翌朝まで雨の心配がない週末、懲りずに宮島野宿へ行ってきました。夕方16:30に全くゼロの状態から荷造りを始めたら40分くらいで荷物をバイクにくくりつけるまでが終了。スーパーで食材の調達を迷わず効率的に済ませて、1時間で宮島へ向かう体制ができました。
今回利用したJRフェリーは、普段乗るカーフェリーよりも小さい「ななうら丸」という船。
船尾から入って船首から下船するところてん方式の車の積み下ろしではなく、車はバックで船に載せます。バイクは船上でUターンしてください、と。宮島までの航路で、このサイズの船には初めて乗りました。
いつもの泊地を通り過ぎて、今日は念願の「一番奥の浜」へ行ってみることにしました。途中、道端の池の水位が上がりすぎて、水面が道路よりも上になってしまったので道路が池の一部になってしまっている箇所が‥。その後も続く荒れた道が、数日前の大雨が酷さを物語っていました。
泊地到着。木はふんだんに生えているところなので、ハンモックを吊るには困らないだろう‥と以前下見した時には思ったものの、いざ食事する場所との適度な距離をとって吊れる場所となると選ぶほど状態の良い木が見つかりません。
焚き火をするので食事場があんまりハンモックに近いと燻されそうだし、バイクともあんまり離れたくないし、薪も歩き回らずに適度に転がっているものを拾って来られるところ‥と選んだ場所はこんな感じ。
遠目で見ると人が寝ているような感じはしないと思います。
砂浜ですが、大小様々な石がゴロゴロ転がっていて、これに一晩中波が寄せてただの「ザーッ‥ザーッ」ではない複雑な音の潮騒がしていました。
出遅れましたが薪も用意して明るいうちに準備完了。夏至バンザイ。
日のあるうちから火をつけて調理用の熾を作ります。今回着火剤を忘れたのでフェザースティックをつくって火を熾そうと思っていたのですが、日が暮れてきたのでガスコンロで無理やり着火。実用性最優先でロマン全くなし。
火おこしは時間があればじっくり楽しみたいです。
ビール1Lとハイボール2杯がなくなったので、スノーピークのチタンスキットルに入れて持ってきた中国醸造の戸河内の出番。このパターンが定番化しそう。
実は今回、焼き鳥も焼き加減がカンペキとはいえない出来栄えで、床についてもハンモックの中でなかなか収まりがつかなくて就寝環境も悪く、どうにも手放しで素晴らしい!と喜べない夜だったのですが‥寝床についてはゴールデンウィークの時期の装備で寝たものだから単純に暑くて寝苦しかっただけでした。マットのエアを抜き気味にして、シュラフは半身にかけるようにして寝たら、朝までぐっすり。
4時半起床で出遅れた?と思いましたが、朝は朝焼けが見られるほど雲が晴れていなくて、東の空にぼんやりと赤みが差すような空でした。5時前の日の出を見るために荷造りをして出発!
ちょうど山の稜線から日が昇るところで高台に到着。
朝焼けには恵まれませんでしたが、それなりに綺麗な日の出はゆっくりと楽しめました。
対岸の能美島沿岸ではボートレースさながらに漁船が漁場へ移動中。
キャッシュのメンテナンスをして、いつもお決まりですが、大鳥居の前で記念撮影。
狙ってデザインしたのかたまたまこうなっちゃったのかは知りませんが、この微妙に頭でっかちなバランスの宮島の大鳥居、美しいというかカッコイイです。丁度沖から厳島神社へ向かって緩やかに波が寄せてくる時間帯で、水面に映りこんだ鳥居もユラユラ揺れて、とても良い時間でした。
日中は日よけのシートが商店街を覆うので、千畳閣の五重塔と一緒に収めるのは商店が開く前の時間が狙い目。
JRフェリーの始発は5:45。6時過ぎに帰宅して、トイレに入って用を足していたら‥
ぎゃーーっ、なんか壁伝いに這ってる!!
ガレージに逃げ込んだからそのままパーツクリーナーで退治させてもらいましたけれど。体長110mmの大きな奴でした。自分にくっついていたのか、地元産なのかは不明‥。
今回泊まった「一番奥の浜」は、ずいぶん前から泊まってみたいと思っていた浜で、宮島を時計回り進んでいった行き止まりの場所です。環境的にはいろいろと恵まれていないところなので、その恵まれてなさを愉しみに行くのには良い場所ですが、屋外泊を単純に楽しむためならいつもの「一番手前の浜」の方が良いですね。
コメントを残す