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シン・ゴジラ鑑了感想

妻の4DX体験も兼ねて観て参りました。珍しく映画を見終えた感想など。
内容的なネタバレをしているつもりはないのですが、まだ観ていなくてこれから観ようと思っている方はこの投稿は読まないほうがよいかもしれません。

観た直後の叙事的感想は、「今日はお天気でした。友達とサッカーをして遊びました。」という小学生の典型的な叙事表現の延長にある作品。愛だの恋だの一切なしの非常にドライな叙事的ドキュメンタリーを作ることに徹しまくったフィクション映画。ホントにドライ。

今回たまたま上陸した巨大生物が「ゴジラ」だったわけですが、これがゴジラとは似ても似つかない全く新しい怪獣で、名前も初めて聞くような生き物だったら、作品から受けるインパクトやら感慨は半減のパニック映画になったと思う。そう考えると、これまでに数十年かけて積み上げてきた「ゴジラ」のアイデンティティを借り受け、その解釈のひとつとしてつくりあげた「ゴジラ」を観に来る人を前提につくられた作品、という感が強い。単に「俺はこう解釈して映像にした」というものを見せられているというか。この手の作品は感激はしても感動はするものではないと思う。心は踊っても、心が動くものではないと思う。

最後のカット、僕は見誤ってしまったようなのだけれど、妻のひとことで解釈が変わってしまった。重要な意味をもつところなので、ここだけ巻き戻してもう一度見直したいと思うのだけれど、レンタル可能な時期になったらここはまた確認してみたい。

4DXで観て、これまでスクリーンの向こう側の出来事をポップコーンを食べる余裕のある客観的立場で観ていたのとは違って、ゴジラがハチャメチャするのに応じて自分も水をかけられて振り回されて、逃げられない現場の当事者的な状態で映画の空気の中に放り込まれて観る感じは、ガルパン4DXとは違った感慨があった。実験的に、2Dで観て4DXで観る人と、4DXで観て2Dで観る人とでその受ける印象の違いについてディスカッションしてもらいたい作品。

庵野さんの作品は、話題性こそあれ自分には向いていないということをひとつ上塗りする作品だったけれど、好む好まないを抜きにして、観ておいてよかったと思える作品のひとつという意味ではエヴァンゲリオンと同じでした。作品のパワーは感じるから、映像遊びじゃなくて内容のある作品作れよ、って思います。

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