東京出張+α 2日目

秋葉原は、僕が広島に越して5年の間に大きく様変わりした街の一つです。中央通り沿いの町並みはそれほど変化を感じませんが、1本通りを入ったところにバンバン建った大きなビルが、街の背景を変えてしまいました。
本場のメイド喫茶目当てで秋葉原駅前のぴなふぉあというメイド喫茶に入りましたが、「本日は500円のチャージで『ご主人さま』とお呼びするキャンペーン中です♪」ということだそうで。田舎の感覚だとふつうはご主人さまになるためにメイド喫茶を訪れるのだと思うのですがチャージが必要だなんて‥普通のお客様対応するなら500円値引いてください、というのが正直な感想。本場の味を知りたかったのに、広島のめいぷりてぃ(<おっと、閉店だそうです)の方がまだメイド喫茶としてはサービスの質は良い感じ。

気を取り直して国立近代美術館の「河口達夫」展へ。こちらは期待どおりの重さと軽さ。「時間」「存在」といったものをテーマに一貫した主張を、幅広い素材(鉄・空気・紙・鉛・写真・電気・植物etc‥)を使って表現している柔軟さが印象的でした。
すっかり広島になじんでしまったせいか、常設展示の質の高さにもあいた口がふさがらなくなります。どれも教科書掲載クラスの作品ばかりでスバラシイです。

皇居を突っ切って大手町へ。「雑木林」と書いてありましたが、作為的に植樹しているのは明らか。さまざまな表情の木々が自然の厚みを都会的に、ある意味人工的に感じさせてくれます。

しばらく皇居内を歩いていると、東京の中心であることを忘れてしまいそうになりますが、大手町に近づいてくると、妙烈な違和感が‥背景と近景がお互いを映画セットに見せているような風景。

イチョウは東京都の木でしたね。

さて、今日は長いことオンラインのお知り合いだった単二さん(と奥様)に初めてお会いする約束の日でした。電話番号も知らないまま、浜松町で待ち合わせです。お互いが「確実に会えるだろう」という変な確信がありましたが、直感どおり無事にお会いすることができました。食事の予約時間までしばらく‥というよりかなり時間があったので、浜松町に隣接している旧芝離宮恩賜公園へ。カメラがあればいくらでも時を切り取ることができる面子のようで、黙々とシャッターを切る時間。

都心には、まだ秋が残っていました。

まだまだ時間たっぷりだったので、増上寺へ。広島の感覚からすると、東京のこの時期はほんとに日が落ちるのが早いですね。冬場は仕事を定時で上がっても帰宅したら真っ暗でしたもの。

東京タワー、見慣れた形に安心感があります。絵になりすぎ。

単二さんお勧めの、何を食べてもおいしいお店で楽しい時間を過ごしました。引き出しもチャンネルもたくさんある方ですから、話は尽きませんね。ぜひ今度はゆっくりと広島にいらしていただきたいです。

せっかくいい時間に都心にいるわけですから、東京までいったん戻ってはみましたが、そこから銀座方面へ歩いてみました。
アップルストア銀座店は店内のディスプレイを夜になっても点けっ放しの様子です。無人の店内で動いているそれがまたカッコイイ‥。

資生堂本社のディスプレー。日をまたごうとしているのに、どんな細い通りにを歩いても人の往来があって電気が点いています。

クリスマスらしくLED電飾された木を、カメラを振り回して撮影してみたら、省エネのためでしょうか、実は明滅していたんだということがわかりました。同じくこの木の下で記念撮影をしていた酔っ払いに「こういうの撮る人は田舎もんらしいですよ」と声をかけられたので、「あなたはどちらの田舎もんですか?」と尋ねると、「宮古島」と。僕は広島ですと名乗って、お互い傷の舐めあいの握手。

そのまま新橋まで歩いたら実家に帰る終電も逃したので、終電間近のすし詰めの京浜東北線で上野へ移動してカプセルホテルにお泊り。男しかいないなぁ、思っていたら、入店して気づいた店の名前は「ダンディ」でした。

つづく。

4 Comments

mani

はじめましてでした。

芝離宮行ったらまずは軽くお茶でもしてご挨拶して、
芝公園からタワーを見上げ、
更に貿易センターから夜景を見下ろし……なんて
いろいろ考えていたワケですが、
B型人間に見事にハメられました(笑)。

退屈させてしまったのではないかと気が気でなく。
せめて美味しい時間を過ごしていただけたのなら幸いです。
次はゼヒ奥様もご一緒に。
美味しいお土産もありがとうございました。

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つがたく

いえいえ、風景と一緒に「単二さん風時間の過ごし方」も堪能させていただきました。
素晴らしい写真が、膨大な撮影枚数の中から生まれてきていることもわかって
ちょっと安心もしましたし‥(笑)。
またどうぞ、よろしくお願いいたします。
なるちゅんへのプレゼントも、どうもありがとうございました!

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単二

どうしても「ダンディ」寄りの空間に引き寄せられてしまうつがさん、こんにちは(爆)
今回は大切な東京での時間を私たちのために割いてくださってありがとうございました。
カミさんが書いている「見下ろし」イベントですが、白状しますと増上寺まで行った段階でカンペキに忘れ去っておりました(^^;)。
これはもう完全にアルツの前駆現象です。ヤバイです。
完全にほうけてしまう前に、奥さまにもお目にかかれるよう広島へお邪魔したいと思います。
来年はぜひ、と思いますので、どうぞよろしくお願いしますね。

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つがたく

芝公園散策も僕にとっては未開の地でしたし、
探検のようで楽しかったですよ。

それはそうと、僕もそろそろ始まっていますので、
お互いに「あなた誰?」となる前に是非おいでください。

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