GROM この3年間のまとめ

2013年5月、GROMが日本国内でも発売されました。原付やミニバイクに全く興味がなかった僕は、2013年8月の九州大会の前日に長井鶴の二輪練習場で初めてに実車を見るまで、「なんとなく売れているマシン」程度しか知らないバイクでした。そこで初めて乗らさせてもらった感想として、

ホンダのGROM。楽しいです。何やってもOKな感じとか。125cc単気筒の加速はさすがにものたりませんが、ブレーキもよく効くし、小径のホイールでもクセの無いハンドリングだし、ポジションはゆったりしているし、なにより大人が乗っていたらバカっぽい可愛さがあるし。かなり気に入りました。攻め攻めで走れるマシンだと「絶対に」ジムカーナに持ち込んでしまいそうですが、これなら通勤や島巡りツーリングなんかにぴったり。なんといっても車に積みっぱなしにしておけるサイズがイイ。

と、当時の僕は語っています。その日、NSRのエンジンがブローして走れなくなってしまったこともあって、秋の大会シーズンを前にジムカーナ熱が急激に冷めはじめてきました。

九州から帰ってきて、速攻でGROMを購入。購入の最大の理由は「黄色がラインナップされていた」から。黄色がなかったら正直買わなかったかもしれません。もう一つの理由は公道を走れるマシンが当時NUDA900Rしかなくて、これで通勤するのもなぁ‥と思っていたところだったからです。
その当時、GROMは2ヶ月待ちの人気車になっていて、いろいろお店を巡ってみましたが、在庫で黄色を持っているお店がありません。半ば諦めかけていたところ、いつも純正パーツをオーダーしているオートショップ西部という近所のおじいちゃん・おばあちゃんが経営している店(うちでは「おばちゃんの店」と呼んでいます)に赤いGROMが置いてあるじゃないですか。この際赤でもいいや、と思って注文しながら「本当は黄色が欲しかったんですよ」と言ってみると、なんと先に売れた黄色を買ったお客さんが実は赤の入荷を待ちきれなくて買った、ということで‥外装を交換してもらえることになりました。なので、うちのGROMフレームに貼ってある車体色の表示は「赤」なのです。

慣らし運転中の感想として、

小径&ショートホイールベースなこともあって、ハンドリングはものすごくクイックです。市販でこんなにシャープなハンドリングのマシン出しても良いのか?と思ってしまうくらいです。これだけクイックにターンできるなら、コーナリングスピードは想像以上に速くても曲がっていくと思うので、遠心力をグンっとかけたコーナリングに足回りが耐えられるなら結構戦力高いかもって思います。ただ立ち上がり加速は全く期待できませんので、総合力としてはまぁそれなりかと。

と、当時の僕は語っています。

いろいろ本気感じるんですよ、このバイク。普段の足として、少々物足りないことも楽しみながら、カッコイイ小型バイクと周囲に感じてもらえるように付き合ってみようと思います。

だそうです。上の写真、フェンダーに識別シール貼ってあるし、レバー類も交換していないし、完全にノーマルですね。今見るとちょっと笑ってしまいます。

その後2年間は通勤、ツーリング、大人のプラモデルとして大活躍してくれました。

<<< 1年目 >>>

何をして良いのかよく分からないので、とりあえず走っていじってを繰り返した1年目。ジムカーナ用に本気で使えるとは思えなかったのでツーリングしまくりました。

◆ツーリング
2013/08/25 プチツーリング
2013/09/21 石ヶ谷渓ツーリング
2013/09/22 江田島ツーリング
2013/09/30 とびしま海道ツーリング動画
2013/11/04 秋の石ヶ谷渓ツーリング
2013/12/24 周防大島ツーリング
2013/12/29 岩国市内ツーリング
2014/01/14 呉・江田島ツーリング(動画あり)
2014/01/23 雪山プチツーリング
2014/02/25 いつもの対岸ツーリング
2014/03/03 とびしま海道ソロツーリング
2014/03/08 近所散策ツーリング
2014/03/16 山口県東部ツーリング動画
2014/04/07 春爛漫ツーリング動画
2014/04/26 GROM×GROMとびしま海道ツーリング動画
2014/06/01 旧津和野海道ツーリング
2014/06/23 しまなみ海道+島ツーリング動画/
2014/06/30 朝駆けツーリング
2014/07/27 東京都心早朝徘徊ツーリング
2014/07/29 霞ヶ浦周遊ツーリング
2014/08/01 滋賀草津道路ツーリング(?)
2014/08/05 尾道徘徊

