夜明け前の5時に福岡県の行橋市をスタート。前日雨だった翌日ですから雲海の発生を期待して、湯布院の狭霧台を目指すします。
途中、のろし台の丘のキャッシュを拾っていたら太陽が昇ってきました。
「カチがあるまち宇佐。」「世界農業遺産」「なんだか少し マチュピチュ気分」そして埋まっていない広告が2つ‥なんか頑張っているけれどかえって寂しさを増長しているような宇佐の広告群‥。
昨年は宇佐から湯布院まで県道50号を南下するルートで、これは変化に富んだとても良いルートでした。今年は国道500号を南下。これも快適2車線でとても良いルート。途中、アフリカンサファリがあります。
由布岳。反対側の別府~湯布院にかけての高速道路は通行止め。
九州はこういう風景多いですが、この草原を作るのにもかなりのご苦労があったと思います。もともとは大量に生えていたと思われる木はいったいどこへ行ってしまったんでしょう。
由布岳を迂回して、湯布院までの下り道。
そして予定通り狭霧台に到着しましたが‥なんと進入禁止になっています。
展望台側一面にブルーシート‥これはいきなりショックです。今日は雲海もなし。
道の駅ゆふいんに来てみて‥例年ならGWの芝生の広場はテント村になっているところなのですが、テントが一張りもない。車中泊の車も少なめ。
高速道路方面から出てくる車や道の駅に入る車をカウントしている交通量調査も気になりました。
昨年もGWの同じような時間帯にやまなみハイウェイを走りましたが、ガラガラでした。そして今年は朝日台までの最初の20kmは本当に追いつく車も追いついてくるバイクもなし。対向車もロードスターが1台だけの完全に借切りのような状況でした。昨年あたりに路面が補修されて凹凸のないとてもきれいな路面で、コーナリング中に路面のギャップを考えずにただひたすら走りに集中できる素晴らしい時間でした。
牧の戸峠を越えた阿蘇側は、空を雲が蓋をしたような天気で気温が全く上がらなかったので、黒川温泉へ向かってみました。
その昔、初めて黒川温泉にバイクで訪れた時は、バイクでも走るのが億劫になるくらい細い温泉街の道が渋滞していて、「こんなところ二度と来ないぞ!」と悪印象120%だった黒川温泉。今回は朝早いこともあって道も街の中心の駐車場もガラガラ。
土地勘もないので適当にウロウロしていると、変な人発見。許可をいただいて撮らせていただきました。
ほら、一人でポツーンとこんなの、とってもシュール。
せっかくなので僕も体験。「顔湯」ということですが、これは温泉の湯に顔をつけないで湯気をあてるもの。もう一つある穴の方はダクトからモウモウと出てくる噴気を顔にあてるタイプ。
顔湯の階段を降りて行ったところにある「地蔵湯」さんは、夕方以降は地元の人専用となる共同浴場です。ここ以外にも黒川温泉は500円程度払えば宿のお風呂に入れるようですが、朝早くから入れるかどうかは不明。
変な入り口だなぁ、と思ってよく見ると、200円投入すると入り口が自動で開く「全自動番台」になっていて、ここは8時から入湯できるようです。
出口は上野動物園の不忍池の出口のようになっています。これ、太った人は自動ドアで入場できても、出るにでられず閉じ込められることあるのでは‥。
浴室は風情たっぷり。奥の狭い浴槽が上湯、手前が下湯。上湯は激アツで手を浸けるのも厳しいくらいの熱湯。下湯は竹を割った樋で水を引いて湯の温度を調節していますが、それでも上湯から湯も流れてくるので、油断していると表層だけ熱湯になってしまっていてギャーと驚くことになってしまいます。
体が冷えていたからか、この雰囲気にやられたのか、熱いお湯がとても気持ちよく、僕としては珍しくとても長い間お風呂に入っていました。ここでうらいけ氏から「黒川温泉にはもう一つ共同湯があります、しかも混浴」との情報が!「ぜひ入るべき」と言われてしまったので、朝からお風呂ハシゴ。普段風呂のハシゴとか全く興味がないのですが、これは新しい行動スタイルです。混浴に惹かれたわけではありません。
河川敷にある共同湯の「穴湯」さん。ご夫婦が入り口で案内を読んでいましたが、退散されていました。
混浴、というのが敷居が高いのでしょうか。扉のガラスはミラーになっていて、中が見えなくなっています。こちらは大人100円。
中には女性用の個室脱衣場が設けてあります。
先の地蔵湯とはまた違った、大雑把な雰囲気浴室。で、先客の方が居て見事に混浴!ちょっと太ったおじさんと!
