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2009-11

思想の視覚化されたものに対して

12月中旬に東京出張があるので、週末であることも活かして美術館などを巡るつもりです。出張期間中どういった展示があるものかと調べていたら、国立近代美術館で「河口龍夫展 言葉・時間・生命」が開催されているようなので楽しみにしています。
僕は絵画(日本画)専攻でしたが、手間暇かけて超絶技巧で描かれた作品だけでなく、サクっとあっさり作られたインスタレーションにも強く惹かれることが多いです。むしろそちらの方が良い作品に出合った際「やられた!」感を強く受けます。このことを自分の言葉で説明しようとすると、タラタラと長い説明になってしまいそうなのですが、ピタゴラ装置を研究している慶応大学の佐藤雅彦教授の言葉にシンプルに分かりやすく解釈された言葉があったので、引用しておきます。

それは、誰もが持っている『言語化されていない面白さを素直に感じる能力』を自ら放棄することにもなり、世の中の文脈に依存した生き方につながってしまうと感じるからです。
(小学館 ピタゴラ装置DVDブック2より)

僕の「やられた!」感は、この言語化されていない面白さを表現したものに「凄い!」と反応しているもので、技巧的な作品への感激はどちらかというと世の中の文脈に依存した上手さへの反応というものに近いように思います。

空間芸術は、特に写真や疑似体験では伝えられない力を持っているように感じます。自分がそれを見るのではなく、自分がそれのある空間に包まれている実感というものが大事なんでしょうね。

宮島散策

秋を探しに宮島へ。

前々から宮島へ自転車で渡ろうという思いはあったのに、3年も実現させずに放っていました。どうせ行くなら紅葉真っ盛りの宮島が良いと思い、満を持して今日を選んだところ‥島に渡ってみたらすでに紅葉は限りなく終わりに近い状態で大変ガックリ。

気をとりなおして、島の端から端まで走ってみようと、海岸線を反時計回りに走り始めました。

以前は毎年バイクで上陸して、島の海岸でよくキャンプをしていました。その際、バイクでいける範囲では走ったことがあるので、島の本土側がどうなっているかは知っていましたが、それももう10年も前の話ですのでとっても新鮮。対岸に2年半住んでいたこともあって、島側も本土側も風景を楽しみながら走りました。ママチャリじゃちょっとキツいくらいのアップダウンが延々続いています。

終着点は、広島大学大学院の自然植物実験所となっています。ここから1kmほど舗装道路が続いていますが、そこにいくつか大学の建物があって、舗装道路は終わっています。以前バイクで来たのはそこまで。

でも今回は自転車ですので、ダートになっても気にせず入っていくと、すぐT字路になっていました。「室浜砲台」というのが近いし気になります。

到着してビックリ。なんじゃこりゃ?です。

近代化遺産室浜砲台
室浜砲台は、明治31年着工、日露戦争戦線布告「明治37年2月10日(水)」の直前に備砲完了。広島は呉をはじめとする陸海軍の重要施設や、多数の艦船泊であり、これらを防衛するため広島湾を取り巻く要塞の一環として作られたものである。室浜砲台は眼前の大野瀬戸が航行可能な小艦船の防圧を想定されており、1~2個小隊(50~60人)による戦闘態勢が取られた。
備砲は、4機の高性能フランス・シュナイダー社製「斯加式9cm速射加農砲」最大射程距離6850m(室浜から廿日市地御前神社あたり)弾量9kgその他口径7cmと思われる青銅製旧式野砲がある。
これら砲台は、日露戦争終結までに実践を経る事無く、やがて豊予・下関砲台などの完成により、広島湾洋裁はその役割を終え、大正15年廃止、内務省に移管。昭和38年広島大学理学部附属自然植物園の所管となる。
砲台全体の構成は、自然の地形が巧みに利用され、石材、コンクリート、レンガ(積み方はイギリス組方式)等で堅固に構築された、明治後期の近代要塞である。(~現地キャプションより~)

