池山水源にて
翌朝、ライダーハウスの宿泊客オプション体験ツアーとして無料で参加できるブルーベリー摘みへ6時に出発。
実はこの体験ツアー、摘みきれないくらい生っているブルーベリーを宿泊客に摘んでもらうというもの。その報酬として摘んだ内の1割を客がもらえるのです。1時間ほどで首からぶら下げたバケツいっぱい、1.3kgほど摘みました。途中食べながら摘んでもOK。大きいくて、色がちょっとヤバいんじゃないかと思えるくらい黒いものが甘みが強くておいしいことがわかりました。
ライダーハウスの前には大きな木を掘りぬいて作った手湯があります。二の腕までどっぷりと浸けるだけなのですが、なんともいえない気持ちよさ。底にはびっしりと藻なんだか苔なんだかわからない植物が生えていて、小さな気泡を吐いています。この上なく自然な感じがいい感じです。
2日目はライダーハウスの管理人さんにアドバイスをもらって、ツーリングマップルを見るだけではライダーが訪れないという穴場的なルートを巡ることにしました。
山頂部がギザギザの根子岳の東側を走る国道265号のワインディングはコーナーの回り込みとブラインド度合いが自分のバイクにはぴったりの道です。タンデムシートの連れは乗りなれたのか、ステップをカリカリいわせながら走っているのに、後席から写真を撮りまくっていました‥。
そのまま細い県道を東へ抜けて、お薦めされた荻岳という小高い山へ到着。ここは山頂までバイクで上っていけるところで、周囲360度の大パノラマでした。生憎朝の早い時間帯だったので、九重連山方面は薄くかすみのかかった状態でしたが、阿蘇はバッチリ。阿蘇方面からだと北からのアプローチがいいと思います。
道の駅の蕎麦アイス、ミルクロードとお薦めルートを進んでいくと、この日も早いうちからもう頭が麻痺してきて、草原と空と牛と道だけのなんでもない風景が流れていくだけで、頭の中は気持ちのいいものでいっぱい。
やまなみハイウェイから1本東に入った道沿いにある池山水源は、もうイケマセン。シシ神様がでてきてもおかしくない。
最深部は円形の池になっていて、池の底の砂がフワフワ動いているところから、こんこんと透明感に清涼さまで感じられる水が湧いているのです。水底の植物に差す木漏れ日がさらに色の幅を広げて、もう絵なんだか現実なんだかわからないくらいきれいな緑色を作り出していました。植物として生まれるなら、こんなところに生まれたら幸せだな。かなりお薦め。晴れていれば。
池山水源から30分ほど移動して今度は岳の湯温泉・白地商店の蒸し鶏を食べにいきました。「歯がなくても食べられる」とライダーハウス管理人が連呼していた蒸し鶏は、丸々1羽。
これにおにぎり2つを頼んだところ、二人でも食べあぐねるくらいの量でおなかいっぱい。
この店は山の中腹に200円で50分間貸切にできる露天風呂を持っていて、食後に入ろうと思っていたら次々と風呂目当てのお客さんがやってきて2組ほど先に予約をされてしまいました。そこで時間つぶしに今度は生茶のCMのロケ地となった、通称(?)松嶋菜々子の滝を訪れてみました。
この滝は滝の裏側が大きくえぐれていて、滝の裏側へ入れるのです。やわらかい土の層の上に固い岩盤が乗っているような地層のようでした。駐車場から滝までは、かなり急峻で足場の悪い道を進むことになるので、ハイヒールなんかじゃちょっとキツイかも。
そんなことで小一時間ほどしてから再び岳の湯へ。
風呂は手作りっぽい野趣たっぷりな露天風呂で、夏の真っ昼間から入浴。
竹田津港17時50分葉津のフェリーに乗るために湯布院インターを目指します。途中、男池湧水群にも寄ってみましたが、ここも幻想的な水源地で、地下からかなりの勢いで水の湧くところは青白く水が光って見えました。
湯布院到着が16時。ここから高速で別府の北側まで1区間。あっという間です。国東半島は山越えをして、フェリー乗り場に着いたのが17時過ぎですから、高速を使えば港からやまなみハイウェイまでは1時間少々でたどり着けるということです(それなりのペースで走りますけど)。
徳山港に20時前着、広島帰宅は21時前。
往復500kmほどの、九州の夏を満喫できたタンデムツーリングでした。
二人分の着替えとカッパでヘルメットが1個半入るパニアケースがいっぱいいっぱいだったので、余裕をもった旅をするならサイドケースも欲しいね、という話にこぎつけたツーリングでした。ふふ。
九州は何度行ってもライダーの聖地ですよね。ホント飽きません。
僕も水源大好きです。久々に行きたくなってきましたよ~。
ゆっくりでもガンガンでも楽しめるところがいいですよね。
是非みんなでいきましょー。