黒川を出発して、周辺のキャッシュを巡りましたが、この辺りはツーリングマップル上では白い道になっていて敬遠してしまいそうな道でもなかなか良い道ばかり。高台のキャッシュに寄る途中の道で、雲が稜線の近いといころをすごいスピードで流れていきます。
ホント、キャッシュを巡るルートはいろんな偶然があって、自分が地図を見て組み立てるルーティングでは考えられないような道と出会えるのが素晴らしい。
黒川の南側に白川という土地があります。このあたりも地図に頼らず適当に走って迷ってみようとウロウロしていると、蕎麦のお店があったので入ってみました。「隠庵」というお蕎麦屋さん。最初お新香と蕎麦茶だけが出てきて、まず蕎麦茶の香りにやられました。続いて出てきた天婦羅もお蕎麦も、そばつゆもとても上品で、蕎麦湯もトロトロ。こんなに飲んだらすぐトイレに行きたくなってしまうと思いながら、お茶も蕎麦湯もご主人と話をしながら最後までいただいてしまいました。
たまたま貸切でしたが、普段ならGWは人がいっぱいだそうです。今年はやはり人が少ないとのこと。おかげでゆったりゆっくりできました。
お店外観、純和風。ちょっと奥まったところにあるので、道路からは建物入り口は見えません。
ミルクロードに入ったところで、広島のタダシさんが実家に帰ったついでに道の駅阿蘇に来ているという情報をいただきました。最短ルートで向かおうとしたら、なんと外輪山から県道11号を下って阿蘇神社に出る道が通行止め。再びミルクロード〜大観峰〜内牧のルートで道の駅へ向かいました。
道の駅阿蘇。ここはいつきても綺麗に感じます。タダシさんの幼馴染というshucご夫妻と道の駅の座敷でしばらく歓談しました。なんだか全く阿蘇へ来ているという感じがしない時間でした。
道の駅阿蘇には昨年から今年にかけて仕掛けられたyamagenさんのキャッシュがあります。これを拾って、周辺の新設キャッシュを巡ってみることにしました。
地震の被害は南阿蘇ばかりがクローズアップされているように感じましたが、北側も外輪山がすごい規模で崩れていました。
場所によってはほとんど垂直に近いところもあるので、崩れる時は一気だったでしょう。いったいどんな音がしたのでしょうか。
国道から外輪山側へ向かおうとしたら、道路が隆起して通行止めだらけになっていて近づけません。
ロードバイクではのりこえられないような段差や亀裂。
畑だろうが道路だろうが、御構い無しに亀裂が横切って、穴が口を開けたり盛り上がったりしています。その箇所は数え切れないほど。
亀裂の写真を撮っていたら、パトカーから降りてきた警察官に職務質問されました。こういう風景を撮ってSNSで面白おかしく紹介されている様子を知って、土地の人がずいぶん胸を痛めているとのこと。警察官は長崎県警の方でした。
畑を横切って外輪山に近づきましたが、今度は川を超える橋が軒並み通行止め。
ここも橋のたもと。もすごい隆起‥なのか沈降なのかわからない状態です。
やっと到着した目的地の的石御茶屋跡(GC5YAVX)は参道の入り口に石塊が。帰り道で気がつきましたが、これは‥鳥居でした。
とても綺麗な参道。
その隣には倒壊した家屋。建物から廃材や家財道具を運び出すボランティアの人が沢山いらっしゃいました。
お堂は倒壊の恐れがあるということで、立ち入りできない様子。
くまもと名水百選にも選ばれているという水ですが、いろんな意味で現実離れしているような場所でした。
参勤交代の道(豊後街道)(GC5YATN)は外輪山とカルデラ盆地をつなぐ石畳を歩くことになります。道幅もある立派な石畳が急傾斜に敷設されていて、こんなものがこんな状態で残っているのは結構な驚きです。キャッシュを設置して紹介したくなるオーナー様のお気持ちがよくわかります。
