キタコからフロントフォークのスプリングがレートに応じて5.5N、6.0N、6.5Nの3種類発売されました。そこで今回6.0Nの物を購入して交換してみることにしました。
発送通知が来たので、商品が届く前に交換直前までの準備をしておきます。GROMはフォークスプリングがダンパーと一体になっていて、通常の分解では交換できないのですが、サービスマニュアルにも載っていない手順でボトムブラケットを取り外すとアクセスできます。
競技用のGROMにオーリンズのダンパーキットを組んだ際の記事はこちら。
昔から、フォークのキャップを緩めるのに邪魔なハンドルをポストから外した際のやり場にこまっていたのですが、最近は上から吊るようにようにしています。
キャリパーも、ブラブラさせるよりは吊った方がホースの負担も低いだろうと思って、吊っています。
このタイプのフロントスタンド考えた人、天才だと思う。
13,000km走って、これ。テフロンの皮膜も銅の皮膜も全く問題なし。ちなみに、スプリング交換をするのにアウターチューブを抜く必要はありません。今回はスライダーの磨耗をチェックするために抜きました。
バイスに固定して、フォークの底の部分を炙ります。
逆ネジになっているので時計回しに回してボトムブラケットを抜き取ります。とても熱いので取り扱い注意です。
熱でボロボロになったネジロック剤のついたインナーチューブの基底部の穴は14mmの六角ボルト穴。
これに14mmの6角シャフトを差し込んでソケットを噛ませて回して抜き取ります。
スプリングの底にワッシャーが入っていました。径が23.5mm、厚さが2mm。交換後の試走で、これを3枚くらい入れて厚くしてやるのでも良かったのかな、と思ってみたり。
スプリングが届いたので比較。純正はプログレッシブですが、キタコはシングルレート巻き。
オイルも油面も突き出しも元のままで組み上げて乗車した瞬間、前が高いという印象。ということで、無負荷で純正よりも沈んでいないということになります。ブレーキングで沈み込む瞬間はスっと入ろうとするので、あれ?と思いますがそのあとの踏ん張り具合は純正より確かに重く、底まで行かない感じ。このままではフロントの接地感が弱く感じてしまうので安心して走れません。
リアのイニシャルを1/3回しくらいかけて前上がりがり感を抑えてとりあえず走る状態をつくってこの日の試走は終了。突き出しで対応するべきなのか油面下げてみるか、信頼できるフロントとまではいかないまでも、セッティングでしっかりと減速Gを受け止めるフロントになってくれることを願います。
コメントを残す