GROM 小豆島ミーティング

小豆島でGROMミーティング開催。参加するまでの平日に大量の仕事を抱えましたが、子どもを迎えに行く関係で残業して仕事を片付けるわけにいかない生活環境なので寸暇を惜しんで業務時間内に仕事を詰め込んだところ疲労が溜まったようで、そこに歯茎の具合が悪くなって歯科医で治療を受けたら抵抗力が落ちていたのかそこがだんだん腫れ始めて‥の不具合を抱えての参加。

小豆島はどうしても二十四の瞳のイメージが強すぎて、壷井作品を読みはしましたがそこまで聖地巡礼しなくても‥という感じで訪れたことのない島です。アプローチの仕方も分かりませんでしたが、調べて見ると宇野港からいくつかの島を繋いで渡るフェリーの他に、新岡山港から直行のフェリーがあるようでしたので、今回はそちらからミーティング前日に島へ渡りました。

よろしく、丸ぶいりお。ゲートの口がペリカンみたいに開いているのが可愛いよ。

途中、豊島沖を航行します。すごい段々畑だ‥と思いながら、あ、これは豊島美術館んとこの段々畑じゃないか!と望遠で収めてみましたが、残念、あとで調べてみたら豊島美術館は画面の左側の外れでした。以前訪れた時、レンタサイクルがあるのを知りながら島の端から端の港まで5km以上歩いた島です。

小豆島の西側の玄関口、土庄(とのしょう)港に到着して、速攻で訪れたのは世界一狭い海峡、土渕海峡(のキャッシュ)です。ここのキャッシュはmtdstrさんの仕掛けたものですが、mtdstrさんって茨城県の方じゃなかったかな。先日も取手のキャッシュでお世話になったばかりです。はるばるこんな素敵なところに、ありがとうございます。

ここで、島の東の坂手港あたりにある大阪屋さんにmatsuさんと付き人さんが到着されたと連絡が入ったので、一気に移動しました。小豆島は醤油でも有名だそうで、途中の醤油工場の近くではあたり一帯が醤油の香り。醤油の匂いって嗅ぐだけで、口の中というか頭の中は醤油の味でいっぱいになります。

地元の名店、大阪屋さん。写真ではみていたけれど、写真以上のインパクト。僕が到着した時点で人が並んでいたので、先に食べられていたお二人は退店されていて、店の外でお会いすることになりました。

この日は夜に島の中央部にあるライダーハウスに一緒に泊まることになっていましたが、それまでの間はmatsuさんは釣り三昧、付き人さんは車に積んできたモトコンポでツーリング、僕は島中徘徊とそれぞれの時間を過ごします。

僕のこの日の目的は二つ。ジオキャッシングと瀬戸内国際芸術祭の作品巡りです。芸術祭は会期中じゃないので残り香を巡るという感じ。坂手港にはヤノベケンジさんの作品がグルグル回っていました。

怪獣と対峙する僕。オープンフェイスのヘルメットがウルトラ警備隊みたいなシルエットになっていますが、変身でもしないと負けそう。

島のことも芸術祭の作品のことについても下調べをせずに訪島したものですから、どっちへ行って良いものかさっぱり分かりません。大抵キャッシュを巡っていれば主だった観光場所は押さえることができるのですが、この島には島の規模からするととても少ない3個しか設置されておらず、あまりあてにできません。とりあえず付き人さんに教えていただいたつくだに屋さんでつくだにソフトを食べながら、お店の人と話をして島に関する情報をたくさんいただきました。つくだにソフトはソフトクリーム用に甘く煮出した佃煮のだし汁をソフトクリームの素材に混ぜているそうです。違和感なくいただけました。

島の東側の海岸線を舐めるように走っていると、希望の道というトンボロ現象がみられる島がありました(現在は台風の影響でトンボロ現象が起きないと札がでていました)。「干潮になると歩いて渡ることのできる道が現れます。世界でも数少ない、天然のトンボロ現象です」と書いてあります。ジオキャッシングをしていると、結構な頻度でトンボロ現象がみられる場所を訪れるので、極端に少ないとは思わなくなります。

何にしても、こういうものに有り難みを感じて「希望の道」とか名付けるあたり、人は何かにつけて希望を求めたりしてプラス思考で生きようと頑張ってしまうものなのだなぁと思ってしまいます。

直線路の先に、山肌をまっすぐ駆け上がるような白い十字架。作品かと思っちゃいましたよ。

山から港を見下ろすと、結構な大きさの旅客船が停泊していたり航行していたり。島の大きさはそれほどでもないのに、各方面に港があって、いろんなところから人や物の往来がある島なんだなぁと実感させられます。