そして、ここのキャッシュは‥下の世界の重たい雰囲気を吹き飛ばしてくれるような素晴らしく可愛らしいコンテナでした。本当に有難いです。
「ラピュタの道」が通行止めで、その様子は1週間前に空撮されたこの動画で確認していました。
そのラピュタの道を下りきったあたりを通ったので、見上げてみました。
中腹の長寿が丘つつじ公園の花が見頃なのがなんとも‥なぜか僕がよくトイレに寄る公園があるところです。
ラピュタの道でよく撮影されている付近を下側から。今ひとつ様子がつかめません。
迂回に迂回を重ねて結局ダートを通って県道に戻ります。小腹が空いたので、内牧へ向かいます。
洋菓子屋のMIYUKIでは、相変わらず店内で食事はできますが、無料サービスのコーヒーはなくなっていました。
復興支援でもう1個。
いつものように内牧で野宿も、と考えましたが、まだ日が高く時間があったので阿蘇神社へ。
阿蘇神社はぐしゃりと潰れた楼門はそのままでしたが、ここは平素よりも人が多かったように思います。阿蘇の火口へ登る道が全て立ち入りできない状況のなか、人が立ち寄れる場所が限られているからかもしれません。湧水があちこちで溢れているとても雰囲気の良い門前の町は割に賑やかだったのがとても嬉しく思いました。
阿蘇の東側、国道265号線は、本当に良い風景。
ところどころガミラス星みたいになっているところも。
昨年泊まったことで周辺のお店やお風呂などの様子がわかっている、高森町の鍋の平キャンプ場へ向かってみました。
わざわざキャンプ場宿泊にしたのは、わずかですがお金を落としたいという思い半分、野宿だと暗くなるまで宿泊の準備をしづらいというのが半分。5月は日が長いのであと数時間もウロウロするのが嫌になったわけですが、例年どうしていたんだろう?
宿泊者は‥6人組バイクの集団と、バイクのソロキャンパーが1人。ファミリーや車のキャンパーは一人もいません。それなりに賑わっていた昨年とは大違いです。暗くなった20時にはハンモックに入りました。この時点で気温18度くらいですが、風が強くなってきて肌寒く感じます。
大抵ハンモックで眠るとぐっすり眠れるのですが‥この日はものすごい強風でフライシートのバタつきがひどく、耳栓をして寝ていても気になって22時頃に目が覚めてから全然寝つけなくなってしまいました。キャンプ場を囲む周囲の森からは終始ゴーゴーいう潮騒のような音が鳴り続けています。その音の大きさの変化でどちらから強風が近づいてきているのかが分かって身構えていると、唐突にものすごい勢いで風がハンモックを揺らして反対側へ音が去っていきます。
これまで毎年5月の阿蘇は少し寒さにも悩まされていた。今年は例年にも増して寒さ対策をしてきたおかげで、寒いと感じることはありませんでしたが‥眠れないのは辛い。眠れなくても体を休める意味で目を閉じて横にはなり続けて、うつらうつらしながら寝たのか寝てないのかわからない時間を過ごしました。トイレにも何度か起きましたが、その度に備品の置き方や寝方を工夫したので、就寝しやすい形がどんどん進化してできあがっていったのは収穫でした。
0時頃、強風がゴミやチリや雲を全て吹き飛ばしてしまったのか、空はどれが北斗七星かわからなくなるくらいの星で溢れかえっていました。
つがたくさん 素敵な出会いをありがとうございました
僕のほうは、筆が遅いのでアップがいつになるやら・・
大きな道では、ほとんど隆起しているところは
わかりませんでしたが、こうしてみると
かなりの被害が出てますね
僕も、箱石峠のほう行きました
風が強かったせいか、硫黄のにおいがきつくなかったですか?