宮島

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早朝、山へ走りに行くと、すっかり秋色になっていました。前の日の夜から実家の母が来ていて、「先日のブラタモリの放送を見て宮島へ行きたくなった」というものですから、家族と一緒に宮島へ渡ることにしました。

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ムスメは鹿に触れて大満足。

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僕はこれまで宮島に置いていたジオキャッシュのコンテナを大きいものに差し替えられて大満足。

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地元広島の友達も「ブラタモリを見たら宮島へ行きたくなった」と言っていたくらいですからどんなものなのかと、僕たち家族も宮島特集だったブラタモリをみてから宮島入りしました。番組中で紹介されたところはすべて場所が特定できましたが、それぞれの場所に秘められた裏話には思わず「ほー」と驚いてしまうようなものが多く、それらを見たらやっぱりその場所へ行ってみたくなってしまいました。

というわけで、見た目なんでもなさそうですが、水害を防ぐために意図的に段をつけられたという紅葉谷の川。

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岩惣さんの前の池で錦鯉を見ていると、目の前を通る人が口々に「ブラタモリ」「ブラタモリ」と言っていたそうで、この秋の観光客の増加にも一役買いそうな番組の内容でしたね。

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岩総さん前の紅葉谷の入り口になる橋。1か月後には真っ赤な風景になっているのでしょう。

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ここは小川から見上げるのが良いです。

ここで妻とムスメとお別れして、母とムスコとで弥山へ登ります。

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最初は徒歩で登ろうかと考えていたのですが、出発がやや遅くなってしまったのと天候が読めなかったので、ロープウェイを利用しました。地元の人には説明するまでもありませんが、宮島のロープウェイは前半が次々とやってくる8人乗りの小さなゴンドラ。急傾斜を一気に登るので、海側の景色がどんどん広がっていくのが見どころです。

宮島のロープウェイは景観に配慮して見えにくいように作ってあるそうなのですが、確かにこのロープウェイは深い谷の底を這うように設置されているので、海辺の観光エリアや対岸からも非常に見えにくい設置をされています。

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後半は途中の榧谷駅で乗り換えて30人乗りくらいの大きなゴンドラになります。榧谷駅と終点の獅子岩駅の標高差はそれほどなく、海側は宮島の裏側の僕がいつも野宿しているあたりの人気のない風景が広がります。2基のゴンドラがそれぞれ相互に行き交うタイプなので、最長15分待たされることになるのですが、榧谷駅では完全に屋外で待つことになるので秋以降は寒さ対策が必要。

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ロープウェイの獅子岩駅を降りたら、左に向かうと獅子岩展望台があります。最近整備されてとてもきれいな展望台になりました。ここからの風景だけでも広島市街や瀬戸内の島々を眺めることができて、結構楽しめます。

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弥山へは獅子岩展望台からそれなりに優しくない山道を歩いて20分くらい。途中、弘法大師が修法を行った際の霊火が、1200年たった今でも「きえずの火」として燃えているという霊火堂の建つ広場があります。ここで一息ついたら一気に急傾斜を山頂へ登ります。宮島は海外からの観光客が非常に多いのですが、最近の日本の観光地としては珍しくアジア系よりもヨーロッパ系の人、特にフランスからの観光客が異様に多いところです。弥山に登るときも白人の方に会う回数が非常に多いです。

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これもブラタモリで紹介されていましたね。くぐり岩。何がどうなったら山頂付近でこんな岩のトンネルができるのか、といつも不思議に思っていましたが、番組中で広島大学の教授が出てきて分かりやすく解説してくれていました。ああいうの見ちゃうと、実際に訪れてみたくなってしまいますね。

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天気が心配だったのですが、だんだんと回復傾向に。

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弥山山頂の展望台から見た獅子岩のロープウェイ乗り場と展望台。

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大野・大竹方面。画面中央の弓なりになっている浜のあたりに母の住んでいた家(要するに僕の祖父母の家)があったで、うちの家族にとってはとても深い意味のある風景なのです。

弥山山頂から最短で下山するには、元来た道を戻ってロープウェイで降りるということになるのですが、展望台から宮島第2の峰、駒ヶ林を見た母が「行ってみたい」というので、ムスコをなだめすかして向かってみることにしました。

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途中の電柱にはいろんな国の言葉のステッカー。この道は弥山からロープウェイ乗り場へ向かうのとは反対側の道なので人がそんなに歩かないはずなのですが、ロープウェイに頼らず自分の足で上り下りする外国人の方とたくさんすれ違います。この外国語のステッカーの多さにも納得してしまうくらい。

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駒ヶ林の山頂は、恐ろしく大きな岩の塊。弥山から歩いて30分弱のところです。

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登頂!こんなところにムスコと母と一緒に来ることができるとは思ってもみませんでした。まさに一生の思い出。

駒ヶ林は何度か来たことがありますが、いつもビールを超絶美味そうに飲んでいるグループが居たりしました。この日は夕方にかかりそうな時間帯ということもあってか、完全に貸し切り。柵もなんにもない、そのまま斜面を歩いて行ったら岩の絶壁を滑落してしまうという山頂です。結構スリリングなので、弥山とセットでお勧め。

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下山ルートはいくつかあります。ガイドには出ていない道ですが、駒ヶ林山頂から尾根伝いで降りる道にはジオキャッシュがいくつか仕掛けてあります。今回は大聖院ルートと呼ばれる沢沿いの道を降りていきました。急いで下山しないと日が暮れる、という時間だというのに、下から登ってくる軽装の外国人とすれ違ったのですが‥この時間だとロープウェイの駅に着くころには営業時間過ぎてると思うのです。暗い山道を泣く泣く下山するという心に残る思い出ができたのでしょうか。

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あまり景観の望めないルートですが、途中宮島とその対岸の僕の家がある街区や極楽寺山が見える風景が広がるところがあります。

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下山してもそこからフェリー乗り場までも、もちろん徒歩。うまく撮れませんでしたが、路地の先に見えた千畳閣の五重塔が夕日を浴びて、とてもきれいな朱に染まっていました。

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帰りのフェリーからの残照も見事。普段あんまり夕方ギリギリまでいることもないので、いつもと違った時間帯の風景は新鮮で良いです。

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さて、家に帰ると先に帰宅していた妻とムスメがもみじ饅頭祭りをしていました。宮島にはいろんなもみじ饅頭のお店がありますが、食べ比べしまくった結果たどり着いたお気に入りのチョイスで、決め打ちで購入して帰ります。皿の外に出ているのは木村屋さんの規格外品で12個を一袋300円で売っている超お買い得品。あんこが入っていなくてカステラだけなのですけれど、これはこれで美味しくいただけます。

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翌朝、素晴らしく晴れ渡った中出勤しましたが‥職場を通り過ぎて海まで来て宮島を望んでみました。向かいの一番高い山が弥山。その右にあるのが駒ヶ林。じーん‥。

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