GROM 春の阿蘇2018 1日目

今年は4月29日にGROMの阿蘇ミーティングが開催されるということで、28日の4時にあやのすけさんの新型GROMを積み込んで広島を出発、順調に進んで九州入りです。

中津市の青野洞門近くの道の駅に車を置いて出動!‥の前に、走行距離1000㎞ほどというほとんど新車のGROMに乗らせてもらいましたが、完全ノーマルって本当にバランスが良いですよね。こんなピカピカのマシンだろうが、僕とツーリングするとあんな道やこんな道をきっと走ることになるんですが、いいんでしょうか。

途中まで一緒に走りましたが、湯布院の手前あたりから最終目的地集合の自由行動ということであやのすけさんとお別れしました。あやのすけさんはそのまま湯布院の岩下コレクションへ。僕は今日の宿泊地を探しながら阿蘇周辺の散策へ。湯布院北側の自衛隊の演習場の「自衛隊射撃警告板」には明日・明後日で実射訓練があることが告知されていました。あとで聞いたのですが、やまなみハイウェイは南から機動戦闘車が何台も北上していたそうです。

立入禁止と書いてありますが、どこもゲートは完全オープンなので演習地への立ち入りは容易にできてしまいます。

柵の向こう側には魅力的な手つかずの自然・地形が‥あぁ、生唾。

今更やまなみハイウェイを走るまでもなかったのですが、ひょっこり出てしまったので九重の峠越えに使うことにしました。

Maps.meの地図を見ていると、長者原から九重連山へ向かって結構奥深くまで道が伸びているじゃないですか。あんまり期待もせずに入ってみると、長者原から2・3㎞ほどのところまで自動車の通れる道が続いていました。

ゲートに追い返されて登山道を下っていると、赤いGROMがズバっと走ってきてすれ違いました。まー、僕以外にもこんなとこまで入ってくる物好きはいるんだなぁ‥と思ったら、四国のパパさんでした。僕がGoogleMapで位置情報を垂れ流しにしていたので、場所を拾って現れたようです。それにしてもとんでもないところで出会いましたw

僕の今日の目的は宿泊場所になるキャンプ場をさがして走り回るだけですよ、とお伝えしたらパパさんも今日は特に目的があるわけでもなく、僕がどこをどう巡るか興味がありますということで、一緒に南下しながらキャンプ場を巡る旅がはじまりました。途中、翌日のミーティング会場のヒゴタイ公園に寄ってみました。何もなくて、広い。ここなら相当の台数が集まっても迷惑にならない感じです。

表通りに近いキャンプ場はどこもテントが立ち並んでいるか、環境の良い平地部分は先客が居るかで、大人しく静かに自分達だけの時間を快適に過ごす、なんていうキャンプはGWに望むこと自体間違っているのかもしれません。泊まれれば御の字と考えるべきなんでしょうか。とりあえず、裏道を走りながら阿蘇を目指しました。

途中気になったのは、傾斜地の横縞。これまでのGWはもう少し草の生育が早いように思うので、そのせいで気にしなかったのかな。今年はやけに目にとまります。地元の人に伺ったところによると、牛が斜面を歩きやすくするためのものだと言われていました。

阿蘇まで下ってきました。翌日のミーティングのオプションツアー後のことを考えるとこの辺りに宿泊できれば、と昔の記憶を頼りに以前地図でみかけたキャンプ場があるあたりを走っていたら、目標にしていたキャンプ場を見つけられずに通り過ぎてしまいました。ハテ?と思ってUターンして、ポツンと1件だけ建っている小さな民家の前にいらっしゃった方に「このあたりにキャンプ場はありませんでしたか?」と伺ってみると「それはうちで昔やっていました。ここが昔キャンプ場だったんです」と、目の前に広がる庭を示されました。

ほぼ傾斜のない芝地に適度な間隔で樹々が気持ちの良い木陰をつくっています。言われてみれば、キャンプ場の様相です。いや、これはただのキャンプ場じゃなくて、素晴らしくきれいで環境の宿営場です。

「お泊りになられるようでしたら、どうぞ」と言われました。ええええ、良いんですか!?

木漏れ日の中にたんぽぽが縄張りを競うことなく自由に咲いています。なんだ、ここはただの楽園か。

「トイレがありませんので、うちのトイレを使っていただくことになりますけれど」というご厚意に甘えさせていただいて‥

泊めさせていただくことにしました。

テントを張っている間、パパさんは管理人さん(以下SGさん)と世間話をしながら庭づくりを自然な感じで手伝い始めています。なんて良い人だ‥。

重たい荷物はテントに放り込んで、あやのすけさんにロケーションの連絡をして再出発です。

宿泊地が決まったので、あとは買い出しの時間までは自由時間。どこ行きましょうかね。

ここは昨年のGROMでの阿蘇ツーリングで見つけた、箱石峠近くの好ロケーションの場所‥なんですが、今年は野焼きも遅かったみたいで、山肌がまだ真っ黒。昨年は早朝だったこともありますが信じられないくらいきれいな大パノラマが広がっていました。

ちょっと先の方がひねくれた、東山魁夷の「道」のような道があります。

参考:東山魁夷「道」1950年

その先の先の先に広がる風景は、

どーん!外輪山のキワです。昨年もここまではきましたが、今年は歩いていける限界まで下りてみました。

歩いていける限界、というのは画面中央のあたり。写真じゃ伝わらないけれど、かなり先まで続いていて、両側は転がり始めたら谷底まで一気というような傾斜になっています。

先端から、バイクを停めてあるところを振り返るとこんな感じで、かなりの傾斜を下りてきました。

ひと冒険して、気持ちの良い日差しの下でコーヒー時間。パパさんのくつろぎ具合は、まるでマネの草原の昼食。この場合、僕が脱げばよかったんでしょうか。

参考:エドゥアール・マネ 「草原の昼食」1863年

帰り道。GROMだからまぁ走ってみようか、というような道をやってきました。パパさん、さりげなくMAVポーズ。

参考:MAV「MAVポーズ」2017年

GROMのスタンドが外れて倒れしまったところで、パパさんとお別れしました。また明日のミーティングで!

さて、キャンプ地にテントを張って山を降りてきたあやのすけさんと、阿蘇神社のあたりで合流して買い出しを済ませ、湧水を汲んでおきます。この界隈はあちらこちらに水の出るところがあって、ここの水はとても丸い。口に含んだときに角というか硬い感じがまるでしないお水です。

先日九州でルゥさんやぜぇ?さんと遊んでいただいた時に、使い捨てのバーベキューグリルを使ってみて勝手が良かったので持ってきてみました。今日の料理はそれにあわせて、ひたすら焼いて食うという料理。最初は炭火焼にしようと思っていたのですが、スキレットで焼くと具合が良かったので、炭火でスキレットを熱して鉄板焼きに変更。

キャベツの外側の葉にニンニク塩を落として、焼いたものをちょんちょんつけて食べるお皿として使います。

そのうち安物の炭は熱量が足りなくなったので、焚き火の上にスキレットを直載せ。これでイイじゃん。スキレット、適当に扱えてとても便利だなぁ。

殊の外、ランタンスタンドの使い勝手がとてもよろしかった。

食事を終えて、撤収もあっという間。連泊するので薪などはスタンドと一緒に置かせてもらったままに。

真夜中、テントの外が明るいので這い出してみると、眩しいくらいの満月と木漏れ日。音が全くしない。不自然さを感じるくらいの自然の中にいることを実感。

今回ハンモックじゃなくてテントにしたのは最低気温の予想が異常に低かったからで、予報通りとても寒い夜となりました。

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