という、由緒ある遺構でした。

砲弾庫?夕暮れ時に一人で訪れたら、ちょっと怖い感じ。

丸くなっているところは砲台の台座が収まっていたのかもしれません。
若者が8人くらい、大型のリュックサックを床に置いて集まっていました。広島大学のワンダーフォーゲル部の人たちで、今日はこれから島で1泊しながら1年生に地図の読み方などをレクチャーするのだそうです。身近にワイルドな原生林があっていいですね。

海岸におりてみました。以前住んでいた大野の対岸です。ここは島と本土との距離が一番狭いところで、対岸まで1kmないのだそうです(600mくらいだったかと思います)。

野生動物の足跡が。鹿ですね。以前キャンプしたときにはタヌキやサルに囲まれたりしました。保護されているだけあって、自然がいっぱいです。

人が集まるところに戻ってきました。島に着いたのは8時半くらいで土産物屋も閑散としていました(<というより開店前でした)が、すでに10時も過ぎていましたので桟橋から人がワラワラと歩いてくるのが見えます。
繁華街をスルーして、今度は時計回りに海岸線を走って包ヶ浦海水浴場まで行ってみました。夏はにぎやかなんですけど、この時期は本当に誰も居ませんでした。コワいくらい静かでした。

寒くておなかがすいたので、ご当地モノでも。牡蠣うどんです。牡蠣は打ちたて。味はそれなり。

電車と船を乗り継いで、Ryocoとナルキ到着。桟橋で合流して、もみじ谷まで散策。

お昼になったので、(また)うどん。先週くらいが紅葉の見ごろだったんでしょうねぇ。

帰りにみやげ物街を歩きながら、各社のチーズもみじを買い集めてみました。1個75円~90円。うちでは以前住んでいたところがやまだ屋の工場に近かったこともあって、一番左のやまだ屋のチーズクリームもみじが定番。普通のプロセスチーズのようなチーズから、ほとんどクリームじゃね?と思うようなチーズクリームまで、各社様々です。個人的には酸味のあるやわらかいクリームチーズが入っているやまだ屋さんのものが一押しかな。

フローリング補修など

新居に移ってまだ3ヶ月住んでいませんが、3ヶ月目に入ったところで3ヶ月点検がありました。その際ガレージに接した廊下がきしむ旨をお伝えしたところ、数日して工務店の方がいらっしゃいました。
補修方法は、床材に穴をあけて、ウレタン接着剤を注入して固定するというもの。いきなりドリルで床に穴を開け始めたときは大丈夫かなぁ‥と思いましたが、思っていたよりもユルい液状の接着剤を注入した後に補修された穴は、よほどのことが無ければ気づかないほど丁寧に補修されていました。半日おいて歩いてみると、しっかりと接着された様子で、床がきしまなくなっていました。
それ以外は特に気になるところもなく、快適すぎるほどの生活をしています。以前住んでいたアパートはダイワハウスの素敵なアパートでしたが、防音や機密性の「しっかり感」は今の家の凄さを感じるところです。

年内のイベント終了

おさるさんとこの動画拝借いたします(ありがとうございます)。
今年最後のTraction練習会は県外者の方が県内者よりも多いというヘンににぎやかなイベントとなりました。ジムカーナJAPANで総合2位に輝いたしのぴーもやってきて、キレのいい走りを存分に見せてもらいました。

自分が1分フラットのコースで、しのぴー57秒6.ちょっと埋められないなぁ。
大会の2本だけの計測タイムじゃなくて、今回のように何十回も走って搾り出したタイムですから、ホントの意味での実力差です。そういう底が見えただけでも、一緒に走らせてもらった甲斐があります。

地味に続けてきたイベントの方は、機材も充実してきて、今年はエンジンブロワの導入で路面に対する不安もなくなり、今回シグナルスターター連動のPC自動計測にしたので、計測も気兼ねなく飽きるまで楽しむことができるようになりました。あとは‥会場確保だなー。

