GROM 柏島(四国)ツーリング

尾道出張からのGROMツーリング。国道439号チャレンジをした昨年に続いて、今年も四国へ渡ることに‥って、今年は四国に渡りすぎって感じもあります。GROMで今年3回目の四国ツーリングです。NUDAも入れたら4回目か。

向島までの渡船80円。尾道スタートだと、船旅からいきなり準備運動なしでしまなみ海道ツーリングが始まるのが良いです。

とはいうものの、15時半スタートですからそれほど行動できる時間があるわけではありません。この日は見近島のキャンプ場泊という魂胆で、脇目も振らず見近島までまっしぐら。

盆やら週末やらの感覚が麻痺していて、この日キャンプ場がどのくらい混むのかわかりませんでしたが、よく考えたらまだ平日の木曜日。キャンプ場には自分を含めてゆったりと間隔をとって6張ほどのテントが並んだだけでした。

ビールを2本呑んだところで、バタンキュー。0時ごろ起きて飲み直しました。

小型の折りたたみ式のクーラーバッグを持って行って、ロックアイスを突っ込んでビールや炭酸水を冷やしています。夜中、半分くらい解けていましたが、冷たい水は保冷魔法瓶へ。残った氷でハイボールを。こんな時間にキンキンに冷えたお酒を飲めるなんて、なんとも言えないシアワセ‥。

翌朝。今回は四国の柏島の海の景色を堪能するのが目的なので、勿体無いようですがしまなみ海道は基本的に通過するだけ。島から島へ渡っていると夜が明けてきました。

朝食は来島海峡大橋を見渡す亀老山の展望台で、とコーヒーを淹れます。

霞はかかっていますが‥

良い天気になりそう。素晴らしいコーヒータイム。

朝早くから行動しているので、途中キャッシュを拾いながら進みました。堀江駅の駅舎はコンテナ。

キャッシュがなかったら、まず来ることがないような道。

ツアラーバージョンのGROM、かっこいい。夏の海と空に映える!

キャッシュがなければ見ることもなかったと思える風景。夏。

海沿いのキャッシュを拾って、内陸部の大洲へ。今年はなんだか城へいくことが多いのですが、こちらは大洲城。

大洲にはレトロな街並みを思い切り演出した一隅も。昭和40年代初期と、僕が生まれるちょっと前くらいの街並みを再現しているそうですが、GROMを並べてもそれほど違和感ないね。

ちょっと足を伸ばして前回拾い損ねた佐田岬とか巡っていたら柏島までたどり着く時間も体力もなくなってきたので、この日は八幡浜の公園で野宿。

19時には寝て、翌朝4時に起きたので、夜中に起きて居た時間を抜いても8時間 、たっぷりと眠ることができました。

えらく入り組んでいて進むのにものすごく時間のかかる海岸線をひたすら進んでいると、海のひらけたところで、佐田岬を南から眺めることができる場所に出ました。水平線に蓋をしているように、半島がどこまでも横たわっています。

宇和島通過が午前7時。かつおちゃんとハイタッチ!

宇和島からガンガン南下して、四国の左下にある今回の目的地、柏島へ。とにかく綺麗な海ということで、曇りだったら引き返そう、晴れたら絶対に訪れてみよう、と思ったところです。いや、噂に違わずなんじゃこりゃという綺麗さ。

どうやらとても人気のあるスポットのようで、休日なこともあってか駐車場から溢れかえる車、芋の子を洗うような砂浜。ダイビングや奇岩巡りの遊覧船など、海水浴以外でも楽しめるようです。

「船も人も、飛んでいます」という表現に惹かれて、飛んでいる写真を撮りたかったのですが、水面にゆらぎがあるとなかなか難しい。湾内も風で海面が動いて、海面じゃなくて宙に浮かんだような写真は取るのが難しかったです。

島の外洋側は風が強いこともあって白波が立って、のんびり海水浴という雰囲気ではありません。

とにかく綺麗。川みたい。

居るだけで、見ているだけでも延々と楽しめる海でした。

せっかくなので、展望台のある山へ登ってみました。島とその周囲が見渡せる絶景。

展望台からは柏島へ来る途中に看板の出ていた大堂海岸も一望です。砂浜かと思ったら、花崗岩の断崖が続くところでした。

島の近くの観音岩のある側。高さ30mの海上にニョキっと突き出した岩があるそうなのですが、ここからは見えませんでした。

さあ、帰路です。柏島から尾道まで約300km。寄り道しながら進んで、一体何時に着けるのでしょう?

たまたま通りすがりの道端に、地元ライダーに人気のON&OFFというお店がありました。

立ち寄って店主の方と話をしていると、驚いたことに四国のあの人もこの人も常連さん。ゆっくりして行きたかったのだけれど、先を急ぐので話もそこそこに‥とはいいながら食べる時間以上に話をして、お店を後にしました。

まっすぐ帰るのも勿体無いので、四万十川を遡るルートへ。沈下橋から見る川面は湖のよう。気持ちよすぎて、また長居してしまいました。

黙々とひたすら北上して、しまなみ海道の今治側の入り口へ。250km、本当に一気に爆走でした。

さようなら四国‥あとは作業的に走るだけだろうと思っていたら‥

大三島から多々羅大橋方面を見ると、ピンスポットで雨がザーザー降っている風景が見えました。

ちょうど黄昏時で、多々羅大橋を渡る頃には天国と地獄が混在しているような風景になってきました。じっくり眺めていたいけれど、近づいて来る雨雲を待つのもいやだ‥というジレンマ。(上の写真は大きなパノラマ写真にリンクしています)

暗くなった因島大橋は、白く輝く構造体がどこまでも繋がる昼間の風景とは違った雰囲気で、これもまたSFの世界。

雨雲をかぶった尾道へ渡船で渡って、長旅も終了です。車に積み込むまで、雨に降られることはありませんでした。

夏、堪能。本当にもう十分に夏の風景を堪能しました。今回のように目的地がはっきりしていて、基本的に国道に準じた道をひたすら走るようなツーリングは、僕の場合GROMじゃ楽しめなくて、途中何度もNUDAにしておけばよかった‥と後悔しました。時間の制約なく、ひたすらその土地の懐に潜り込んでいくようなツーリングがGROMには向いていると思います。とはいうものの、大型車とほぼ同じ積載量で、装備については何かを犠牲にすることなく野宿旅を十二分に楽しむことはできました。高速に逃げることができないGROMで、長距離を走る際の距離に対する体と心の構え方も、今回で随分掴めたように思います。

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