台湾雑感

仕事で台湾へ行ってきました。初めての台湾。海外へ行くと皆さん口を揃えて日本の食べ物が食べたくなると言われるので、日本で最後に食べるご飯は、とても日本的なものにしてみました。

朝7時に山の中の広島空港にいなくちゃいけないというスケジュールで、前夜から天気が怪しかったことから、前日に空港付近まで行っておいて車中泊してみました。タイヤチェーンは持っていますが、取り付けが面倒ですからね。

夜中に満天の星だったのに明け方だけで一気に積もりました。でも、この時期この気候で車中泊をしても全く寒くないことを知ってしまいました。

定刻通り出発して、広島湾を横切り、九州を国東半島から薩摩半島まで斜め縦断して台湾へ向かいます。

機内モードでもGPSを拾えばスピードメーターアプリで速度が表示できます。最高速度260kmを振り切って600km/h以上のスピードで飛行していました。帰りはもっとスピードが出ていましたが、これ、ジェット気流に逆らうか流れに乗るかの違いだいうことです。

半分くらい来たとこ。ハンディGPSも持っていると楽しい。

台北には期待通りの街並みが広がっていました。漢字の乱立する看板、バイクだらけの風景。

カラオケ本は類義語というか類字辞典を開いているようです。

夜の台北101。台北は集合住宅だらけでビルの街ですが、ひときわ高い高層建築物の密度は東京ほどではありませんでした。

街を歩いていてみつけたすき家。店舗にかなり近づいてみても日本のすき家と変わらない感じ。

大阪焼牛丼、って日本にもあるのかなぁ。99台湾ドルですから四百円くらい。価格は日本と変わりませんね。

日本の五百円玉は世界でも珍しいいくら位大きな、しかも高額の硬貨だったと思うのですが、50台湾ドルは日本の五百円玉よりも大きく、財布の中での存在感半端ない感じでした。

街のどちらを向いてもスクーターがおいてあります。日本だとスクーターが大量においてあるととても煩雑な印象になりますが、こちらはスクーターを駐輪することを前提で街をつくっているので、大量に駐輪していても停め方が非常にきれいで整然とした印象を受けます。上の写真は指定駐輪場ではなく例外的に歩道の上に並べてある様子。

こちらは街なかでよく見かける駐車スペースに綺麗に並んでいる様子。かなり密に停めているので、隣の車両にぶつけられるコトなんかは気にしない方が良いようです。

交差点も、街なかだとスクーターが並ばない交差点を見つけるのが難しいほどです。30台も並ぶと青信号で日本では滅多に見られないような壮絶なシグナルダッシュ合戦がみられます。

左下の枠は2段階左折(<右側通行なので)の枠。広い交差点では直接左折禁止なので、この枠の中にバイクがびっしり並ぶ光景もよくみられました。

地下鉄にも乗りました。台北の地下鉄はホームをくぐったら一切の飲食厳禁。乗った感じは日本の地下鉄と大差ない感じですが、車体の断面が方形ではなくて台形に近い形からか、日本の地下鉄よりはゆったりした広さの印象を受けました。

1日乗車券。タッチ式のカード。

2駅しか利用していないので他の駅と比べようがないのですが、この駅については天井部が吹き抜けのようになっていて、とても広々とした開放的なホームになっています。

総督府を見ておきたいな、と思いながら街を歩いていたら、偶然夕焼けをバックに総督府の前を歩くことができました。

台北市街はレンタサイクルがあります。台湾の方の話では、市営のものは外部の方にレンタルしていないとかレンタルする方法が難しいとか言われていましたが、もう一つの種類のものは専用のカードを手に入れれば借りられると言われていました。調べて見たら、YouBikeというサービスのようです。ああ、ちゃんと事前に調べていけばよかったな。

台湾高速鉄道の改札。車両は日本の新幹線をそのまま使っています。

ホームの案内表示もとても見やすい。

台南へ向かって一直線の箇所では300km/hの巡航をしていましたよ。

街並みで気になったのは、鉄塔の台座。

ほとんどのところで、コンクリートの台座の上に鉄塔が載っています。

よくよく考えたら、こうした方が、鉄塔をそのまま設置して立ち入り禁止柵を儲けるよりも、台座付近の土地を有効に使えますね。

こちらは台南の様子。台北ほど高いビルが並んでいない以外、街並みはあまり変わらず。

漢字だらけなので野暮ったい感じもしますが、看板の並ぶの街なみとそれほど違いがあるわけではありません。

新宿とか、そいういう感じ。

3時間くらい台北の街を歩き回りました。ふ、と切り取る風景は、人の生活がにじみ出ていて東京と変わらない。

電気メーターが丸かったり、

杖を持った視覚障害らしい方が変な自走装置で横断歩道を素早く渡る風景は東京とちょっと違う。

携帯の普及率も日本と同じかそれ以上なのですが、公衆電話はまだ結構見かけました。

人がそれなりに長い時間生活していた空間がもつ独特の散らかり方や街のくすみ方ってありますが、本当に日本と変わらない感じがします。

本当はこういう屋外厨房みたいなのが当たり前に並んだ風景をちょっと期待していたのですが、限られたところにしかありませんでした。

露天の食事場も結構見ました。こちらのお店はメニューがひらがな表記でモロに日本語でした。

低層階の窓には金属格子がはめられている建物が多いです。これは泥棒対策だそうです。

窓の様相が日本と違って本当に様々で、僕は結構集合住宅の窓ばかり見ていました。

欧米人から見れば日本も台湾も街なみは同じに見えるんじゃないでしょうか。

慣れもあるのだと思いますが、道路標識のフォントは日本の標識の方が読み取りやすいです。速度表示なんかもバランスが悪く感じました。

地下鉄のある地下街。天井の低さとか案内地図のデザインとか、これもとても日本っぽい。

右側通行なので街の中を車で走れと言われたら戸惑いもありそうですが、歩いて回る分には全然違和感もなく表通りも裏通りも日本の、というか東京とあんまり変わらない感じがしました。

特殊な都市国家や面積の狭い小さな島国を除いた国の中では、台湾はバングラディッシュに継ぐ世界第2位の人口密度。特に人口の集中する台北は土地の価格が非常に高く、都市部近隣の郊外でも集合住宅が立ち並ぶという環境からきています。そういう風景を期待したいという方は、ぜひ都市高速を走って、行けども行けどもこれでもかというくらいマンションが続くという面白い風景も楽しんでみてください。

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