Sleep Cycle alarm clock

iPhoneを使っていると、ハードウェアとして持っている性能を上手いこと利用して、目の覚めるような機能を持たせたソフトがゴロゴロと見つかるので、そういうソフトに出会って勉強できるだけでもiPhoneにしてよかったなー、と思うことがよくあります。
で、本当に目の覚めるようなソフトに出会いました。「Sleep Cycle alarm clockicon」という目覚ましアラームソフトです。このソフト、

1)起動させた状態で枕元に置いて寝る
2)眠っている最中に寝返りを打つなどの眠りが浅い時間を、iPhone内蔵のモーションセンサで検知
3)そこで寝ている人の深い眠りと浅い眠りのリズムを算出
4)アラームセットした時間前の眠りの浅いタイミングでアラーム

という動作をします。今朝は6時にセットしたところ、5時45分にアラームが鳴りました。寝覚めすっきりかと言われれば、まだサンプル数が少ないためなんともいえませんが、不快な寝起きではなかったですよ。
本体はタッチパッド面を下にして置くようになっています。これは、通話中にiPhoneを耳に近づけると画面を消すためのセンサーを利用して、就寝中起動していても画面表示を消してバッテリー消費量を抑えるためのようです。
レビューでは絶賛されています。いやー、ホントにiPhone(の機能を活かしたソフト)、おもろいですねー。

僕の城

乗っ取られた。

古墳めぐり

仕事の関係で広島県本郷町に泊まることになったので、夕方の空いた時間に自転車で町を巡ってみようと出かけてみました。右も左もわからないまま適当に流していたら、近所に古い遺跡がたくさんあるようなので看板の地図とiPhoneの地図を頼りにハシゴしてみることにしました。

その1発目。県の史跡の梅木平古墳。いきなり大物です。中学校裏の何でもない山道に突然古墳の入り口が開いています。なんでもない山道の続いている山は、どうやら昔の墳丘墓だったようです。

広島県下最長という玄室までの奥行きは13m。電気が点いていないとちょっと重恐くて奥まで入り難い感じです(自動点灯の照明と音声ガイド付き)。6~7世紀のものということですから1500年も前に作られたものです。ホントに山の途中になんでもなく収まっている古墳なのですが、ここに至る案内板も手作りっぽいし‥こんな晒しっ放しな感じでいいのでしょうか?

2発目は国の史跡の御年代古墳。明治時代に国道を改修している途中に石を切り出していたら偶然見つかったのだそうです。ここも普通の民家の裏山。音声ガイドが詳しくこの古墳の背景について教えてくれます。

中は手前と奥と、玄室が二つ並んでいます。ここも奥は自動点灯の照明付き。柵もなにもなく、一番奥まで入っていけますが、ちょっと恐い。

石棺は家の形をしています。ものすごく作り手の意思を感じますね。今の時代の尺度で判断してはいけないのかもしれませんが、素材感を前面に出してシンプルに(しかも強烈に)一言だけ訴えてくるような造形が、「もの派」に通じるものがあって、素朴な裏切りの無い感銘を覚えます。いや、大収穫でした。

ちなみに。その昔広島から関西方面へジムカーナ遠征する際、集合地点だったレストラン山陽はこのすぐそば。ここが遠征スタート地点だった話も、もう15年も前の話ですから、当時でも相当にくたびれていたレストランは、キレイな新しい建物に変わっていました。うーん、1500年生き残った遺構のすごさを、あらためて感じるなぁ。

