SEROW 宮島初野宿

セローで宮島へ初上陸。それと宮島はこれまでずっとハンモックで宿泊していましたが、初めてのテント泊です。

ちょっと早めの時間に渡ったので直接泊地へは移動せず、フェリー乗り場を降りたら右へ曲がって一番奥の広島大学の施設の近くにある砲台跡へ行くつもりで走ってみたところ‥過去に何度か来た際には開いていたゲートが施錠はされていないものの閉じていたので、先へ行くのはやめて宿泊地へ向かいました。

「オフ車に乗るとこれまで道に見えなかったところが道に見えてくる」と謳うガッチャマンの言う通りで、何度も走っている道なのにセローだと泊地へ向かう途中の枝道がやたらと目に入ります。そのうちの1本へ入ってみました。

湿地で行き止まり。右手にある土手を超えるとビーチになっているはずなので歩いて行ってみます。

土手の向こうは貝殻の処分場になっているようでした。個人の所有地なんでしょうか。

泊地到着。ビールを引っ掛けて元気なうちに薪を集めに行きます。

寒い季節なので薪が足りなくなると困るけれど、ノコギリで丸太を切れば体が温まるのでこんなものでまーいいかという感じの量。

泊りがけのツーリングでハンモックを使うようになってから、テントで宿泊というのは2回くらいしかしていないと思います。そのうちハンモックを使うのが当たり前になりすぎてしまって、寒い季節に宿泊ツーリングへ出かけなくなりました。

この小川テントのステイシーというテントは以前四国の山奥のキャンプ場で、自分の持っていたダンロップのテントとそこで出会った大阪の不動産会社の社長さんのステイシーを交換して手に入れたモノ。収納時に多少かさばるところだけがやや気になりますが、前室の広さ、居住性、組み立てやすさ、ペグの要らない自立式、ベンチレーションなどの機能性共にバイク用ツーリングテントとしては最高の部類のモノだと思います。とても気に入っています。

大人2人がゆったりと寝られる広さはあります。前室が広いので、雨の日でもバイクに積んだ機材は全て屋根下に収納できます。

どうもハンモックがないと寂しいので、宿泊用ではなく休憩用に簡便なハンモックも持って来て吊りました。

一通り設営が済んだので、ゆらゆらしながらビールを飲んでいます。本当にこの数年間はずっとハンモック泊だったので、設営後のこのゆらゆらがないと何か物足りない気分です。

岩を組んだ直火用のカマドもある場所なのですが、小型の焚き火台を持って来たので今回はこれでどの程度暖を取れるのかを確かめるために焚き火台に薪を載せて準備しています。普段カマドで焚き火をするよりも木っ端のサイズを小さくしないと盛れません。

セローで初めての宿泊ツーリング(?)なので、自分のセローとキャンプ道具が並んでいる姿がとても新鮮。

着火!長い木は切らずに立てかける手の抜きよう。

レンガタガネがあればこのサイズの木をさらに割るのも簡単だったろうに、今回も調達するのを忘れていました‥とりあえず焼いてみます。

なにか斬新な料理を始めたようにも見えます。さすがに塊が大きいので火がつきにくくて、朝には灰になっていましたが、暖をとる手助けにはなりませんでした。

それほど寒くはない夜でしたが、それでも肌の露出している部位は冷たくなってしまうくらいには冷え込みました。

寒さが凌げないようならカマドへ火を移そうと考えていました。でも、予想に反してこのサイズの焚き火台で十分暖をとることができました。
驚いたのはこれまでの経験から拾ってきた薪は足りないくらいだろうと思っていたのに、実際は寝る前に1/3程薪が余りました。石でカマドを組んで適当に木を突っ込んで焚き火をするより、焚き火台の方が火力が集中するせいか、焼べる薪の量を抑えても十分に暖を得られるようです。

翌朝、テントの中では寒さを感じることなく、しっかりと寝ることができました。這い出してみても予報通りキンキンに寒いというほどでもありません。この時期、朝の5時に起きても真っ暗なので暖と明るさを取るために残った薪に火を点けてコーヒーを淹れます。

夏場は随分北側から陽が昇るので泊地から日の出をみられませんが、3月は江田島越しに昇る太陽がみられるようです。

沖を会場自衛隊の船が、他の船よりも長く霧笛を響かせながら航行していきます。

そして、日の出。

地図をみると呉って広島湾の外へ出る水道が4箇所ありますが、宮島と能美島の間の水道が一番広いので、自衛艦がここを通っているのをみる機会が多いのはそのためではないかと思われます。

海側から見た泊地。薪を容易に集められて、バイクのそばにテントを張れて、平地で、ハンモックを吊るのに適した木があって、煙を出しても人の迷惑にならずに、滅多に人の来ない場所‥とこれだけ宿泊に必要な条件を満たした場所はなかなかありません。ここは自宅からだと時間的にも気軽に来られる上に、なんと簡易トイレもゴミステーションも完備。望んでもいないのに野生動物もやってきます。

ハンモックに比べるとテントの撤収は抜群に手間ですが、時間で言ったら10分も違わないのかな。撤収完了。

ちょっと寄り道。

土産物屋の通りは10時まで車両通行可です。

船賃は原付だと片道搭乗者込み370円のところを、750ccまでのバイクは470円。大した違いではありません。原付じゃないと気軽に来られない、って思ってたのは思い込みでした。

日曜日の9時前に家に到着すると、家族はベッドでプリキュアを見ていました。平和。幸せ。

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