GROM 2016愛媛ダンロップ杯第3戦

前日入りもできず、1週間前の地元の練習会ではパッとしない1日だった状態で、今年最後の大会となりました。5時前出発で3時間半の一人旅で会場到着すると、もうほとんどの皆さんが集まっていました。

第1ヒート。いきなりフライングでピロピロです。芝踏んでふらついたり2か所もターンする場所を間違えかけたりして煮え切らない日和った走りで38秒というタイムが良いわけないだろうと思っていたら、午前中作田さんが34秒台とか。んー、105%も怪しい‥。走り終えた感じではあと2秒、36秒台くらい出さないと勝負にならないだろうなぁ、と思っていたらうらいけさんはキッチリと36秒台で帰ってきていました。

第1ヒートのウォーミングアップをしていて、タイヤの温度に安心感が持てるくらい走り込んでも夏と違って体力的にしんどいということはなかったので、午後のヒート前にスローペースのジョギングしてみました。自転車通勤をすると、朝一で職場に到着後頭に血が回っているのが実感できて饒舌になるという経験から、脳に血を回そうというのが目的。スタートしたのが早すぎてジョギングから帰ってきても出走まで相当時間があったので、心拍数を落とさないように地味に反復横跳びしたりしてみたりもしました。ウォーミングアップも大きな声で熱唱しながら入ってみたりして、頭の回転を落とさない状態で第2ヒートに臨みます。でも、第1ヒートの結果の壁は分厚い‥てけさん、うらいけさんに加えてA級のぴたさん、トミー、作田さん‥分厚い、おそらく日本最大級に分厚い壁が目の前にあって、壁の向こうに何があるのか想像もできないような感じを受ける第2ヒート突入でした。

第2ヒート。ちょっとしたオーバーランが結構タイムに響くので、丁寧に攻めました。走り終えてヘルメットを脱ぐとき、最善とはいえなくても僕が今本番で出せる精一杯だったと思えて、何故か涙が出てきました。喜びなんだか悔しさなんだかよくわからない感涙です。

第2ヒートが終わって36秒台に3人並んでいたのは分かっていましたが、表彰式でぴたさんよりも後に名前をよばれた時には驚きました。優勝作田さん、2位トミー、3位僕です。ジムカーナやっててこんなにうれしいことは滅多にありません。リザルトは家宝です。

というわけで最終戦、とてもうれしい結果で終わりましたが、昔だったら「ジムカーナ楽しい、うれしい」だったのに、今はこのうれしいにたどり着くのが結構大変で「ジムカーナ苦しい、うれしい」というのが本音です。2週間前にトライジムカーナで惨敗してから、ジムカーナをやめるその日まで毎日走るかスクワットするかを1日も欠かさないというのは続いています。おかげで今回の2ヒート前の予備運動とかを試す余裕ができたのだと思います。気持ちを持ち上げるのも、昔なら一人で盛り上がって勝手に勝てたように思いますが、今回はトライで負かしてくれたてけさん、GROMのキョウちん、うらいけさんに勝つ!と自分の中じゃないところに目標を置かないと盛り上がれない始末。実際、午前中のてけさん、うらいけさんにタイムで負けていたことや、第2ヒートをうまくまとめたキョウちんの走りを見て、これはいかんと自分を焚き付けた次第です。

この辺の加齢に伴う衰えとジムカーナとの付き合い方については、作田さんをと話をさせていただいてとてもためになる話を伺えました。走り込んだら体力的には若い人には勝てないだろうけれど、雑な走りをせずにこれまでに貯めてきた経験を活かした走りで2本にかける、というところは僕のこれからに生きる言葉でした。
あと、トミーに前々から気になっていた「あの深いバンク角は、勝手になっちゃうの?それとも自分で決めてるの?」という質問を投げてみました。答えは「なるべく小さく速く回ろうとしているだけ」ということだったのですが、ウォーミングアップでそれを意識してみると、今のセッティングじゃ物足りなくなっちゃって、目的ができちゃったからバイク作って早く試したい、でもすぐ第2ヒートだし‥みたいなワクワクも得られました。速い人、というか凄い人と話をするのって、大事ですね。

帰りの道すがら、いろいろ試してみたいので毎週愛媛大会があればよいのにと思ったりしましたが、それで気が付くのはいろんな方のおかげで相対的な自分の立ち位置が見えてきているわけで、本気で遊びに付き合ってくださっている皆様には本当に感謝感謝、ありがたいと思いますし、逆にお互い様と言ってもらえる自分でありたいなとつくづく思った愛媛最終戦でした。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です