影あそび

職場に夜間照明が灯ると不思議な影のできるところがあるのに気づいていたのですが、一人分の影だと説得力がないので、人が集まったところで写真を撮ってみました。

重い思い

自分の行動を振り返ってみると胸の痛いところもありますが‥「損すると損」という思いだけで生きている子どもに、どうボランタリズムの善さを説いていくか、また、少し先の未来を想像することを身につけさせるかが、今の仕事になっているように思います。自分に不利益のある状態を「大儀い」でひと括りにして、その大儀さの意味も考えない子どもに、大儀いと口からこぼすだけでは一歩も物事が前へも後ろへも進んでいかないことを理解させることも、今の仕事になっているように思います。
でも、行動の活力源が「何かを得たい」というポジティブなものではなく、「損したくない」というネガティブな発想なので、彼らは損をさせないと腰が浮かないわけで、その結果「罰則」がどんどんできあがっていく。やだなー、根本的な解決にならなくて。罰則を作っても、決して前へ進むわけじゃないんだけどなぁ。

平日ツー@大島

昨日呑みの席で、中Tさんが「俺、明日も休みだよ」と言うもんですから、仕事を1時間で切り上げてツーリングへ行くことにしました。「魚がくいてー」ということで山陰の浜田か瀬戸内の大島かといったところだったのですが、山越えは寒そうなので大島へ。リゾートホテルの「サンシャインサザンセト」でうまいもの&温泉という中Tさんの定番コースです。
11月1日のツーリングに向けてワックスがけしてリアにディアブロスーパーコルサSC1まで履いて準備していたのに、雨でツーリングが流れてしまっていたものですから、走りたくてウズウズしていたところです。中Tさん@GSX-R1000ですから思う存分走れそうです。

直接大島へ向かうのではなく、山の中をウニウニと走って1時間半くらいかけて大島大橋。TDMに履かせたディアブロスーパーコルサはNSRの使い古しの150/60-17。本来160/60-17なので、走り出しではリアの車高が下がって走りにくいハンドリングになっていました。途中休憩ごとにリアサスをいじってみましたが、イニシャルを1段かけて、伸びダンパーを8クリックほど緩めた辺りで(<ノーマルサスで車高調整がないので、できるだけ前に荷重のかかるようなセッティングで)走りやすい感触になりました。
中T@GSX-Rは強烈です。バックミラーでかなり後方で点になっているのを確認して、一瞬だけ前を向いて再びバックミラーを見ると、ミラー一杯一杯に迫ってます。強烈に加速してきます。知らない人だったら即、道を譲ってしまいます。知っている人でよかった。
島に入ったら速攻で広域農道のオレンジラインへ。オレンジラインは島の端から端まで山の中腹を走る、全線信号の全く無いワインディングで、平日だということもあってか追い抜いた車はゼロ、対向車は1台だけという貸切状態でした。昔のようにステップ両側ガリガリいうような走りではありませんでしたが、気持ちよく走ってるなーというペースでサザンセトへ。

到着したところは、とっても南仏プロバンスというか宮崎というか‥とにかく周囲から浮いてここだけ豪華な感じのビーチ&リゾート。

弓なりの白砂のビーチに青い(ホントに青い)海。大島は海の水が本当にきれいです。宮島界隈とは比べものになりません。

ホテルのレストランで海の幸満開。
食後は貸切状態の温泉へ。露天風呂で雲の形が変わっていく様を眺めたり、いつもより入念に漬かって熱くなった体を水風呂で冷ましたり、ちょっと疲れるくらい風呂を楽しみました。

帰路は10分くらいGSX-Rをお借りしましたが‥扱いきれない強烈なパワーですねぇ。パワーを路面に叩きつけるのに遠慮を全くしていないようなつくりのマシンです。一般道で安全マージンをもって走ろうと思ったら、マシンの性能の本当にごく一部しか使えない感じです。TDMに戻ったら、これまたなんと殿様なマシン!極楽ポジションは、もしものときにもGSX-Rよりは押さえが利くように思います。パワーバンド(というか使いやすいパワー感のある帯域)の幅が広くて、楽して速い。予測のつかない道路の続く長旅には、やっぱりTDMが最適でしょう。

岩国-廿日市間の高速では軽くちぎられました。こちらにETCがついている分、料金所の通過で同着といった感じ。

寒くなりきる前に、遠慮なく楽しく走れてよかったです。毎度毎度のことですが、中Tさん、ありがとうございました。

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