◆大人のプラモデル
2013/08/24 純正レバーの調整
2013/08/29 トップケース・ゲルザブ
2013/09/08 ハンドル切れ角調整
2013/10/05 タケガワリアショックへの交換
2013/10/14 インジェクター交換
2013/10/31 ナックルガード装着
2013/11/03 社外品レバー装着
2013/11/08 車載工具
2013/11/09 グリップヒーター・ナックルガード装着
2013/11/12 初期型オーリンズリアショック装着
2013/11/16 Fウインカー加工
2013/11/28 ステップ交換/
2013/12/31 腰上清掃
2014/01/17 ユミナシ ハイカム・サブコン装着
2014/01/18 タペット調整
2014/01/27 GROM & JK
2014/02/26 ノーマルカム化(ハイカムとの比較)
2014/02/28 ノーマルカムの感想
2014/03/05 チェーンメンテナンス
2014/03/16 ブレーキレバー加工
2014/04/25 ヨシムラサイクロン装着
2014/06/10 ゲルザブ埋め込み
2014/08/23 タイヤ交換TT93

◆ジムカーナ
2013/10/26 はじめてのジムカーナ練習
2013/11/25 はじめてのジムカーナ大会(2013愛媛ダンロップ第3戦 110%)
20133/11/25 はじめてのジムカーナ大会動画

最初の1年、ものすごい濃さですね。過去記事拾うの、途中で後悔しました。


<<< 2年目 >>>

相変わらずツーリングメインなのですが、ちょこちょこ走りに振った改良を重ねていきます。2年目の終わりにジムカーナ大会にして、まさかの好成績。これ、使えるんじゃないかって思うようになってしまいました。

◆ツーリング
2014/10/20 ジオキャッシングツーリング
2014/11/04 とびしま海道キャッシュハントツーリング
2014/12/10 広島市内キャッシュハントツーリング
2014/12/24 似島攻略
2014/12/27 FフォークOH(オイル粘度調整)
2014/12/30 雪山走り納めツーリング
2015/01/17 玖珂・柳井キャッシュハントツーリング
2015/01/29 上関ツーリング
2015/02/09 しまなみ海道キャッシュハントツーリングなど動画
2015/04/02 周南花見ツーリング
2015/06/22 宮島ロケハンツーリング
2015/06/28 宮島野宿
2015/07/11 宮島野宿
2015/07/19 東京早朝ジオキャッシングツーリング
2015/08/13 長崎 生月島・佐世保ツーリング 1日目
2015/08/14 長崎 生月島・佐世保ツーリング 2日目
2015/08/15 長崎 生月島・佐世保ツーリング 3日目
2015/08/15 長崎 生月島・佐世保ツーリング 4日目

◆大人のプラモデル
2014/08/30 チェーン交換
2014/10/02 エンジンブロー
2014/12/13 とあるピストン・シリンダ
2014/12/13 ホンダスポーツグリップヒーター装着
2014/12/27 FフォークOH(オイル粘度調整)
2014/12/28 強化クラッチスプリング装着
2014/12/29 ZETA 3フィンガーブレーキレバー装着
2015/02/01 サブコン・ハイカム・インジェクターの組み合わせのまとめ
2015/02/01 シールチェーン装着
2015/02/14 キャリアステー溶接
2015/03/06 タイヤ交換 BT-601SS装着
2015/05/09 Gクラフトバックステッププレート装着
2015/05/30 武川大口径エアダクト・パワーフィルター装着
2015/07/02 アジャスタブルステップ装着
2015/07/05 ステップ周り補修など
2015/08/10 ツーリング仕様化
2015/08/10 記事になっていませんがヨシムラST2ハイカム装着
2015/08/23 ブレンボフロントキャリパー P4 30/34 40mm装着

◆ジムカーナ
2014/12/23 きらら練習会
2015/03/22 きらら練習会 車載マウントカメラ動画
2015/06/16 オートバイの練習会(初転倒動画あり)
2015/07/04 オートバイの練習会(動画あり)←ジムカーナできるマシンになってきた
2015/08/18 九州ダンロップ杯第2戦 動画←まともにジムカーナ大会デビュー


<<< 3年目 >>>

九州大会でそれなりのタイムがでたものですから、NSRを手放してGROMでジムカーナをしてみようという気になって、初めての愛媛ダンロップ杯。

がんばって走っている感じはするものの、トップ争いには絡めないようなタイム。所詮通勤マシンでセカンドマシンのGROMよねー、という感じ。このころ、次期ジムカーナ用車両としてKTMのRC390を狙っていました。

それがKTM390を見に行ったら、欲しいバイクは690DUKEになって、ジムカーナ用の次期車両はなぜかGROMになりました。「KTM390に70万円かけるなら、GROMに70万円かけて作り込んでみたら?」という妻のアドバイスがあったんだったかな。これで通勤車両とジムカーナ用の兼用ということをやめて、2台目のGROMを購入して一気に作り込みに入りました。

