見ませんでした。また、木造住宅のように崩れることがないせいか古い建物がいつまでたっても残って使われているようで、外観が経年劣化した箱状の家がものすごい数建っていて、町全体の印象は「古い・薄汚れている」といった印象でした。
上の写真の建物は、美ら海水族館から15㎞ほど離れた今帰仁(なきじん)にある建物で、僕が30年前に宿泊した施設です。GoogleMapsの衛星写真でまだあることを確認していたので、プライベートな訪問ということもあって(移動用に借りたレンタカーではなく)自転車で訪れてみました。外側は塗り替えられた跡がありましたが、健在でした。何とも言えない感慨深さです。

すぐ近くにある、小さな離れ小島が特徴のビーチも記憶のままでした。当時水中メガネをつけて素潜りしたときは、遠浅のサンゴ礁で青いきれいな魚がたくさん泳いでいたのを覚えていますが、海は砂浜に変わっていました。

今帰仁には世界遺産の今帰仁城跡があります。低山とはいえ自転車で上るには少々骨が折れる坂を上って訪れてみました。

まったく予備知識もなく、全然期待していなかったのですが、古城感たっぷりでとてもよい雰囲気の場所です。

植物に浸食されるがままになっている崩れた古城、どこかで見たことある感じだと思ったら‥まるっきりラピュタですね。

高台にあるので、城壁越しに東シナ海の長い水平線が一望です。

しっかりと整然としていながらどこか人の手でつくられた親近感。次に訪れた時も、この近いようで遠い国の異国情緒で迎えてほしいものです。

ベタな観光地ですが、海と奇岩とその上に広がっている天然の芝がウリの万座毛。天気がいまいちで魅力半減でしたが、海の透明度は抜群でした。

沖縄本島自体も島ですが、本島から屋我地島へ渡り、そこからまた古宇利島へ伸びる橋。いつのデータかわかりませんが、海の上を渡る無料の橋の中では日本最長だそうです。晴れていればエメラルドグリーンの海にまっすぐ突っ込んでいくように走れます。この日は曇りでしたが、それでも爽快感はたっぷりでしたよ。

青い海と青い空に真っ白な灯台が映える残波岬。天気良すぎです。広島(瀬戸内?)に比べると、湿度が高くても空気が澄んでいて、遠景まで輪郭がものすごくはっきりと見えるので、なんだか気分が爽快なのです。日差しが強くてコントラストが強烈なことも要因になっているのかな?

海は何か間違って混ぜてしまったのかと思うような深い青さです。

でも、浅瀬は透明感たっぷり。

中城(なかぐすく)城も訪れてみました。古さの中に清潔感もあって今帰仁城よりお勧め。

城跡は島の”くびれ”の高台にあるので、右にも左に水平線を見ることができます。

城壁はかなりしっかりと残っています。眼下に現代の街並み。

中城城のすぐ近くには中村家という旧家が公開されています。築300年だそうです。当時の生活や文化を建物の構造から学ぶことができるのが面白い。また、受付の売店で帰りに黒糖ゼリーとお茶のサービスがあるのがチャリだとうれしかったなぁ。

そういえば中村家の受付の方が、沖縄は暑くても33度くらいまでしか上がらないといっていました(なので、土地の人は33度の日は「暑い」と言っていました)。内地の37度とか38度というのは、沖縄よりもずっと過ごしづらい暑さのようです。近い将来、沖縄へ「避暑」に行く時代がやってくるのでしょうか。

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