SEROW 春の阿蘇2018 6日目

起きた時点の気温で5.8度。SGさんが夜中にみた気温が5度だったそうです。相当冷え込みました。

日の出には間に合うように起床しましたが、片付けもあるのでこの日は朝のお出かけはせず、機材を片付ける時間にします。

夜中に目が覚めて、トイレのためにテント外に出ました。そのときのツイート。

とにかく、夜間自然の音も人工の音も一切音がしないのです。起きて歩いているのに、自分の発する音以外しないのです。おそらくもうしばらくすると虫の声は抑えきれなくなる時期がやってくると思います。非常に貴重な体験をすることができました。

この全くの無音から、空が白んでくる頃にキジが2回ケーンケーンと鳴きます。すると鳥たちが四方八方から一斉に鳴き始めるのです。

まだ誰も起きて居ない時間で、トイレへ行っている3分を間携帯のボイスレコーダーで録音しました。

うらいけさん、本当に泊まったのね。僕、うらいけさんの隣で寝ました(語弊)。

荷造りしていると、ズシょっという鈍い音が‥振り返るとZRXが爽やかな朝の風景の中でフルバンク。ありがたく記念写真を撮らせていただきました。

そういえば、ハンモックを指差して「試乗してみますか?」と言ったら、「いいんですか!?」とニコニコしながらヘルメットを頭の上に乗っけてウキウキとうらいけさんがやって来た(<すっかりセローだと思い込んでいた)という、ね。セローも試乗していただきましたけれどね。楽しすぎて帰って来なくてね、しばらくして返って来たのは根子岳をバックに満面の笑みを浮かべているうらいけさんの写真でした。

「コーヒーでもいかがですか」とSGさん。みんなでSGさん宅でコーヒーをいただいていると、朝のお勤めに出るうらいけさん。そうか、例のコーヒー写真はこうやって撮られていたのか。

楽しく談話していると、ガラっと入り口が開いて、そこに立って居たのは‥

出た!キング作田さん!ラスボスがいきなり予告なく現れました。

作田さんといえばアレですよ、先日大磯ロングビーチで開催されたMOTOGYMKHANA元気杯の優勝。まだホットなうちに直接「おめでとうございました」とお伝えすることができるとは‥。

なんでも、大観峰へ朝駆けして、ペンションへ朝食を摂りに戻る途中だったので寄ってみた、とのこと。それにしても、何にしても驚くわ。阿蘇で作田さんと握手するの2回目w

30分ほど話をして、それじゃペンションで朝食の時間があるから、と帰って行かれました。わざわざありがとうございました。

 

うらいけさんも早々に出発。おじいちゃん方はみんな朝早いなぁ。

僕たちもお世話になったSGさんに丁寧にお礼をして泊地をあとにすることに。また来られるといいな。

一般の人が本格的に動き始めるにはまだ早い時間だったので、昨年は未開通だった南阿蘇からのパノラマラインで草千里を目指してのぼってみました。途中、山側の壁面に大きなは補修跡などが残って居ましたし、路面もところどころ綺麗に貼り変わっていました。

ちょっと乗り換え。
彦衛門さんのセローはスクリーンもナックルガードもついていないので、開放感たっぷり。後ろに荷物が満載でも気分的にオフロードへ入っていこうという気になります。それに対して、僕のツーリングセローはオフロード車というよりはアドベンチャーバイク感がたっぷりで、まさにロングツアラー。そのかわりブッシュがスクリーンをバシバシ叩くような道に積極的に入って行く気持ちにはなれず、オフロードバイクとしてのやる気をかなり減退させる仕様です。ツーリングマシンと割り切ればツーリングセローは高速を積極的に使わない旅をするのにジャストサイズのマシンだといえます。

しばらく噴火していた火口も今は落ち着いて、観光客を受け入れています。もう阿蘇に来ても草千里に立ち寄らないこともしばしばですが、久々にやってくるといろんな景色が楽しめてよいところですね。晴れていて、さらに空いていれば。

いろんな景色、といえばこの日草千里の上の駐車場からは、遠く熊本市街地の先に雲仙の山々まで見渡すことができました。しばらくずっと霞のかかった天気ばかりでしたから、今日なんかラッキーな方なんじゃないでしょうか。

