GROM 異音対策と‥

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4Vヘッド化して、とりあえず普通にエンジンはかかるしパワーもそれなりにあるのですが、どうもシャカシャカいう異音が完全に解消していないようで気になる。音のする場所といい音質といい、カムチェーンまわりの問題なのは間違いないようなので、この際ですから伸びてしまっているかもしれないカムチェーンと、磨耗してしまっているかもしれないテンショナー、ブッシュをパーツ購入して、フライホイールを外してみました。

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うん、これはどう見てもおかしいぞ‥。ブッシュロッドの先端にはゴムのヘッドが付いているはずなのに、金属だけになってテンショナーのアームの先が磨耗変形している。金属同士がガチャガチャ触れ合うわけだから、これは間違いなく異音の原因の一つと思われます。

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取り外してみたところ、ゴムが取れたのではなくて、ロッドにゴムの根っこの部分は残っています。どうもゴムのヘッドは磨耗した、というか削り取られたようです。

ここから先は原因の予想ですが、テンショナーのロッドを逆さまに挿入してゴムのヘッドのない状態でアームと触れる状態で走ってしまい、アームの先端が変形、その後別の整備の時にロッドを正常向きに挿入したけれど、変形したアームの先がどんどんゴムを削ってしまって現在に至る‥ということなんじゃないでしょうか。いや、覚えが全くないんですけれど。今回、先に購入しておいたたパーツは結果オーライというか、まさに今回のメンテナンスにどんぴしゃりなパーツ群でした。

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ゴムのヘッドをつけなおしました。オートカムチェーンテンショナーのテンション調整のキャパシティがどのくらいなのかわかりませんが、これ全部削れていたわけでチェーンのテンションが落ちていたのも異音の原因だったのかもしれません。

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3年使ったチェーンが左。右が新品。チェーンの伸びは交換するまでもない程度でした。

さて、ここからやらかしました。

フライホイールを止めるナットの締め付けトルクは64Nm。この締め付けトルクが足りなかったようで、組み上げてエンジンをかけたら、ストールしてしまって、その後エンジンがかからなくなりました。調べてみると、フライホイールとカムスプロケットの合わせ位置がずれている‥ということはバルブタイミングがズレるわけで、ヘタするとバルブをピストンに打ち付けてしまっている可能性がある‥。

クランクを回してみてもシリンダに圧がかかって「シュー‥」っとガスが抜ける感じがない‥。

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ヘッドを外してみると、一見何事もなさそうでしたが、吸気側のバルブが2本、うまく蓋をできない形状になってしまっています。バルブを外したら、見事に2本とも首のところで微妙に曲がってしまっていました。

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タケガワさんに直接電話して4Vヘッドの吸気バルブの単品購入が可能か連絡してみたところ、しばらく間をおいて「‥価格設定がまだできていませんでした」と言われましたが翌日発送していただきました。これを組み上げて恐る恐るエンジンをかけたらあっさり始動。カムチェーン周りの異音も解消して、やっとまともに組み上がった、という感じです。週末の練習会に間に合ってよかった‥。今回もやらかしましたが、勉強になりました。

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