SEROW ハローセロー!

ツーリングセロー納車。

ユアン・マクレガーとチャーリー・ブアマンが地球1週の旅をするドキュメンタリー、「Long Way Round」で二人はBMWのR1200GSを駆っていました。が、ドキュメンタリーなのでそれを撮影するカメラマンも同行して、その彼もGSに乗っていました。ところが道中で同行したカメラマンのGSが壊れてしまい、途中からカメラマンは現地調達した250ccのバイクに乗り換えることになります。その時の彼の開放的で嬉しそうな顔といったら‥とにかく乗り易い!見栄を張らずに言えばこれが最高に乗り易い!といった感じでした。

いろいろ気遣いせず乗り回すのに、250ccクラスのオフロードマシン、しかもツーリングに特化したツーリングセローは新しい世界を見せてくれるに違いありません。

走行距離1783km。とても状態の良いマシン。

ガレージに4台、収まりきらないかと思いましたが、両端のマシンをきちんと寄せれば余裕で収まりました。

翌朝。USB電源と、

ヤマハ純正グリップォーマーを取り付けます。

初めてのマシンなので、外装を剥ぐのにも勝手が分からず、ワクワク半分、戸惑い半分。電装関係、まとめて処理できて良かった。

グリップウォーマーは、電源をヘッドライトリレーからとります。

リレーを外して、

カプラから端子を抜きとり、

ウォーマーの配線を割り込みさせて電源確保。USB電源もこちらから引っ張ります。

このウォーマーは手の腹の側と指先の触れる側とで発熱温度を変えているモデルなのですが、カタログには「セローは右側のスロットル側のホットスポットが逆になります」と書いてありました。理由は、スロットルケーブルの取り出しが、普通のバイクと違って上側からだから。これだとグリップから出る配線も上向きに出てしまってカッコ悪いので‥

スロットルホルダ用のボス穴を反対側に開けて、

ケーブルの取り出しを下側にしてみました。

USB電源はハンドルバー左側に。ツーリングセローはスクリーンのステーを兼ねている鳥居のようなメーター上のパイプがハンドルパイプと同じ太さになっているので、後付けのこういったパーツはそちらに取り付けるのが筋なのですが、スクリーンを取り外して走ることもあると思ってハンドルマウントにしておきました。

吊るしの状態で試走した際に気になった、レバー、ペダル、ハンドルの角度や位置を調整します。

ハンドルバーの角度を鬼ハンドル気味にすると、ブレーキホースがスクリーンのステーと干渉して、急激に折れ曲がる箇所ができてしまいます。

マスターシリンダ側のバンジョーボルトをエアを噛まないようデリケートに緩めて、ホースの取り出し角度を変えておきます。

ブレーキレバー、ブレーキペダル、シフトペダルの合わせをして、走りに出かけてみます。

25年くらい前に訪れた牛池に続く牛池林道へ。初めてのダート。

特別何がすごいというわけじゃないのだけれど、マシンのスタイルと道とが似合ってる。

牛池。農業用貯水池で、昔は柵がなかったんだけどなぁ。

未舗装の広場があったので、アクセルターンをしてみよう、と車体を傾けてクラッチを繋ごうとしたら、

あっさりコケました。初めての転倒。

ガソリン満タンにしてきたら、タンクキャップんとこからガソリンダバダバ漏れるのね。

本当にうちからすぐの裏山。海と瀬戸の島々も見渡せてとても良いところ。

一旦うちに戻って気になるところを調整しなおして、また山へ行ってみました。普段走り回っているあたりから少し山へ入ったら、すっかりダートです。全然知らなかった。

1本の木から散って積もりに積もった落ち葉の道。

道じゃないような茂みに入って行ったら、倒木を斜めに超えてしまって、またコケました。

何だろうこの広場。牧草用地だろうか。

林の中でツリーハウス発見。

その後も何本か、もうこれ以上はガレすぎでダメっていうところまでガンガン分入ってみました。遊べるところがまだまだたくさん見つかりますね。

初日の感想。
オンロードツアラーとして使うなら、接地感がなくて曲がらないフロントをなんとかしないと楽しめない感じ。出足のパンチもGROMの方があるくらいもの足りない。でも、オフロードに入るとフロントもパワーも全然気にならなくなるのが不思議。

スクリーンもナックルガードもツーリングセローのものは大きすぎるので、普段はもう少し小さいものに交換して‥と思っていましたが、走ってみると寒さをかなり防げてこのサイズはものすごくありがたいことがわかりました。キャリアは外しました。普段から取り付けておくにはちょっと大きすぎて、正直かっこよくないなーと思って。

小さいと思っていたのに、いざ乗ってオフロードを走ると、車体は軽くないし決して小さくもない。オフロードを走るテクニックを身につけないと怖いな、と思う場面はいくつもありました。

前後12インチのGROMとのハンドリングの違いは、何とも言えないものがあります。あちらに慣れるとこちらが変、こちらに慣れると、またその逆。大会前なんかはセローに乗らない方が良いかもしれません。

フロントブレーキのフィーリングは、効きもタッチも全くしっくりこないので、ZETAのレバーをオーダーしました。

 

初日からかなり自分に合わせていじり回して、あっという間に自分用マシンという感じになってしまうのは、(転倒も含めて)これまでのマシンの中でも最速のように思います。

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