右下は阿蘇大橋を通行止にして震災で阿蘇を熊本側から分断した山崩れの後。道は復旧しましたが、山はまだまだ爪痕が隠しきれていないところをたくさん見かけます。

坊中側へ下って行く道は、ベタですが阿蘇ツーリングのハイライトのひとつでしょう。あんまり気持ちよすぎて写真を撮るために停車せず流してしまいましたが、走りながら適当に撮っていた写真の中に米塚が写っていました。僕が小学生の頃はまだ立ち入りができたので、強風の中で上まで家族と登った強烈な思い出があります。

お店の開く時間帯になってきたので、内牧でお酒を買って帰ろうと向かっているところ。ショートカットしたつもりが普段走らない道から見る阿蘇の風景に釘付けになってしまって、かえって時間がかかってしまったというよくある話。

米塚、かわいいよね、米塚。

内牧の岡本酒店で購入できる、芋ぐるま。お湯割で甘い香りを楽しみながら飲むのがおすすめ。

味幸でスイーツなど。

いちごのタルトとシュークリーム。どちらも甘さがかなり控えめで、彦衛門さんが絶賛していました。内牧といえば自分たちの感覚でいえばライダーハウスと温泉、なのですが、日中は結構一般の観光客の方々で賑わっているんですね。

そのまま大観峰へ国道で上がるのも能がないので、あの急坂グネグネ道アタックをしてみることに‥しましたが、途中の枝道へ入っているところ。

砂防ダムのメンテナンス道路だったみたいです。荷物がなければ登るのだけど、今回この先はパス。

いよいよグネグネ道アタック!

振り返って見える風景は、大観峰とほぼ一緒。

この道、荷物満載で後ろ荷重のところで、急傾斜地の180度に近い道幅の狭い折り返し。ところどころ湧水が流れてぬかるんでいます。バイクに乗り慣れている人は問題ありませんが、初心者の方はちょっとハードかも。特に登りが難しいと思うのでやるなら下りからどうぞ。

走破したグネグネ道を振り返ってみると、ちょうど1台のクロスカブが下りアタックをはじめるところでした。

ミルクロードから三愛レストランの交差点まで、表通りを一切走らない道を見つけて入ってみました。ミルクロードあたりのゆったりとした丘が幾重にも連なる景色の中に自分たちが突っ込んでいって、どちらを向いても丘・丘・丘。人も車もバイクも全然居ない道です。これはいいな、夏また来よう。

若い緑の丘もここまで。この先は植林の森です。正面に九重連山。

その脇に、GW前半にGROMで訪れた大草原の山が見えました。

楽しい道だよ。こういう道が見つかるmaps.meは本当に便利です。各地の探訪ツーリングを考えている人は速攻で携帯に入れて、GoogleMapsとはちょっと違う画面にあらじめ馴染んで使い慣れておくとよいと思います。

もう頭がマヒして、こういう風景を見ても驚かなくなりましたが、そろそろ草原の広がる風景とお別れするあたりまでやってきてしまいました。画面にどう収めてよいのかわからないのですけれど、思い出のひとつに収めておきました。

昼食時間も過ぎて、またお店に入る機会を逃していたので、九酔渓のお店で食事。店員さんが狸のメイクをして、やたら語尾にポンポンつけてるんだポン。そういうのブログに書いたら負けだと思いながら、一応記録として書いてしまうんだポン。

すぐそばに天狗の滝という小ぶりですがきれいな滝があります。夏場涼しいんですわ。

阿蘇・九重界隈から小一時間で青の洞門まで戻ってきました。ラクチンでした。セロー、疲労感がとても少ないです。

このGWは関門海峡を行ったり来たり、2往復。ときめいたり、しんみりしたり、本州と九州の出入りには同じ道を走っていてもいろいろな心の動きがあります。

車に積んでしまえば、帰りは3時間少々‥と思っていたら、交通量が多いことによる上り坂渋滞が発生していて、帰宅まで5時間もかかってしまいました。

なか2日の出勤を挟んで6日間、4泊の阿蘇の旅でした。もう、充実しすぎてブログを書いている端からあの日何があったのか思い出せないくらい、いろんなことがありすぎました。今年のハイライトは何といっても4泊もさせてただいたSGさんとお会いできたこと。ご自身で選んで自分の生活スタイルを作っていらっしゃる。もちろんすべてを知っているわけではありませんけれど、ホスピタリティ溢れるお人柄からにじんでくる、余裕というかゆとりというか、日々慌ただしく生活している僕たちとは違った時間の感じ方をされている方だなと思いました。

何度訪れても、バイクが変わるとまた違った楽しみ方ができる阿蘇界隈‥もう次はないだろうという思いをいつも裏切ってくれる、恐ろしいところです。何度行っても、また行きたくなる!

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