ここで、小一時間の登山。島の最高峰の星ヶ城山のキャッシュを目指します。森の中でGPSが座標を拾わなくなって間違えて西峰に出てしまいましたが、ここはここで内海湾を見下ろす絶景ポイントでした。ふと見ると青い可憐な面白い形の花が咲いている‥この形、切り花でみたことがあるのですが‥

トリカブトの群生地でした。自生のものは初めてみました。

東峰の山頂には石を積んで作られた櫓のようなものがあります。どこかの新興宗教の人が勝手に作ったものだとキャッシュのコメントにかいてありました。いろいろ勉強になります。最初、ここにキャッシュがあるのかと思いましたが、座標が違っています。

GZは大きな木。童心に帰るしかないようです。登りました。

20分くらい探しましたが見つかりません‥ぽかーんと景色を眺めながら諦めて帰ろうかと思って振り返ったところ‥

み、見えた!迷彩柄でカモフラージュされたものがぶら下がっています。

すごい大物でした!満足満足。はるばる来た甲斐がありました。

翌日のミーティングで走る小豆島スカイラインのルートを逆走する形で寒霞渓に行ってみましたが、人も車も沢山だったので、少し下った四望眺や美しの原高原から眺望を楽しみました。島の規模は山口県の周防大島と同じくらいなのでスケール感はだいたい予想していたくらいですが、見所がいっぱいで、しかも天気が最高なものですからとにかく気持ちが良い。

同じ瀬戸内海でも、広島や山口とも違うしまなみが楽しめます。四国が近いのね。

ちらっと見えたので寄ってみた四方指展望台。足場の高さからだと眺望が望めませんが、上に登ると360度海に囲まれた風景が広がっています。

山を下りながら振り返ると、岩肌が垂直で植生に覆われていない部分がチラチラ見えて、全体が要塞のよう。あ、あれ?

この展望台、どこだったんだ?見落としていた。今度行ってみよう。

中山地区の、竹を組んで作った作品。近くまで行く道の入り口が分からず、遠目からの鑑賞。

標高0m付近から一気に600m超えるあたりまで、10分弱のワインディングを駆け上がって到着した別荘地‥って、なんだかとても閑散としています。別荘地中央のロータリーに堂々とライダーハウスの看板が出てるし。今見たらこれ、鹿?ウインカーが、目?

ライダーハウス、ライハのツボ。オーナーさんの住居を兼ねた宿泊施設です。先に到着されていたお二方と話をする間も無く流れるオーナーさんのマシンガントーク。そうこうしている間に夕焼けの時間帯になったので、歩いて出かけてみました。

赤く焼ける夕焼けで、桃色には染まりませんでしたが、ゆっくりと沈んでいく太陽に一時のお別れ。

宿へ戻ると、BBQの準備が出来上がっていました。これは嬉しい!僕は歯茎が痛くて肉噛めないけど!

今回、自分を追い込んでみようとSONY WX350だけを持ち込んでみました。このカメラ、撮った写真を液晶で見ると何もかも白っぽくて今ひとつな印象なのですが、写真自体は家に帰ってPCで見てみると期待以上にきれいに写っていました。軽さとコンパクトさと広角〜20倍望遠というバランスから、「ツーリング時の記録カメラ」としては最高の1台なんじゃないでしょうか。ただ、目の前に肉眼でも見える天の川を捉えてみたところ、上の写真。基本的にオートの設定しかないので、どうしようもありません。

matsuさんがCANONのG9Xを持ってきていたので、マニュアル設定で撮ったのがこれ。どちらもPCで補正しましたが、拾っている星の数は圧倒的。いくつ光点があるのか数えられません。

スタートが早かったので、夜の部も早めに終了。

翌朝。朝から体調悪い。展望台まで前を行く二人のペースに追いついて歩けない。んー、これは無理しちゃだめだろうと、ミーティング参加は断念して、11時の集合場所でみなさんとご挨拶するまでとしました。

と、そこに港に到着したMAVさんが直行で宿までやって来ました。出発する頃には薬が効いたのか、多少元気になったのでだんだんと普通に応対できるほどには回復。

念願の、憧れの、懐かしのモトコンポにも乗らさせていただきました!