◆ツーリング(まとめてみて分かったんですが、恐ろしく減ったんですね‥)
2015/09/23 山口県北西部ジオハントツーリング
2015/11/23 しまなみ海道ツーリング
2016/01/04 ならしツーリング
2016/01/11 能美島・江田島ツーリング
2016/05/19 宮島平日野宿
2016/05/29 宮島団体野宿
2016/06/26 宮島野宿
2016/07/18 しまなみ海道GROMミーティングツーリング

◆大人のプラモデル(まとめてみて分かったんですが、恐ろしい12月ですね‥)
2015/11/04 ヨシムラエキパイ加工
2015/11/30 トランスミッション交換手順
2015/12/02 交換パーツ類リスト
2015/12/02 2台目のGROM購入
2015/12/03 ステッカーチューン
2015/12/04 ノーマルGROMならし運転
2015/12/05 グリップヒーター移設
2015/12/06 新型オーリンズ HO424装着
2015/12/09 2台目にブレンボ4Pキャリパー装着
2015/12/14 2台目にヨシムラフルエキ装着
2015/12/16 オーリンズフロントフォークダンピングキット
2015/12/17 2台目のブレーキオイル・フォークオイル
2015/12/19 オーリンズフロントフォークダンピングキット使用感
2015/12/23 ヨシムラST2ハイカム装着
2015/12/24 クロスミッションのギア比比較
2015/12/26 武川5速クロスミッション交換(前編)
2015/12/27 シリンダーヘッド清掃
2015/12/28 武川5速クロスミッション交換(後編)
2015/12/29 クロスミッション試走
2015/12/30 キャリア溶接
2015/12/31 エンデュランス オイルクーラー装着
2016/01/09 リアショック入れ替え
2016/01/11 Fフォークオイル粘度調整
2016/01/23 ガスケット交換など
2016/01/24 TT93 ソフトコンパウンド交換
2016/03/03 サブコン 最高回転数のトラブル解決
2016/03/04 NGKパワーケーブル装着
2016/03/06 続NGKパワーケーブル装着
2016/03/11 リアブレーキパッド交換など
2016/03/13 白煙問題対策
2016/03/19 タイヤ交換TT93→BT-601SS
2016/03/26 Fフェンダー加工
2016/04/12 エンデュランス バックステップキット装着
2016/05/07 リアブレーキ ブレンボカニキャリパー装着
2016/06/10 鉄片脱落
2016/06/17 武川4バルブヘッド装着
2016/06/20 4バルブヘッド装着 その後
2016/07/06 4バルブヘッド装着後の異音対策

◆ジムカーナ
2015/09/28 オートバイの練習会
2015/10/12 ジムカーナJAPAN トップ比105.46%
2015/11/22 愛媛ダンロップ杯第3戦
2016/02/01 2016初練習会(TT93・Fフォークダンパー・クロスミッションなどの感想)
2016/03/22 オートバイの練習会←かなりジムカーナマシン的になってきました
2016/04/19 オートバイの練習会
2016/04/24 TRYGYMKHANA第1戦
2016/05/08 オートバイの練習会
2016/05/17 愛媛ダンロップ杯第1戦
2016/07/11 オートバイの練習会←4V化初の練習会
2016/07/16 2台目 ビッグスロットルボディ装着
2016/07/24 TRYGYMKHANA第2戦←トミー比103%


というわけで、GROM購入から丸3年、ジムカーナの本格デビューから1年で、ジムカーナ用マシンとして使い始めたGROMはチャンプトミー比103.133%、生タイム比なら102.109%まで持ってくることができました(トミーが本気の走りだったかどうかはやや怪しいですけれど)。

ジムカーナにGROMを本気で使うなら、「エンジン」「前後サス」「ブレーキ」をそれぞれ作り込んだ上でファイナルギア比を詰めていく必要があります。タイヤについては、僕の場合純正ホイールにサイズダウンしたハイグリップタイヤを履いて不満がないので、NSRホイールを投入せず当面このままいくつもりです。
「エンジン」「前後サス」「ブレーキ」はそれぞれどこかいじればどこかのバランスが崩れてくるのですが、ちゃんと勝てるマシンを作ろうと思うならGROMの場合結局全部いじらないとダメでしょう。マシンができてもそれで勝てるわけじゃありませんから、その上で12インチ特有の小回りを効かせた走りと、無駄なく速度を落とさない走り方を身につけなくてはなりません。軽くて小さいというのは扱いやすくてミスをしづらい、ということです。17インチのマシンに比べてよりカンペキを目指して走らせる必要があります。

現状の僕の走り方だと17インチのマシンの走り方が抜けていなくて、よりクイックモーションで、もっと速度を落とさずにコーナリングスピードを上げて(車体を常に寝かせて)走る必要があります。幸いバンク角にはまだ余裕がありますし、小回りに影響が出ないならサスももう少し固めていける感触があります。「まさかGROMで‥」を極めるために、もうちょっと走りといじりを楽しみながら研究していきたいと思います。

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