2馬力だって。全然坂道登らないけれど、全然気にならないw 許せてしまうユルさ。

MAVさんも試乗。その姿はまるでアニメキャラだな。

ビビーン(2ストなので結構甲高い音がする)。

もともとこの日の午前中に、島内の芸術祭の作品巡りをしようと思っていたところ、MAVさんも一緒に来られるということで図らずもペアツーリングが実現しました。黄GROM2台でブイブイ走って半島の先端へ。広島市立大学の大きな作品です。

祈りを捧げるMAVさん。

じゃなくて、天井撮ってるの。

こんな感じ。

潮騒と海風がこの巨大な集音器みたいなものからオブジェの中に導かれています。規模は大きいんだけれど、作品として面白いかといわれたら、んー‥‥‥な感じ。

そばにこんなものもありましたが、これ、作品リストにあったっけな?潮にさらされて錆びれば錆びるほど作品を設置した価値が出て来そうな作品。

こちらはオフィシャルのスチール製の謎の生き物の群れ。

前日に道の駅でこのテーブルをみたときには気がつかなかったのですが、改めてMAVさんが「なんだこれ?」とツッコミを入れた瞬間に分かりました。流しそうめん回転テーブルだ!

道の駅の作品。下から。

上から。すり鉢状になっていて、海底に自分が居るような視点の体験ができます。ってほどの体験はできませんでした。結構期待していたのに‥。

ジオキャッシングにも付き合ってもらいました。エンジェルロード。これまたトンボロ現象で道が繋がることに願いを込めて、「道の真ん中で手をつないだカップルは結ばれる」とした恋人たちの観光名所。

男同士で来ちゃいましたけど。

上から見下ろすとこんな感じで、結構長い砂州が引き潮で現れる道になるようです。ウィキペディアの「トンボロ現象」の扉写真に使われているくらいですから、日本でも有数のものなのではないでしょうか。

一度見てしまったらたら絶対に記憶に残ってしまう、MAVさんのスペシャルGROMにしばらく試乗させてもらいました。直前にテクニクスのTASCを入れたということで、硬いだけのマシンかと思って乗ったところ、意外と走るどころかフロントの動きの良さと踏ん張りを十二分に堪能することができました。路面の細かい凹凸に反応してよく動くのに突っ込みで踏ん張る。フロントから破綻しそうな雰囲気がまったくありません。オーリンズのダンパーキットも踏ん張るけれど、ここまで動きが細やかじゃないかも。まぁ、こちらのフォークはテクニクスに持ち込みで、フォーク屋さんが丁寧に組み上げるわけですからその点だけを考えてみてもキットのポン付けとは違うクオリティは持っていそうです。

先のエンジェルロードのあたりだけでなく、集合場所一帯もなんだかどこかで嗅いだことのあるようなとても良い匂いがします。最初魚介系のラーメンスープの仕込みの匂いかと思っていましたが、「近くにごま油の工場があるんですよ」とkyokueiさんが教えてくれました。なるほど。そう言われればごま油の匂いだ。

現地集合15台。新型のGROMの割合がかなり増えて来ましたね。

テラスからのオーシャンビュー、のラーメン屋が集合場所。

腹ごしらえから入るミーティングもなかなか面白いですね。醤(ひしお)ラーメンをいただきました。調子に乗ってミニチャーシュー丼もつけましたが、肉が噛めませんでした。

ミーティング参加のみなさんをここで見送って、僕は港へ戻ります。

港のトイレも作品のようで、手を触れるなということでした。そんなんじゃ掃除もできないんじゃ‥?

予定よりも半日早くの離島になりましたが、小豆島は想像以上に楽しいミニバイクパラダイスでした。新岡山-土庄の航路は1時間に1本便があるのでとても便利です。

 

帰りの道すがら、岡山の練習会場へ寄りましたが‥ナガトモ兄弟って初めて会ったときにシゲシゲと見て以来、あんまりまともに見たことがなくて、あらためて成長した二人をみてみると、二人ともタイプの違う結構なイケメン美男子美少年じゃないですか。スタイルもいいし。バイクに熱中してるし。かっこいい。

初めての小豆島。冒頭にも書きましたが、「二十四の瞳の島でしょ?」フィルターが強すぎて、それ以外に全く期待も興味も持てなかった島でした。これ、客寄せにもなっているかもしれないけれど、逆にある程度若い世代には足を遠ざける原因にもなって居るんじゃないかな。それよりも若い世代だとまた壺井栄が分からなくてフィルタも何もなくなるのかもしれないけれど。北側の海岸線もいいですよ、とkyokueiさん。今度全周制覇を目指して再挑戦してみようと思います(体調の優れたときに‥)。

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